2022年3月3日に記事投稿した
モコちゃんのことについて再び投稿します。
飼い主様に依頼されて3日に投稿しました。
しかし、私の考え方について、
3月5日、投稿しなおしました。
ペットの介護と命・魂について、
参考にしていただけたら幸いです。
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こんにちは。
昨日3月3日に、モコちゃんについてFacebookメッセンジャーをいただいて、すぐに取り急ぎ、微力ですが、クラウドファンディングの拡散協力をさせていただきました。
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私は2019年に愛犬ミーナを15歳間近で亡くしました。それまでも飼っていた鳥や犬や猫たちを見送ったことはありました。でも、実家ではなく、自分が選んで飼ったワンコを、しかも出産させて15年近く一緒にいたワンコを亡くした時は格別でした。今もペットロスの尾を引いている感じです。
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その時のこと━ 亡くなる間際の、時間の蟻地獄のような、死神にせっつかれて焦るような、居たたまれないヒリヒリした感覚を、生々しく覚えているので、今の飼い主様のお気持ちをお察しして、ご協力したいと思いました。
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クラウドファンディングで1日でも長く、ICUの中であっても、生きさせてあげたい飼い主様のお気持ちも良く分かります。私もミーナのために二次診療や動物病院を渡り歩いたり、犬の自然療法のプログラムに大金を注ぎ込んだり、漢方を与えたり、人のためのお勧めの抗がんサプリを与えたり、本当にいろいろとやりましたから。
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ご協力したうえで、改めて、私だったらこうする、というのをお話しします。飼い主様のやり方を否定するわけではなく、どちらのやり方が優れているということではないのです。私だったら、人である自分にするように、ワンコにもします。ご参考までに話を聞いていただけたら幸いです。
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「もしも手帳」というのをご存知ですか ? 「人生の最終段階」において、自分が望む医療やケアなどを他人に伝えるために、あらかじめ手帳に書いて、医療従事者などに提示するためのものです。
私は、「痛みやつらさを軽減する治療やケアのみしてほしい」を選択します。
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だから愛犬ミーナにもそうしました。ミーナは、今現在の獣医療では手立てを講じることができない「炎症生乳がん」でした。傷口が外に開いてどんどん広がっていきます。でも、患部がお腹なので、亡くなる1週間前までトリミングをお願いしたほど、パッと見た目に病気とはわからないくらいでした。
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モコちゃんの飼い主様は、「できるだけ長く生きるための治療を受けたい」というのをモコちゃんのために選択されたんですね。
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人の終末医療の時にも選択に迷います。母の時にも、姉妹で相談して、点滴を中位にしました。 母の時は「もしも手帳」がありませんでしたから、姉妹が決断しました。点滴を打たないとおそらく数日しか保たないようでした。中位の点滴だと半年くらい保ってくれます。
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濃い点滴だと寝たきりでも長く生きてくれるのです。濃い点滴で7年以上寝たきりでお母様に生きてもらっている中学校の同級生がいます。
命について究極の選択をしなければいけない時があります。
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母は、点滴を打ちはじめてちょうど半年で亡くなりました。
介護のプロから「亡くなるまで短かったですね」と言われました。
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そうなんです。日本では今も、ほとんどの方々が親御さんの終末医療で「濃い点滴」「できるだけ長く生きてもらう治療」を選択しているんです。
モコちゃんの「治療やケア」で同じように選択されたのは、飼い主様の愛からですよね。
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でも、寝たきりで長く生きることについてご本人は、その魂はどう感じているのでしょう ?
