たった一つの命だから
小学校1年のとき かずえちゃんという同級生がいました。
一番小さいその子は のどの病気で 声がうまく出せなかった・・・・
ある日 それを男の子達が からかった。
しわがれ声だと言って笑った。
その次の日 彼女は学校を休んだ。
次の日も次の日も休んだ。
私は 男の子達がからかったことを先生に話した。
もちろん 男の子達は叱られた。
傷ついた心が学校を拒否したんだと 私は思った。
そして私と先生は かずえちゃんの家に行った。
かずえちゃんは 入院していた。
頭に菌が回った・・と記憶している。
結局 そのまま二度と会うことは ありませんでした。
どこか遠くへ行ったのか 入院が長引いたのか 記憶が曖昧です。
その時 からかった男の子のひとりは 私の配偶者です。
幼い頃 彼女を傷つけたことだけは忘れたことがないと言います。
今でも 胸が痛むと言います。直接会って謝りたいと言います。
ずっと このまま後悔をひきずって 生きていくと思います。
だから 子ども達に話をします。
人はどんな言葉で傷つくかわからないんだという事。
傷つけたなら すぐ謝る事。
傷ついた心は また人の言葉で優しくもなれるという事。
『いい気持ちになる言葉』 『いやな気持ちになる言葉』これを意識して子ども達と言い合っています
。
結構 私の言葉も荒く「あ、今の嫌な気持ちになる言葉やん」と指摘されることも多々あります。
テレビを見ていても「いい気持ちの言葉だね」と言うようになりました。
そして、そんな一日の繰り返しが 生きるってことだと話しています。
この番組が終わると聞き 家庭でこんな会話が出来るようになったお礼が言いたくて書き綴っています。
とても考えさせられました。
命の大切さは 一番に そばにいる人が話すべきでしょう。
私は こう繋ぎます。
「たった一つの命だから 戻らないこの瞬間を大事にして 人に優しく 自然に優しく
自分にも優しく 生きていきたい」
36歳 公務員 飛行機雲
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2006年7月15日に久留米のラジオ番組に出演させていただいて
それ以来 お便りが続けて届き
2007年9月いっぱいまで お世話になりました。
思い返せば 本当に地元の皆さんにかわいがって育てていただきました。
ありがとうございました。