子供たちを見ていると、夢や希望を持つことの大切さを感じさせられます。息子は、高校入試で落ちてしまい希望の高校には入れませんでしたが、好きな生物の研究をしたいという夢があり、入学した高校でコツコツ勉強をして、大学受験では第一志望の大学に入学しました。高校入試で不合格になったことが不憫でならなかった私でしたが、そんな息子の姿に、望んだ場所でなくても腐らずに努力すれば道が開けることを教えられ、私自身も救われました。

 

息子は生物が好きなので、高校生の時に私は生物学オリンピックの出場を勧めました。出場だけでも、と思って勧めたのですが、普段から「キャンベル生物学」を愛読していたのがよかったのか、なんと予選も通過し本選に出場、誰も予想しなかった入賞を果たしました。何より大きかったのは、本選出場者たちの高いレベルや関わっておられる大学の先生方からものすごく大きな刺激を受けたことです。それがまた生物学への更なるモチベーションとなりました。

息子は、大学に入りたい!そして○○になりたい!という気持ちがあるから勉強も一生懸命しましたし、その気持ちが人一倍強かったので最後まで逃げずに受験を駆け抜けることができたように思います。

 

娘にも、将来の夢があり、そのために大学に行って勉強したいことがあります。その目標があったので、思うようにならず辛かった高校生活も頑張ることができました。卒業まではたどりつけませんでしたが、十分頑張ったと思えたので、高校の先生も転学を認めてくださり、前向きな気持ちで転学することを決めました。

 

子どもの人生は子どものものですが、子どもは生まれる国も場所も親も選べません。親のできることがあるとすれば、本人が将来の希望を持てるように、機会(情報)や環境をできる範囲で多く共有する(押し付ける、与える、ではない)ことも一つにあると思っています。