ゴン吉と、夫ドノ。
二人揃って、通りたくない道がありました。
申し合わせたわけじゃないんだけど。
二人とも、何故かそう思っているので。その道を通らなきゃいけない
お隣の駅には、近寄らなかったんです。

わたし達の住んでいる駅周辺には、本屋が無い!
ところが、そのお隣の駅に ある時 そこそこ大きな本屋が出来まして。
このときだけは、何故か二人揃って
「行ってみよう!」ということになりまして、夜 出かけていきましたとさ。

近場の外出は、たいてい 原付を二台連ねていくわけなんです。
当時、YAMAHAが二台でしたので、私の原付にはお買い物仕様という事で
自転車の様な前かごがついてまして。
そこに、ケンを乗せてGO!
あっちゅうまに到着して、店の前に駐輪しケンはかごに乗っててもらって、
(犬NGの本屋さんだったのでね~)ほんの5分ほど
どんな本屋さんかな~と、見て 戻ってみますと・・・。

居ない!!!!!!!
ケンが居ない!!!!!!!!!!

もうまっつぁおですわ。
すぐ前の道路は夜間工事中。
警備の人にも、聞いてみたり。
屋台が出ていたので、覗いてみたり。
声を限りに名前を呼んで、あちこち探し回って・・・。
警察にもすぐに届けました。
犬って、遺失物扱いなんやねぇ。魂のあるものを 物扱いかよ!と
憤慨しつつも、パトロール中など、よく見てくださいねぇと
お巡りさんに拝み倒して、仕方なく帰宅。

小さい犬なので、カゴから自分で降りるって事はないんだけど。
なんかの拍子に落ちてしまって 迷子になったのかなぁ?
どこで寝てるの?のどは渇かない?お腹すいただろうに・・・と考えていると、もう居てもたってもいられないし、心配で張り裂けそう。


明けて翌日。居なくなって 一日目。
当時、夫ドノは実は失業中。
失業保険をもらって、毎日命の洗濯(爆)
時間の自由だけは たんまりあったので、本屋周辺を探したり
保険所へも届けて、処分所へも確認へ行って。
処分所には、三宅島から避難してきた子たちが一時預かりされていて
かなしそーにしていたそうです。
そして、あちこちから連れてこられたワンコ達。
七日間を過ごした後は・・・。
それを見て、胸が詰まったという 夫ドノ。普段はポーカーフェイスで
感情が読めない人なのに、悲壮感が伝わってきた。
せっかくこの世に生まれてきたのに、飼い主に捨てられた子。
ペットショップで売れ残った子・・・。
救ってあげられない辛さは、今でも忘れられない様です。


私はというと・・・。
普通に出勤したんです、会社に。
でも、元気ないね~と、すぐに気づかれてしまいまして。
放っておいてくれりゃいいのに。
「どうしたの?」なんて聞かれちゃったもんだから・・・つい。

フロア中に響き渡るほどの大声で、泣きました( ̄□ ̄;)!!

んで、 ヒックヒック しゃくりあげながら事情を説明。
そして「もう帰ってください(迷惑です~)」と 早退させられました(^-^;

仕方なく帰宅して、夫ドノと周囲を歩いて探しまわって。
でもどこにもいませんでした・・・。


続く。