ワンライフプロジェクトさま
もし、この世に神が存在されるとしたら、私はききたい。
何故、兄の居場所を教えてもらえないのかと。
母は、私達の元へ帰ってきてくれました。
見たくない姿ではありましたが、
母の体を拭いて、亡骸にサヨナラを言う事ができました。
きっと、天国から私達を見てくれているでしょう。
ああ、今日も元気に孫たちは学校へ行き、娘たちは仕事へ、良かった良かったと笑ってくれているでしょう。
しかし、兄は、どこで私達が来るのを待っているのか。
まだ、真っ暗な世界で一人さまよっている…
そう思うと苦しくて涙がほほをつたいます。
兄との思い出がたくさんあります。
テニスを教えてくれたのも、勉強を教えてくれたのも兄でした。
意地悪な兄、喧嘩に勝てなかった兄、私の自慢の兄貴
兄の事を一日も忘れる事はありません。
会いたい
会いたい、兄に会いたい
今年も桜の咲く季節がやってきました。
一年一年、街は明るさを取り戻しています。
生きる力を見出しながら。
そして、この桜にまた今年も生きようと誓っています。
私達は知っています、命はひとつだと。
戻ってこない命と向き合いながら
今日も思います
たったひとつの命だから
兄はひとりしか存在しないのだという事を。