気がつけば目で追っていた
気がつけばその人の行動で私の心は一喜一憂してた
『おっ、おはよ』という彼のぶっきら棒な挨拶から始まる私の朝
『あっ、おはよう』と答えるともうそこに彼はいない
次々に友達に声をかけていく
小さな頃は、喧嘩っぱやくて近寄れない男の子だったのに
気がつけば近くにいたいと願う私がいる
クラス替…どうかどうか中学最後の一年
また同じクラスになりますようにと
一人で祈ってた
神様に届いた私の願い
よかった、また同じクラスになれた
私の事なんか眼中にない彼は、今日も沢山のクラスメートに声をかけている
昨年、友達とのいざこざで一週間学校を休んだ
『なんで学校休んだんだ?』とメールがきた
心臓が止まるかと思った
私の一言から友達関係がぎくしゃくした事を打ち明けた
『じゃ、他のやつと話せばいいだけじゃないか。誤解はいつかとけるさ。深く考えるな』と返信がきた
男の子はいいなぁ~
なんかサッパリしてる
そうだよね、深刻になると余計こじれる
やーめた! 一人で殻に入るなんて私らしくないし
こう切り返して、私の不登校は終わった
いつもかまってくれる訳じゃないのに
一人で落ち込んでいる時に言葉をくれる彼
私の何倍も大人だなと思う
今日も私の目は彼を追ってる
彼が笑うと私も嬉しい
目が合うと心臓の鼓動が10倍くらいになる
今の私の目標は同じ高校に進むこと
14才の私の一人言…
たったひとつの命だから
届いてほしい
私の気持ち