安らかに・・・ 先生 | ワンライフプロジェクトのブログ

ワンライフプロジェクトのブログ

平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

約2年前に出会った先生がいる


精神障害者手帳を持っておられた


私達の活動に興味を持ってくださって 朗読会に一度だけ参加された


「僕は泣けないんです。もう20年近く泣いたことがありません」

「だから 朗読会でも泣けるかどうか。。」

そう仰った


朗読会では最前列に席をとられた


なんのなんの 朗読前のワンライフ立ち上げのスライドでもう涙された


朗読が終るころにはボロ泣きで。。。


「いやぁ~ こんなに泣けるとは」と 少しはにかみながら 「よかったです とにかくよかったです」

そう仰った


それから 時々メールが届くようになった


朗読会のお礼に 小さなペンダントを送ってくださった


そして 差し上げた朗読会のCDを聴いて 「今日も泣きました」 「今日も。。」

その文面からは 自分も泣けるんだと

泣ける心を持っていたのだと どこか喜びに溢れていました



昨年 入院をされた

病院からメールが届く

「いけないんですけどねー タバコだけは止められないんですよ」

「隠れて吸ってます」

「バレタ時は 冨田さんのチクリだと思うことにしています」

・・・これでも 教授か?と思うような内容だったりもした


奥さんとの不仲を悩んで

「どうしたら うまくいくでしょうか?」と訊かれたことも


真面目な先生だった


今年2月20日 メールが来ないことが気になって

「お元気ですか?」と送った


メールが返ってきた


おやおや? アド変? 先生なんで教えてくれないんだろーと思っていたんだけど


実は 亡くなっていた

知らなかった


先生 人生の終わりに泣けるようになってよかったね


先生が残した名言があるから ココに私が残しておくね


    「人は泣けるから笑えるんだよ」


・・・・先生は 涙を取り戻してから 笑えるようになったんだもんね


天国でいっぱい笑ってね 先生