メッセージ・世界の大自然に触れて | ワンライフプロジェクトのブログ

ワンライフプロジェクトのブログ

平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

たったひとつの命だから

私は中学の時に姉を病気で失いました。
大好きな姉の死は、私の心を凍らせました。
少しずつ体が動かなくなっていく姉を見て、自分の健康がいかにありがたいものかを知りました。

そして、大切な家族がいなくなる事が、どんなにその家庭の灯りを消してしまうものかも知りました。

暫くは、何も手につきませんでした。

ご飯の用意すら出来なくなった母の代わりに、祖母が半年間、家事をやってくれました。


姉の死以来、私は姉の分まで頑張るしかない、
姉の分まで幸せにならなきゃいけない、
姉の分まで親孝行を、姉の分まで立派な人に、
姉の分まで…姉の分まで…

そう思って頑張りました。

ところが、志望する大学に落ち、一流企業に就職する事も出来ず、とった資格を活かせるような仕事にも就けなくて
私は、くたびれました。

何の為に生きるのか
それは、自分の為なのか
姉の為なのか
両親の為なのか
わからなくなりました。

鬱病の診断を受けて半年のお休みをいただきました。

一人で旅に出ました。

初めての海外旅行。

世界は大きい
こんなにも私の知らない世界はあったんだ!
見たことない大自然
そこで生きる人々
決して身綺麗ではないけれど、表情が明るい。
日本のように、文明が進んでいる訳ではない、でも私のように下を向いている人はいない。

人と人が笑い合ってる
一日中会話してる
とてもとても楽しそうに

一日を豊かに過ごしてる
幸せそうに

忘れていたものを沢山思い出させてくれました。

人なんてちっぽけだという事。
そして、自分はこういう事がやりたいんだ、こうなりたいんだという夢を忘れていた事。

こうあらねばならない
こう生きた方がいいんだ
こう生きれば両親が喜ぶ
こう進めば将来が安泰なんだ

お金さえあれば、私は安心して暮らしていけるのだから

夢より大切なのはお金

いつの間にか、私の中で出来上がっていた概念。

怖いな、いつの間にか身についてしまっていたという事が怖い。

ここには、壮大な自然がある。
日本にもあるけれど、日本の自然は、日本人である私の目で見てしまうから感動があまりない。

ここの自然を、私は心で捉えてる。
だから、色に輝きがあるんだ。

交通機関も、街の発展も日本程進んではいない。
でも、ここには人々の繋がりがある。

愛がある。

私の心を真っ新にしてくれた。

日本に帰ろう。
日本に帰って、私は日本人の私に戻る。

でも、これからは生き方を変えよう。

私は私なのだから。

姉の分まで生きようとする事もやめる。
私は私、
そして、たったひとつの命だから。

たったひとつの命だから、もっと自分を大切に生きます。

鳥取県・26歳女性