穏やかに楽しく過ごすと決めてから
上手くいっていた。
おみくんとまた、
夜には映画を観たり、
最近はちびおみを連れて初めての
一泊旅行を計画中。
久しぶりにるるぶなんか買っちゃった








23日に、
実家と妹からちびおみへ
クリスマスプレゼントが届いた。

中にはちびおみが大好きな
トーマスのプラレールと
大きな新幹線のおもちゃ。

ちびおみはこれ以上ないくらいに
とても喜んで興奮していた。
大事そうに新幹線を抱え、
おててにはトーマスを握りしめて
部屋の中を行ったり来たり。
思い出したように
座り込んで遊び始めて…
ほぼ一日中遊んでいた。

おみくんは休みで、
そんなちびおみのために
プラレールの線路を組んだり、
走らせる電車を取っ替え引っ替えして
ちびおみを喜ばせてくれた。

ちびおみが寝てからは
『実家に感謝だねえー!
後で動画撮ったやつ送ってあげてね!』
なんて言ってくれた。

少し旅行の話をして、
ちびおみの待つ寝室に
プレゼントを抱えて2人で向かった。

アクロバティックな寝相のちびおみ。
どこにプレゼントを置こうか悩んで、
枕元ではなくて
ぶつかる危険の少なそうな
足元にそーっと置いておく。
ちびおみにお布団を掛け直してから、
おやすみ
と言っておみくんとあたしは
にっこり微笑んで眠った。









イブの朝。
ちびおみのびっくりする声で目が覚めた。
プレゼントを見つけて、
何か分からないけど
とにかく開けて欲しい!
そんな声だった。

それを聞いておみくんは
『ちびおみおはよう!
わあ!なんだろねこれはー!』
とても嬉しそうにちびおみと話す。

ちびおみもおみくんもおはよー!
わあ!なにかな?
なんかいいのがあるね!

そう言ってあたしも2人に混ざる。

赤地にサンタさんやトナカイの
可愛い柄が描かれている包装紙を
びりびり破くちびおみ。
中にはプラレール用の
大きなステーション。

ちびおみはまだ
なにが欲しいなんて言えないので、
みんなでおもちゃ屋さんに
買いに行ったんだよねw

大好きな新幹線の写真が
プリントされていて、
それだけで大興奮のちびおみ。
早速リビングで開けることに。
音声ボタンが付いていて、
そのボタンをひたすら連打したり、
昨日もらったトーマス達を走らせたり、
それは楽しそうに遊んでいた。
合間合間、
実家がくれたトーマスや、
妹がくれた大きな新幹線でも
楽しそうに遊んでいたけど、
やっぱり音声ボタン連打が目立つw

ドッドドドドドッドアドアドッドアw
DJ車掌w












なんて笑っていたら、
おみくんが急に
『これちょっと片付けて』
と言ってあたしに
ちびおみのスリーパーと
顔を拭いたガーゼを差し出す。

なんで急に…?

と思ったけど、
放置していたのはあたしの落ち度なので

ごめんね、
すぐに洗濯機回してくるよ。

そう言って脱衣室へ。









その後おみくんは
とても機嫌が悪くなって、
ちびおみがまだ遊んでいるのに
リビングの片付けと掃除を始める。
遊んでいたおもちゃが
片付けられてしまい泣き始めるちびおみ
あたしも戸惑ってしまい、

ねえおみくんごめんね。
急にどうしたの?
なにがそんなに嫌だったの?

そう聞いてみたけど、
『なにも。』
とだけ答えて掃除機をかけ始めた。

掃除機が大好きなちびおみ。
おみくんがかけ始めると、
機嫌を直して掃除機のキャニスターに
乗ろうと必死にまとわりつく。
するとおみくんが
『ちびおみ、どいて。邪魔。』
と、普段とは真逆の冷たい声で言った。





それはあまりにも酷い。
でも、ここであたしが怒っちゃいけない。
おみくんは長男だから。
ちびおみは次男。
長男を立てなきゃ。
でも、そんな余裕はない。








あたしもちびおみもパジャマだったけど
とりあえずジャケットだけ羽織って
慌てて外に出た。
空気は冷たかったけど、
日向は暖かい。





おみくん、どうしたんだろう…
急に掃除をしだしたってことは、
ここ2日ほど掃除機掛けなかったから?
レンジの上にお菓子やパンを
置きっ放しにしたから?







