西郷従道が別荘を持っていた島 

「瓜島」

通称 「西郷島」





沼津生まれの祖母に聞いてもその存在を知らず。

船を所有していた親戚に聞いても知らぬ存ぜぬ。



あげくの果てには、

「ないんでは?」・・・。



沼津の教育委員会に訪ねてようやく

場所が分かりました。



沼津駅から三津方面へ向かう駅南口、

7番乗り場 「伊藤箱根バス」

8番乗り場 「沼津登山東海バス」 に乗り20分ほど

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「志下公会堂」で下車


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下車して歩くこと約10分。


「静浦漁港内」にあります。



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さぁ着きました!が、

漁港は広くてどこにあるのか分からず・・・

仕方がないので釣り人に尋ねます。



釣り人は誠に多ございました。

が!

3人ほどにお聞きしてもまたまた

「分からない」。



仕方がないので、

朝の漁を終え、一服しておられる

漁師さんの輪にお声をかけさせてもらいました。

そうしたら、

さすが長年 生業の場としておられる漁師さん方。


すぐに教えて下さいました。


かすかに見えていた小さな島が西郷島でした。


西郷従道が別荘を持っていた島 「瓜島」

通称 「西郷島」


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長い防波堤を歩き・・・


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この防波堤も近年の湾岸工事で建設され

西郷島に歩いて行くことが出来るようになったようです。


当時は沖の小島。



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西郷島におじゃまさせて頂きましたら、

最初にお堂さんが目に入り手を合わせ。

そして、植生豊かな緑に目を奪われました。

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現在も船着場に残る敷地跡が当時を偲ばせます。

従道は、

瓜島の対岸に別荘を建て瓜島も購入。

茶室を建てたそうです。

まぁ、一興ですね。



イケスの跡はあるそうです。

そこへ行くには潮位が低い時が

渡れるチャンスタイム!

長靴があると直良!!

水没している時はロープがあるので

それにぶら下がっていくそうです。


私は運動超音痴なのでイケスに行くのは断念。


潮位は低かったですが、

長くつでもなったしもしスリップしてドボンしたら

帰りはビショビショなので・・・。




晴れた日には駿河湾の先には富士山。



御近所には幕末・明治と苦楽を共にした

大山さん・川村さんの別荘もあり、

従道にとっては心落ち着く場であったかもしれません。



故郷・薩摩も錦江湾の向こうには桜島。


迫力は違えど多少なりとも故郷と似ていると

私は思ってしまいました。



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ただ、ゴミの漂着、散乱がひどかったのが

悲しかったです。


西郷島も釣り人の良い場所らしく。


知らない人にとったら、

ただの島。


しかしながら、歴史的に見たら「西郷島」。


周知されていないがために

あのような現状になるのか?


その土地・場所の歴史が後世に

繋がっていけていないことは

実に悲しきことだと思いもし、

帰路につきました。




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次回は「西郷従道 ー 別荘を含む広大な不動産を持ったいきさつ」

というテーマで書いてみたいと思います。




よろしければまた見ていただけると幸いです。




〈参考文献〉

・出版社不明『大山巌 ー西郷隆盛のごとく 牛臥山別荘をめぐる「大山巌案内」とその遺構の保存』 関澤 芳明著