私が初めて買ったビジネス書である(確か)「独学の技法」
の、著者である山口周さんやマコなり社長おすすめしてて、ずーっと読みたかった本


「13歳からのアート思考」
をやっと読みました!



山口周さんやマコなり社長が「アート」をおすすめするのは、



「自分なりのものの見方」を持つことができるようになるから。



で、そのための入門書として、この本をおすすめしているわけです。



個人的には、「既存のものの新たな見方・考え方」を発見・知った時に幸福感を覚える人間なので、美術史やアートの新しいものの見方を知ることができるのでとっても面白い本です。


結構本厚そうに見えるのに(340ページ)全然飽きずに一気に読みました…良書です。




ルネサンス期の美術はある1つのゴールを目指していました。「見えるものを忠実に表現する」というゴールです。



19世紀に入り、カメラの出現によりそのゴールを目指すことが無意味となり、その後のアーティスト達は「アートに何ができるか?」というゴールを新たに目指すことになります。



20世紀のアートを6種類提示して、アーティストたちがしてきた「アート思考」の軌跡を辿っていく本です。


1作目「緑の筋の入ったマティス夫人」で「目に映る通りに描く」ことからはなれ…
2作目「アビニヨンの娘たち」で「リアルさ」に対する新しい可能性を模索し
3作目「コンポジションVII」で「作品とのやり取り」という新しいアートの見方を推し、
4作目「泉」でアートは「視覚」から「思考」へ移行します。
5作目「ナンバーA1」でアートを「何らかのイメージを映し出すもの」という役割から解放し、
6作目「ブリロ・ボックス」で「アート」という枠組みすら無くなったことで、「自分たちのものの見方」で「本当に良いもの」を選ぶ必要が出てきました。



ニーチェの言葉思い出しました。
「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけ」ってやつ。



「正解」というものが存在せず「正解を自ら作り出す」必要がある現在において、自分のものの見方で自分なりの答えを出すという「アート思考」は最も必要な思考法と思います。



作中には、ワークが乗ってたりします。
「アウトプット鑑賞」とか、「作品とのやり取り」とか。



アート見に行ってそれらのワークやりたくなりますよね。アートだけでなく、日常の色んなことにも「アート思考」を適応することで、自分なりのものの見方をする訓練になりそう。



この本から得たTo-Doは…
1⃣美術館へ行く(アウトプット鑑賞・作品とのやり取り)
2️⃣日常中に見えてるものでアウトプット鑑賞してみる
3️⃣興味の湧いたことを突き詰める



としました!


良書読むとその後からものの見方が変わって、ワクワクしますね。