人も犬も猫も鳥も、魂があり、生まれ変わると、私は信じています。
動けなくなり、崩壊しつつある肉体で横たわっているその存在は、そもそも自然の枠組みの中の存在なのです。自然はチューブなど使わないで生きられるものしか生かしません。死は敗北ではなく、別の次元への移動であり、新たな転生への準備期間に入るのです。
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母には申し訳なかったですが、意識がありましたから迷惑だったかもしれないのですが、半年間がんばってこの世に一緒に居ていただきました。その意識が本当に愛おしかったから。別れるのが苦痛だったから。母が選択したわけではなかったですが、姉妹の選択を了承してくれたように感じます。それが終末期の医療とケアについて、あらかじめ指定していなかった母の学びでもあったと思います。
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点滴をしない・薄い点滴をする・濃い点滴をする、のどれを選ぶのも、本人の ( 本人の代理人も含めて) 自由であり、良いも悪いも、どの観点や価値観が優れているというのも無いと思います。それと同様に、愛犬をICUに入れるのも入れないのも、その選択は、決断する人とペットにとって、掛け替えのない命の学びです。
モコちゃんとその魂は、飼い主様の選択と決断によって、同じように学ぶことを了承してぺットになったのでしょう。
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愛犬ミーナは、炎症生乳がんと診断されてから、ちょうど半年で亡くなりました。今手元にいる愛犬アニーは、ミーナの娘です。ミーナは、命と愛についてたくさんの学びを私に与えてくれました。
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人は自分の寿命について、おおよそ決めて生まれてくるようです。
でも、ペットの魂は飼い主のマインドや魂と相談しながら、自分の寿命を決め直すように思われます。だから、飼い主の成長や進化のために命を投げ打つペットたちがいます。15歳間近で亡くなったミーナのように。
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飼い主様のクラウドファンディングのサイトを拝見すると、モコちゃんをとても愛しておられて、経済力を含めてクラファンを実施するという社会的腕力や、文章力に優れておられるのが分かります。サイトでのモコちゃんの命を生かそうとする姿勢に感動しました。
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そして、モコちゃんは、15歳という「長生き」の範囲に入りましたね。
ミーナのように15歳の壁を超えられないワンコが多いのです。
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飼い主様はサイトに書かれています━
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「(2022年の) 1月17日の最初の入院からこれまで、一日も欠かさず面会に通っています。
ICUの酸素室のガラスの扉を開けると酸素濃度が低下してしまうため、数秒間だけモコの顔や手を撫でてあげています。」
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1月17日から今現在の3月4日まで1ヶ月半、その数回の入院の間、モコちゃんは病院の酸素室で、毎日数秒しか飼い主さんに撫でてもらっていないのですね。
人の1日が犬にとっては4日くらいと言われます。ということは6ヶ月くらいの間にあった、数回の入院期間中、この世のすべてと言ってもよい飼い主さんとの交流が、4日に数秒しかなくて、あとは延々と寝ているだけなんですね。
こんな索漠とした生活や犬生は、モコちゃんにとって幸せを感じられますか ?
もし人であっても、同じ状況に耐えられますか ?
飼い主様のお気持ちが溢れるあまり、モコちゃん側の状況が少し軽んじられている感じがしました。
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飼い主様は、またこのように書かれています━
「普段はあまり動くことがないというモコですが、私が面会の時に撫でてあげるとアゴを出して「もっと撫でて」という顔をしたり、前足でトイレシーツをかいて「お散歩に連れてって」というような動きを見せてくれます。その姿は、子供の頃から変わらないやんちゃな男の子のままなんです。」
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モコちゃんの今の状況では、飼い主さんに撫でてもらうことだけが生き甲斐なはずです。前足でトイレシーツをかいているのは「連れて帰って」と言っているのではないですか ? ━ 私はそう感じられて切なくなります。
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できるだけの長生きを願い、今回クラファンというビックプロジェクトを立ち上げたこともあり、何よりもICUを出すことは即座に死を意味するので、ICUを出すことは難しいですね。
でも、モコちゃんが亡くなる時は、ICUの中ではなく、飼い主様の腕の中で亡くならせてあげてほしいと思い、このようなメッセージを書きました。
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ミーナの時は、動けないけれど、ペットバギーに乗せてお散歩して、外の光や風を感じさせ、抱き上げて景色を見せたり、ワンコ仲間に会って撫でてもらったり、元気な時と同じように行動しました。
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ミーナが最期の2日間くらい動けなくて、横たわらせたまま、ペットバギーでアニーと一緒にお散歩に連れ出しました。最期のお散歩の日、抱き上げて景色を360度見せると、なんとも嬉しそうな顔をしました。
晴れた10月1日。10月10日がミーナの15歳のお誕生日でした。
ミーナは10月1日の朝にお散歩の後で亡くなりました。
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飼い主様が選ばれたモコちゃんの終末ケアが、どちらにとっても最高最善になりますように✨
モコちゃんのご支援はコチラから↓
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これと同じことを、FBとブログに書かせていただきますことをご報告させていただきます。
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3月5日このようにメッセージさせていただきました。
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写真は、左上が現在のモコちゃん。
左下は子宮摘出の手術をした日のアニー。
右下は、亡くなる1ヶ月余り前のミーナの画像。
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後からの情報で知りましたが、
モコちゃんは2022年4月5日、
急性の呼吸不全による心肺停止で、
お星様になったそうです。
クラウドファンディングは成立して、
支援総額
555,000円
目標金額 300,000円
- 支援者
- 131人
- ということでした。