メッセージ・先輩の死・・・ | ワンライフプロジェクトのブログ

ワンライフプロジェクトのブログ

平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 


少しずつ受け止めていかなきゃ
何日かかってもいい 何ヶ月かかってもいい 何年かかってもいい
忘れられないのは当たり前 忘れてはいけないことだから

 

まだまだ信じられないし 「夢だよ」って誰かに言ってもらえるのを期待してる

 

棺の中の先輩 とっても綺麗だった
かすかに微笑んでるみたいで 本当に心から「きれい」って思った
飾ってある先輩の写真をみても どこかで信じきれなかった 信じたくなかった
でも 無意識に頬を伝う涙に 「これは現実なんだよ」と言い聞かせられてる気がした
何かにガツーンって頭を殴られたみたいだった
頭割れそうで 泣いても泣いても涙は涸れなくて 泣くことしかできなかった

 

先輩は今 何を想いますか? 何を想いながら死んでいったのですか?
ひとりでしたか? 苦しくなかったですか? 寒くなかったですか? ...笑顔でしたか?

 

もう笑わない先輩を見て 悔しかった 悲しかった
でも 先輩の笑顔が自分の中で動き出した気がした
目を閉じれば 確かにそこに 先輩の笑顔がある

 

先輩はいなくなっちゃった
でも 先輩がいなくなった瞬間に わたしたちの心の中で 先輩は確かに生きだした
先輩は死んじゃった
でも 先輩との思い出は もう死なない もう絶対になくならない

 

先輩は 全てを失ったよね
生きること 笑うこと 泣くこと 怒ることさえ
でも 先輩は本当に全てを失ったのかな
少し違う気がする

 

本当は 先輩に命をかけてまで「死ぬこと」なんて教わりたくなかった
ずっと生きて 勉強を教えてほしかったよ
でもね 先輩が教えてくれようとしたことは 「死ぬこと」じゃなくて
本当は 「生きること」だったのかもしれないって思った
先輩の死は 先輩が出した最大級の難問だね
わたしたち先輩みたいに頭良くないから これから一生解けないかもしれないよ
でも 頑張って考えるよ
答えは死ぬまで出ないかもしれない
でも 何か見出してみせるから ちゃんと見守っていてください

 

ねぇ? 先輩の生に意味があったなら もう少し生きて欲しかったな
ねぇ?先輩の死に意味を見つけようと思うなら わたしたちは必死に生き続けなきゃね

 

もっともっと生きたかったよね あのいつもの笑顔で楽しい時間過ごしたかったよね
「なんで?」って 嘆いても 泣き叫んでも 先輩は戻らない
世界は回り続けるし 時間は進み続ける
それなら 泣いて過ごすより笑って過ごしたい
先輩が生きられなかった分を笑って生きたい

 

寂しくなったら 辛くなったら 空を見上げて先輩の笑顔を思い出すよ
先輩の笑顔が大好きだったんだから ずっとずっと笑っていてくださいね

 

まだまだわたしたちには大きすぎる現実
でも いつか 受け止められるよね?
いつか 笑って話せる日が来るよね?
いつか 先輩の死に意味を持たせられるよね?
そう信じています

 

安らかに眠ってください
一緒に過ごした時間はほんのわずかで
先輩の人生の何百分の一かでも埋められたのかさえ分からないけど
そのほんの少しの隙間に私を描いてくれて ありがとう
本当に本当に ありがとうございました
わたしの人生に 先輩はずっとずっと生き続けます

 

たったひとつの命だから
まだまだ答えはわからない
あとにつづける自分なりの言葉を ずっと探していたい
その言葉を見つけるために わたしは生きるのかも

 

わたし、いま、生きている。 生きている。 生きている。 生きている。
たったひとつの命だから
      福岡県 18歳  江頭成美 (ワンライフプロジェクト スタッフ)