メッセージ・ばあちゃんが亡くなって | ワンライフプロジェクトのブログ

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平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

初めてメールします。
朗読会は3年程前に学校で聞きました。
あの時の話がまだいくつも心に残っています。
まだ、人の死というものに直面した事がなかったので、あの時は空想しながら聞いていました。

僕をかわいがってくれたばあちゃんが亡くなって、いろいろ思う事がありました。

人は、必ずいつか死ぬということ、
そして、その最期の時を一人で迎えるか、家族と共に迎えるか、選べるということ、
人に慕われて幕を閉じるか、誰からも相手にされずに終わるか、
そんな事を考えさせられました。

ばあちゃんの棺に、ばあちゃんの好物をいくつも入れました。
天国へ持っていけるのは、この程度かと拍子抜けしました。

人に優しく、いろんな人と交流してきた祖母のお葬式には、遠くからいろんな人が来てくれました。
最期のお別れの為だけに、仕事も休んで。

まるで笑っているみたいね…
たくさんの人がそう言ってました。
本当に祖母は笑顔で亡くなりました。
祖母の願いどおりの最期だったと思います。

戦争の話をいっぱいしてくれました。
たくさんの人がこの国の為にと、歯を食いしばって頑張ったんだよ、
食べる物がなくて、たくさんの人が死んでいった時代があったんだよ、
あんた達は、よか時代に生まれたね。
平和が一番たい。
よく、そう話していました。

戦争は繰り返しちゃいけないし、食べ物も粗末にしたらだめ。
そして、なにより、人と人は助け合う事が大事だとたくさん教えてくれました。

じいちゃんが若い時に死んでしまったので、とても苦労の多かったばあちゃん。

いつも僕の話をニコニコして聞いてくれました。
カラオケが得意で、ばあちゃんの仲間とよく出掛けて歌ってきていました。
季節ごとに漬物を漬け、若い人たちに教え、お礼にいろんな物をもらってきていました。

そんなばあちゃんの口癖があります。
『苦労は、無駄じゃなか
苦労は、苦しみだけじゃなか
苦労は、後から喜びに変わる』

この意味がちゃんと理解できるまで、あと何年かかるかな。

ばあちゃんみたいに、最期は笑顔でそしてたくさんの人に見送られたい。

ばあちゃんが生きた人生を真似して
僕も人と交流していく、たったひとつの命だから

福岡県・中学3年