誰かがあなたに腹を立てる
侮辱する--
見守る





もしあなたの中に怒りがこみ上げてきたら
それを見守る
丘の上のものみになるのです

眺め、眺め、眺め続ける
何を見ることもなく
何に取り憑かれることもなく


すべては往来し
一人のものみであり続ける
ただ眺める

すべてが過ぎ去ることを私は知っている
たくさんのものが来てはまた去って行くだろう
もう、どんなものとも同化されてしまってはいない。

どんな判定もなしに
ただあなた自身の内に坐り
そして眺める
何を見ることもなしに眺めること
眺めれば眺めるほど
見出すものは少なくなるものだ
深く目をやればやるほど
思考は姿を消す
ひとたびこれを知ったなら
鍵はもうあなたの手中にある