私が大好きな大牟田の伯母。
物腰が柔らかく、いつも笑顔で優しい伯母。
今日は伯母の旦那様の法事です。
私たちは行きませんが、私の父は義理のお兄さんに当たるので、お参りに。
大牟田の伯母の家には、ほとんど行った記憶がないのです。
伯母と父、他の兄弟も仲良しなのに
家が遠いからかなと思っていたのですが…
父が伯母の家に行けなかったのです。
大牟田の伯母が、第一子を幼くして亡くしているのは知っていました。
うちの実家の前には、大きな堀がありました。
今は整備されて、小さな側溝になっていますが。
西牟田城の外堀だったので、結構幅広い堀でした。
そこで、二人の従兄が亡くなっています。
大牟田の伯母の第一子も。
名前も知らないのですが。
伯母が、その従兄を連れて里帰りをしている時に、堀に落ちて亡くなりました。
うちの父を追いかけて外へ出て、そのまま。
1才の従兄は、何を思って外へ出たのかわかりませんが
うちの父は、自分の甥が追いかけているのに気付いていなかったらしく
ず~っと、自分が殺したと責めていたそうです。
伯母の家に行くと、1才の従兄の遺影があるそうです。
それを見て『俺が殺した…』
と、父は必ずつぶやくそうです
が、私たちは全く知りませんでした。
年末に初めて近所に住む従兄から聞きました。
どんだけ苦しかっただろう
伯母も父も 亡くなった従兄も
うちの父は、いえ、父の兄弟はみんな常に笑っています。
しかめっ面したところは、ほとんど見た事なく。
そんな十字架を背負っているなんざ、思ってもみませんでした。
ただただ驚きです。
お父さん、永年苦しむことで、もう命の償いしてるから。
そして、私たち息子・娘・孫たちは、たくさんの人の命の繋がりを貴く思っているから。
お父さんの娘に生まれて
私は本当に幸せだから…