昨日、数学の宿題の教科書の章末問題をやっていた息子が自分から「わからないので教えて」と言ってきました。夏休みの宿題は量が多くて手伝わないと無理そうだったのでみてきましたが、終わってからは、塾でみていただいていることもあるので、言われないかぎりは一人でやらせていました。 (私は数学の教員免許をもっています)

 

見ると、考えればできそうな問題だったので、2,3分考えたところ解けたので、息子に教えはじめたのはいいのですが、なぜかふてくされた態度をとります。めったにないことです。その時は単に機嫌が悪いのかと思いましたが、今思うと、もしかすると自分の解けなかった問題を、比較的簡単に私が解いてしまったので、面白くなかったのかも知れません。 

 

私は気にしない素振りをして、手順を導くために、「連続した数を作ればいいのだから、n,n+1があるから、もう一つは何があればいい?」と聞きました。息子は「n-1」と答えました。「そうだね、じゃあ、n-1を作ろう。2n+1からn-1を作るには、2n+1=  ,この右辺に入るのは?」と聞きました。すると、考えようともせず、「わからない」と言います。私もイライラしてきました。分からなくてもいいんです。考えようともしない態度、これは許せないんです。

 

考えたら分かると思うレベルで問いを出しているので。「じゃあヒント、2n+1=n-1+(         ),この式が成り立つように、()の中を入れればいいよ」と私は問いました。またもやわからないと、深く考えようとしません。 そこで、数字を使って例を出して、わからないとは言わせない問いを続けて、解答までたどり着いたのですが、その途中の書き方を、こうしたほうがいいよとアドバイスしても、ものすごく反抗的な態度をとって言うことを聞かないので、とうとう私も黙っていられなくなって、「素直に聞きなさい」と注意しました。他にも色々言ってしまいましたが、何を言ったのか覚えていません。 

 

すると、息子はキレて泣き出しました。「僕は真面目にやっている」(注:私は一言も真面目にやれとは言っていません)「僕もできるようになろうと思ってやっている」「それなのにお母さんは意味不明のことを言う」etc. 

 

普段からおとなしい子です。ここまで怒ってキレるのは、珍しいことです。小学生のときから今までに3回ほどあったように思います。キレると言っても、暴力ではありません。泣いて押し殺すように叫び、ノートを破り、シャープペンを折るぐらいです。これまで色々溜まっていたのでしょうか。息子も苦しかったのでしょうか。数学が好きな私は、息子の気持ちがわかってあげられませんでした。 

 

私は私で、「素直に聞いて欲しいということを言っただけ」ということを告げながらなだめようとしたのですが、泣いて怒るので、私もいたたまれなくなって、泣けてきました。そして、(そんなに嫌なら、辛いなら、もう数学やらなくてもいいよ)という言葉が、喉元まで出てきました。そんなこと、私は本当は微塵も思っていないのです。それも分かっていましたから、同時に、これ、今絶対言っては行けないなと思って、その言葉を飲み込みました。

 

そんな息子を見ているのが、私自身が苦しいのです。諦めれば、その一時は楽になります。私自身が一時的に楽になりたいがために、「もういいよ」と言いたいだけなのです。でもそれは、これまでの息子の努力を反故にする言葉。それは、辛くてもがんばってもがいている今の息子の苦しさを受け止めることを拒絶する、「逃げ」です。だから私は、それは言わずに、息子の苦しさを受け止める覚悟をしました。黙って私も泣きました。 

 

ただ、こうしてたまに爆発することも、多分悪いことではないと思います。息子も吐き出したくて、そのきっかけを待っていたのかも知れないとも思うのです。そして、息子の言葉の中もあったように、「できるようになりたいと思ってやっている!」からこそ、こういうこともあるのだろうと。 結局、二人でボロボロ泣いているという、おかしな勉強風景になってしまいましたが、一夜明けて、今日またいつものように息子は勉強していました😉