大麻飾り職人として道を追求すればするほどに、
日本の文化に、叡智に、または人としての在り方や、
體(からだ)の使い方に魅入られています。
以前もブログにて書きましたが、
日本人の體の使い方は、欧米のそれとはまるであべこべで、
本当に奥深く、興味が尽きません。
写真の姿勢。わかるでしょうか?
力みのない、すっとした立ち方。
欧米型の、胸を張り、骨盤が前傾で、お尻がプリッとした
力強そうな立ち方と違い、
日本人の立ち方は、踵(かかと)に重心が乗っていて
すっと天に向かって立っています。
力みはありませんが、堂々とした態度を感じます。
宮本武蔵が著した
剣術の極意とされる兵法書「五輪書」に
立ち方が細かに指導されています。(一部抜粋)
“・・・脊筋をろくに、尻をいださず、膝より足の先まで力を入て、腰の屈まざる様に腹をはり・・・”
「背筋を逸らさず(平に?)に、尻を出さずに、かといって腰は屈ませず、胸ではなく腹を張る」
この体勢の礎となるのはやはり、和服の帯や、
立ち座りが多い和風、和式の生活様式などでしょう。
そして、これらにセットになっているのが
日本人の特異なる “呼吸法” にあるというのです。
日本人の呼吸「密息」
腹式呼吸か、胸式呼吸か
そのどちらかで語られることの多い現代において、
古来、日本人は「密息」というものを
身につけていたといいます。
実際、この「密息」の方法としては、
まさに五輪書に書いてある姿勢が最も適しているのです。
胸や腹を上下、または膨張収縮させて横隔膜を動かすのではなく、
五輪書の姿勢で腹を張ったまま深層筋を用いて、
横隔膜だけを動かし呼吸をする。
まさに息を密め、明鏡止水の如く閑かな氣となります。
同時に、臍下丹田が練られ、四肢に循環していきます。
つまり、肚が据わるのです。
虚無僧尺八の呼吸法がまさにこの密息を用いるようなのですが、
禅宗の一派とされる普化宗が虚無僧、尺八で知られ、
武士による、息を観る瞑想であり、鍛錬であったことも興味深いです。
息を密め、息を探り合い、息を合わせる、、、
なので、よくある日本の剣術のシーンは
じっと対峙して動かないように見えて
じつは息(意氣)を読み合い、観じ合う
高度なやりとりが為されている。
実践者は体感覚で知っている
難しいことを書き並べましたが、
実践者は体感覚で知っていることでしょう。
弓道、剣道はもちろん各種武芸の道
太極拳、座禅、立禅、站椿功など、、、
これら道を極めんとする求道者は
体勢を整えてゆくと、自然とこの呼吸に
行き着いているのではないかと推測します。
実際、道の教義を學ぶと、呼吸の大切さは、
伝授してゆくべき基礎として明確に捉えられています。
密息をすると、息(意氣)もだんだんと閑かに鎮まり
観念的思考も止まってゆくので、
止観、無我、ゾーン、マインドフルネスといった
瞑想の境地へと近づいてゆきます。
そしてこれは、日本人の職人も同様であったことでしょう。
大工さんや、細工師、その他多くの工人、職人。
彼らもまた、「密息」を用いて仕事をしていたのでしょう。
いや、農民や商人など、日本人の多くが
瞑想の境地で仕事をしていたのでしょう。
この状態で作業をすると、
普段見えない領域まで視えたり
氣づきが閃きのように舞い降りたり
物とわたしとの一体感へと至ります。
いま ここ すべて
Onenessの感覚
と言い換えても良いのかもしれません。
日本人のものづくりにおける
微細なディティールにまで行き届く
解決力、改良への取り組みの姿勢の基は
この「密息」と「姿勢」にあるのではと納得します。
全感覚において本質を見抜いているのですから。
精麻の紐を結ぶ
以上の學びを、精麻の紐づくりに取り入れています。
するとどうでしょう。
捻って結ぶ、捻って結ぶ、・・・
という制作のリズムは消え、無拍。無調子。
尺八のような、自然体で自由自在な動きになります。
マインドに翻弄された騒がしい状態や
「うまく結べないなぁ」という自信の無さがあると
紐の出来栄えに如実に現れやすいのですが、
こういった、調子の波の浮き沈みが無くなります。
結ぶという自発的な動きと
自然と結ばれてゆくという動き
その両方が矛盾なく合致しているような
産靈(むすひ)の感覚。。。
精麻の紐を結ぶことは、
この状態でさらに精麻を引き撫でつづけ、
祓い・産靈がおこっているので
とにかく穏やかで閑かで、氣もちのよい領域です。
弓術の達人は、
「的に当てようと狙ってはなりません。
(その境地に達すると)的と私が一つになります。」
と言います。
おそらくここまでの達人の境地には
達していないのでしょうが
例えそれが入り口だったとしても
本当に不思議で充実した体感です。
密息の素晴らしさに心から感嘆しますが、
きっとまだまだ萌芽であって、
花開くときがくることでしょう。
きっとまだまだ浅瀬にいるのでしょう。
もっと奥深き大海原のような領域があるのでしょう。
鍛錬を重ね、より研ぎ澄まされたこの先の世界が楽しみです。
期待せず、「ただ、やる」姿勢のまま
自ずと然るべきその時を待っていたいと思います。
江戸時代の武士や職人さんや多くの人が
こんな境地で生活、仕事をするのが
スタンダードだったのかなと思うと、
その日本の叡智の深さ、素晴らしさも
なるほどな、とうなづけます。
良く言う「サムライ魂」とは、
人によって定義は様々でしょうが
きっとこの密息による、自然体で何事にも動じず、
肚が据わり、すっとした「意氣」という感覚が
共通認識として根底にあったのではないでしょうか。
現代に生きるわたしたち日本人が、
この息(意氣)の感覚を思い出すことは
今、とても大事であると確信します。
それはきっと
今のこの激動の時代を、
または波乱万丈の人生を
観念的自我の幻惑に迷わずぶらされず
しかと真我につながり、
生き抜いてゆく力にもなることでしょう。
そして、力で支配するのではなく、
尊敬される世界のお手本となり得る
日本人の在り方の鍵は
こういったところにあるのかもしれません。
生まれてから死ぬまで、
起きてる時も寝ている時も
絶え間なく続ける呼吸。
日本古来の呼吸法をマスターして
日本の叡智を体感的に呼び覚ましましょう。
講座の中でも様々な氣づきを共有してまいります。
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秋田 真介
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