あの日覚醒してからのわたしは、

急に、自分の身に起きることや、

今なにをすればいいか、

また他人のことがより分かるようになった。

自分が何者かが分かったあの日、

今までモヤがかかったような人生が、

一転してパーっと視界が開けて、

世の中が違って見えた。

花ひとつ見ても、

今までの普通に綺麗だという感覚とは違うし、

綺麗なものは、キラキラとして輝いて見えた。

反対に、悪いものは、

一瞬でわかるような感覚が身に付いていた。

なんだか、生まれ変わったような感覚で、

なんにしても冴え冴えになってしまったのだ。

これを開花というならば、

今ここで、

自分の家に生まれて来た意味や、

過酷な家庭環境、

それに耐えられるものはなんだったのか?

どうして人の事がわかるのか?

そういったことのひとつひとつが、

答えとなっていた。

今までは、

親だとか、家庭環境だとか、

そういった構図に縛られて、

自分という存在がよくわからなかったけれど、

「魂」があるということに、

このとき気付いたのだ。

親と切り離した自分は、

親とはまったくの別物であり違う存在だった。

人間は個であると同時に、

魂はひとりひとり違うということを、

魂が全て教えてくれた。

魂には自由があると。

あの日を境にして、

自分を信じることが全てなんだ!

と、悟ったのだ。

このことがわかった瞬間、

わたしの魂は、光を放っていた。

なにかに突き動かされるように、

パワーがどんどん出て来て、

わたしの中から、

外へ外へと向かっていた。

なにかを伝えたい。

伝えなければ。

そう思った。

その後彼には、

占い師に言われたこと、

わたしが読んだ本のこと、

そして、カウンセラーになりたいことを、

たんたんと話した。

彼は、ものすごいビックリしていたけど、

(※ 彼はごくごく普通の人です)

「うんうん」

と、わたしの話しを聞いてくれた。

この直感力というものに対しては、

ピンチのときには、

なにかが降りて来て、

今までもあるといえばあったのだ。

だけどなんとなく半信半疑でいたので、

自分を疑いながらも、

なんとなくこうかなと思って、

動いたら合っていた。

みたいな後付けでわかることにも、

確信を持つようになった。

それからは、

自分をただただ信じて、

思ったことはすぐ行動に移すことを信条にした。

勇気を出して、

一歩、また一歩と、

思ったとおりに、動いてみた。

すると、

全てつじつまが合うように、

サクサクと決まって行く。

パワーが全開になると、

そのとき、

(合ってるよー)

と、見えない存在が、

いつもわたしの側にいて、

応援を受けているような気がした。

わたしは今すぐ、

カウンセラーになりたくて、

それから、心理学の本を読み漁った。

あまりに勉強ばかりしているので、

彼に、

「そんなに勉強したいなら、大学入れば?」

と、言われたが、

ううん!

わたし、臨床心理士になりたいわけじゃない。

なんかね…わたしがやりたいことって、

そういうことじゃないんだよね。

すごく大事なことなんだ。

なにかを伝えたい。

だから、

民間でもいいから、

勉強はして、

カウンセラーになって、

わたしのように困ってる人を助けたい。

と、そのとき言ったのを覚えている。

後に今の仕事に繋がっていくこととなるのだが、

これが、わたしの原点である。

それから、

カウンセラーの民間学校をいろいろ調べたが、

その当時は、あまり数が少なかった。

それに加えて、

今はその時期ではない。

タイミングが違う。

と、そのとき思った。

わたしにはまだやることがある。

なにかやらなければならないと。

これをしないと、

その先に行けない気がしていた。

わたしにはこのとき、

親の病気の介護と、兄のことがあった。

親はなんとしても看なければならなかったし、

兄のことも心配だった。

この先なにかが起こりそうで、

気掛かりだった。

そして、

一番はなんにおいても、

自分の娘だ。

娘はふわふわした子だ。

感受性があり過ぎるがため、

すぐ知らない世界(次元)に入ってしまう。

(※ 現実の世界からワープする子だった)

きっとわたしが付いて見ていないと、

この子は、どこかに行ってしまうだろう。

と、思っていた。

時期尚早だと判断して、

わたしはこのとき、

カウンセラーになることを、

一度断念する。

36才の決断だった。

それから時は過ぎ、

この13年後に再び、

スピリチュアルの世界と出会い、

新たな機会が訪れるのである。

その話しは、

もう少し後で…

Keiko 

つづく