俺の足は今までにないくらい軽く感じた。
この感じも今さっき変な鹿男に言われた言葉が影響している。
「四時間後に君は死ぬ」
この言葉が頭に残っていた。
突然出てきたやつに突然説明されて、突然余命を言われる。
あまりにもひどすぎる。
人間のできることじゃない。
望「くそ。」
俺はそう言って走った。
そうこうしているうちに次の扉についた。
「TESUTO1」
この扉はピンクの色をしていった。
俺がドアの目の前に立つと扉が開いた。
そこにはピンクの空間が広がっていた。
中にはいるとドアが閉まった。
部屋は前の部屋くらいの大きさだ。
前の部屋と違うところは、真ん中に人が一人入れるくらいのピンクの
箱があった。
望「なんだここ。」
俺はあまりにも怖くなくて逆に不安になった。
この楽しそうな空間が逆に不気味に感じた。
?「ヒック、ヒックヒック。」
どこから声がする。
部屋の隅にで誰か泣いている。
それを見た瞬間、俺は驚いた。
望「八重、お前どうしてこんなところにいるんだよ!!!」
それは俺の妹だった。
八重「ヒック、ヒック..................................その声、お兄ちゃん!!」
八重は俺を見るなりいきなり抱きついてきた。
八重「お兄ちゃん~、会いたかったよ~」
そんなに心配だったのか。
それもそうだ。
何も知らずにこんなところにつれてこられたら誰だってこうなる。
それよりなんで八重が?
望「八重どうしてここに?」
八重「学校から変える途中に誰かに襲われて、
気がついたらここにいたの~」
俺と同じか。
あの鹿男、妹までに手を出しやがって。
いったい、俺たちに何をやらせるんだ?
俺はどんなことがあっても妹を守ってやる。
望「安心しろ。俺がどんなことしても守ってやるよ。」
そうしていると、モニターに電源がついた。
鹿「いや~、うれしい家族の再会ですね~」
鹿「もう少し見てたいんですが、君の貴重な「時間」が過ぎていくので
この部屋のルール言いに来ました~」
鹿男が出てきた。
さっきより、楽しそうに話しかけてきた。
望「妹をどうするきだ!!」
鹿「どうするきって、決まってるじゃないですか。」
鹿「この「TESUTO」の参加してもらうんですよ。」
望「えっ、」
妹が参加する?
俺だけじゃないのかよ!!
望「話が違う!!俺だけが「TESUTO」されるんじゃないのか!!」
俺は大声をあげた。
鹿男はいった。
鹿「いえいえ、妹さんは「TESUTO」をするのでありません。
この「TESUTO」の手伝いをしてもらうのです。」
鹿「命がけでね。」
命がけだと。
妹の命にかかわるのか。
それはダメだ。
そんなことは絶対にしちゃいけない。
望「やめてくれ、妹は関係ない。」
鹿男は言った。
鹿「私は人間の欲が見たい。その欲を引き出す材料なのが
君の妹なのです。」
鹿「だから、関係ないとは言い切れない。」
望「くそ...........」
巻き込むしかできないのか。
どうやっても、妹を救い出せないのか。
鹿「さあ、ルール説明に言いますよ。」
鹿「今回の「TESUTO」名は「圧縮の愛情」でございます。」
鹿「今、君たちの目の前にピンクの箱があるはずです。
そこの中にどちらか一人入ってください。
入ると自動的にカギが閉まります。
中にはいると、ボタンが一つあります。
そのボタンはカギが閉まると同時に赤く点滅します。
中の人はそのボタンを押してください。
そうすることによって、次の「TESUTO」への扉が開きます。
そして、箱の外にいる人は次の「TESUTO」を受けることができます。
しかし、ボタンを押すと中の人に強い圧力が発動し、
ぐちゃぐちゃにつぶれてしまいます。
制限時間はありません。
以上でルール説明を終わらせていただきます。」
何言ってんだ。
正気か良いこいつ。
望「なんだよ..................そのルール。」
望「どっちか一人の命しか助からないのかよ!!」
鹿「はい、そうですよ。」
望「ふざけんじゃねーぞ!!どっちかなんか選べるわけねーだろ!!」
するとしか鹿男は笑っていた。
鹿「さっき、自分で『どんなことしても助ける』って妹に言ったばかりじゃ
ないですか~。まさか、妹の命より自分の命のほうが大事になったの
ですか?そう思うんだったら、君の手で妹を無理やりにでも、
箱に入れたらいいじゃないですか。」
鹿「逆に、妹を助けたいと思うなら」
鹿「あなた自身が箱の中に入ればいいのです。」
望「それがどっちも嫌だから言ってんだよ!!!!!!!」
俺が叫ぶとしか鹿男はいった。
鹿「いいね~、いい欲が出てるよ~。やっぱり、人間はそうでなっちゃ。
まあ、せいぜい考えてくれ。
そして、君自身の「時間」もないことを忘れないでくれよ。
ではでは、幸運を祈ってるよ。」
望「おい待て、待てよ!!」
モニターの電源が切れた。
どちらかの命なんて選べない。
八重「お兄ちゃん、私死ぬの?」
望「死ぬわけねーだろ!!」
望「考えろ、考えるんだ!!」
望「どっちも助かる方法を....................。」
俺はあせっていた。
なぜなら、このゲームにはどっちも助かる方法なんてなかった。
俺は生きなきゃいけない。
でも、妹も生かさなきゃいけない。
望「一体、どうすれば..................................」
俺の頭の中では、妹の命と俺の命が天秤にかけられた。