そんなことをぼんやり考えながら
ちびおみとパジャマで散歩。
ご近所さんに会いませんように…







公園に向かおうと歩いていたら、
ちびおみがうんちをしてしまい、
10分ほどしか経っていなかったけど、
一度お家に戻ることに。

おみくん、
落ち着いていたらいいけど…

しかし、
そんな考えも虚しく、
まだ機嫌の悪いおみくんがいた。

『玄関掃き掃除するからどいて。』

ただいまって…言ってよ…

そう思ったけどぐっとこらえて、

ただいま!
ごめんね、助かるよ。
ちびおみうんちしちゃったから、
おむつとりかえるね!

笑ってリビングに向かう。

ちゃちゃっと処理して
新しいおむつを履かせようとしたのに、
おもちゃに目がいって
ノーパンで遊び始めるちびおみ。
ああもう…
と思ったけど遊んでいるうちに、
うんちを処理することにした。
その間におみくんが
リビングに戻っていて、
あっ…と思ったけど
その瞬間…!
ちょろちょろちょろ…




ちびおみ放尿!!




2人して『わわわわわわ!』と大慌て





ちびおみの足元を拭いて
アルコールスプレーを撒いて
着替えを持ってきて
なんて2人でドタバタしていた。





インナーが濡れたので、
一旦全裸にされるちびおみ。

すると、
謎のダンスをし始めた。
手をパタパタと降って、
くるくるその場を回り始めるちびおみ。

全裸で楽しそうに踊るちびおみを見て、
思わず笑ってしまったあたし。
それにつられて
おみくんも笑っていた。

ちびおみなにそれーwww
かわいいなあもうwww

『あっはっはwww
腹いてえーwww
ケツがwww回ってるwwww』

2人して大爆笑。
ますますヒートアップするちびおみ。


さっきまで怒っていたおみくんも、
ちびおみの裸芸に思わず笑顔が溢れた。


子はかすがいって
こーいうことを言うんだなあ…


本当にありがとうちびおみ。
だいすきだよ。









ちびおみに散々笑わせてもらって、
ガラリと空気は変わって、
3人仲良くクリスマスケーキを買いに
イブに賑わう繁華街に出掛けた。






この日はお寿司とローストチキンに
フルーツがたくさん乗った
キラキラのフルーツタルトでパーティ


ちびおみはだいすきな
卵とエビのお寿司を頬張って、
とびきりの笑顔を見せてくれた

あたしはその笑顔に
とろけるような気持ちになった。
きっとおみくんもね。









ちびおみが寝てから2人の時間。

今日は楽しかったね。
ちびおみもたくさん笑ってたね。
ありがとう。


『楽しかったね!
ケーキすごいおいしかったねー!』


そんな風に話し始めた。


プレゼント喜んでくれてよかったね!
めっちゃボタン連打してたねw

『…』

どーしたの?
だいじょぶ?

『…』

あっ…
ごめん…
掃除、ちゃんとしてなくて…
迷惑かけちゃったよね…
もっとちゃんと掃除するから

『ううん…違うんだ。
そんなことは思ってないよ。』

そっか…
うん…






『…
あのさ…
ちびおみのプレゼント…』

ん?
あのステーションのこと?

『ううん…
なんか…
すごい小さいことなんだけど…
ちびおみ、
ステーションだけじゃなくて、
昨日もらったトーマスとか
新幹線でも遊んでたじゃん?
それが寂しくて…
せっかくあげたプレゼントなのに…
ちびおみあんまり喜んでない気がして…』





そーだったんだ…!!!
なんか…!!!
なんかさあ…!!!







でもここで受け止めなきゃ…!!
あたしの感情とか挟んじゃだめ…!!







おみくん、
だいじょぶだよ!
ちびおみめっちゃ喜んでたよー!
DJ車掌してたじゃんw


そう言ってヘラっと笑ってみた。


『そーかな…?
でも、
トーマスと新幹線のが喜んでたじゃん』

ええー?
そんな風には見えなかったよ?
でもさ、
まだ貰ったばっかりだから
どーしても遊びたいんだよ。
それに、
トーマスだってステーションで
遊ぶために持ってきてたよー。

『そっか…よかった…。』





ひとまずおみくんは落ち着いたみたい。





その後は2人でるるぶを開いて
旅行の計画を練った。








正直思うこともあるけど…








まずは自分で自分を褒めたい!!
よく耐えた!!
おみくんが急に機嫌悪くなって、
意味わっかんねーって
憤りをぶつけそうになったけど、
ぐーっとぐぐーっと堪えた!!
実はちょっと涙がでちゃったけど…
それでもよく堪えたよ(´;ω;`)









この調子で頑張ります!!
おやすみ世界_(:3 」∠)_