わたしは、娘が卒園すると、

さしずめ、

家の近所のコンビニで、働き始めた。

しかし、ここは1か月で辞めてしまった。

なぜかと言うと、

店長と、剃りが合わなかったからだった。

娘が熱を出したとき休んだら、

文句を言われたのだ。

店長は若く、独身の人だった。

ひとり休めば、業務に支障が生じることは、

こちらも分かっている。

けど、熱が出ている小さい子を、

家にひとりで置いておくなんてことは、

到底出来ない。

店長にそのことを話したのだが、

理解出来ないようだった。

休まれると困るの一点張りだった。

わたしは早々にコンビニを辞めて、

気を取り直して、

今度は、本格的に仕事を探し始めた。

すると、

ショッピングセンターの電話交換と、

店内放送の仕事があった。

昔取った杵柄ともいうが、

この仕事なら経験があり自分にも出来そうだ。

わたしは早速、電話をして面接に行った。

面接を受けると、

なんと、即日で決まってしまった。

担当者に、

「ホントはね、即日なんてないんだけどね」

「経験あるしね、昔デパートでしょ」

「貴女に決めました」

と、言われた。

どうやら、気に入ってもらえたようだった。

わたしは、久しぶりに働けることが嬉しくて、

それから、

娘が小学校に行っているあいだに、

働き始めた。

まわりは、

パートの歳上のおばちゃんばかりだったけど、

皆んな親切で優しかった。

忘年会にも、参加した。

そして、年は変わり、

わたしは家族と一緒に、

お正月、初詣に行った。

Keiko 

つづく