昨晩のこと

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夕方、
ちびおみと公園から帰って来て
ご飯の支度をしながら
ぼーっと
『おみくん帰って来て欲しくないな…』
なんて考えていた。

なぜか少し下腹部がシクシク痛い。



ちびおみはとても夕飯が早いので
18:00にはご飯を食べさせる。
だいすきなぶどうを
夢中になって頬張るちびおみ
産んでよかった
ちびおみが産まれてきてくれて良かった
心から愛しているよ
そう思っていたら
思わず涙が出てきてしまった
ちびおみはよくわからないようで、
その後もおにぎりにハンバーグに
たくさんご飯を食べて満足そうに
にこにこしてくれた。




お風呂を沸かす支度をしてたら
おみくんからメッセージ
『今から帰ります』




内臓が冷え冷えする。




仲良しの時は
毎日このメッセージを今か今かと
待ち遠しく過ごしていた

なのに今は。




帰ってこないで
そう返信したかった。



けど
そんな度胸もないので
既読もつけずにスルー。
引き続きおみくんの夕飯を支度しながら
ちびおみと遊んで過ごした





30分後
おみくんが帰ってきた




玄関から聞こえる
鍵を回す音がすると
ちびおみはいつも嬉しそうに
おみくんを迎えにいくの。
パパっ子なんだよね。

いつもだったら
『ただいまー』って言いながら
万遍の笑みを浮かべるちびおみを
抱っこしながら入ってくるのに






ただいまも抱っこもなくて







おみくんはそのまま
お風呂に入ってしまった。







取り残されて立ち尽くすちびおみ。







次の瞬間、
あたしはちびおみを
ぎゅーっと抱きしめて
ちびおみ、
愛してるよ
いちばんいちばんだいすきだよ
ちびおみとあたしは
何があっても
ずーっといっしょだからね
と語りかけた。







そのあとはちびおみを
おんぶ紐でくくりつけて
手当たり次第荷物をマザーバッグに
ぶち込んでいった
とりあえず一晩すごせればいいや





おみくんはまだお風呂。





もう知らない
お前なんかもう知らない





ご飯の支度もそのまま
ちびおみが出したおもちゃもそのまま
洗濯物もそのまま
ぜーんぶ放り出して
あたしは家出することを決めた






ちびおみに上着を着せて
ニット帽を被らせて
スニーカーを履かせて
家を飛び出して
あたしはそそくさと車を走らせた






何も考えずにやってしまった
けどいいや
ちょっと頭がスッキリした
まだ下腹部はシクシクするけど





行けるところなんか1つしかない。
実家だけ。
隣の市だから20分も走れば着く。





お腹いっぱいでドライブなので
ちびおみはすぐに寝てしまった。






道も空いていたので
あっという間に見慣れた実家に到着。



ちょっとドキドキしながら
インターホンを押した。
父さんに帰れって言われたら…
母さん怒るかな…
もやもやもや…





インターホンから
『あれ!?やえちゃん!?
ちょっとまってなー!』
聞き慣れた母の声




玄関をガチャリと開けて
『こんな時間に珍しいねー!
ちびおみちゃんは!?一緒なの!?』
うん!今日泊まらせてー!
いつもと変わらない
元気なあたしで答える



『いいわよー!
とりあえずちびちゃん降ろして
あんた車停めといで!
あ!
たかしさーん!(父)
ちびちゃん来たからお布団引いてー!』





母はいつもと全く変わらず
あたしとちびおみを歓迎してくれた。
鼻がツーンと痛くなって
胸がいっぱいになる。
母さん。
ありがとう。







ちびおみはそのまま寝ていた。
父さんが寝顔にうっとり見とれていた。
『お前ー
帰ってくるならオレが迎えに行くから
わざわざ車乗ってくんなー
危なっかしくてヒヤヒヤすんだよー』
ごめんよー!
次は父さんに連絡するからね
『何のために
チャイルドシート買ったと思ってんだ!
まったくお前はわかってない!』
ふふふ!わあったよw
次はたーくん(父のあだ名)
にお願いしますw



今度は祖母がやって来て
『やえちゃん来たのー♡
はー嬉しいわねー♡』
ばばちゃん!
ごめんね急に!
『いーのいーの!いつでも来なさい!
ちびちゃんも一緒で嬉しいわー♡』

そういって祖母は
眠るちびおみのひたいを
ペタペタ撫でてくれた



『やえちゃんご飯まだでしょ?
うちこれからだから一緒に食べなさい
母さんちょっと
スーパー行ってくるからね、
今日はすきやきでいいね?』
わー!いちばんいい!
『じゃあ行って来ます!』
『あ!
みこちゃん!(母のあだ名)
ついでにパピコね!』
父は便乗するのがうまい
『はいはい、
やえちゃんは?なんかいる?』
ううん!大丈夫よー!
気をつけて行ってね!




そう行って母は出かけた。




ここまで誰も
あたしが急に帰って来たことを
一言も聞いてこない。
ただただ歓迎してくれるだけ
ほんとに嬉しかった。
ほんとに助かった。




そのあとはちびおみも起きて、
なぜか2度目の夕飯をみんなで囲んだ。
ちびおみは湯がいた牛肉と野菜に
少しすきやきのタレがついたご飯を
祖母の膝の上で嬉しそうに食べていた。

あたしもだいすきなすきやきを
だいすきな家族に囲まれて
お腹いっぱい食べた。




そのあとはちびおみとお風呂に入って
寝かしつけをした。
里帰り以来の実家でお泊まり。
ちびおみは少し興奮してたけど、
疲れには勝てなかったみたいで
すぐに寝てしまった。






リビングに戻ると
父と母がテレビを観ていた




父さん母さん、
ごめんね急に。
『全然急じゃないわよ?』

よくわからない返しをする母

『しかしちびちゃんでかくなったなー
人見知りされんで良かった!』
ちょっと空いたもんね!
けど良かったよー
すきやきに夢中だったねw
『あの子ほんとよく食べるわね!
明日なに食べさせようかな…
とりあえず野菜煮ればいいの?』
なんでもへーきだよー!
めんどくさければレトルトの
幼児食買ってくるし!
『じゃあオレがなんか買ってくる!
みこちゃんあとでお金ね!』
『たーくん余計なもん買うからいやw
さっきパピコたべたでしょw』



誰もあたしを責めない。
良かった…
帰って来て…
しばらく両親とくだらないお喋りをして
あたしも寝ることにした。

そういえば
お腹ももう痛くないや。


じゃあ寝ますねー
おやすみなさい

すると母が

『やえちゃん、
明日の夕飯なに食べたい?』

母が嬉しそうに聞いてくれた。

え…いいの?
『めんどくさいだろーから
食べていきなさいよ。
おみくんにはそう連絡しなさい。』
うん…ありがとう…
また鼻がつんとした。
少し涙が出てしまった。
『とりあえず一晩考えておいてね。
チキンカツでもオムライスでも。』
母さん…ありがとう…
ううっ…

とうとう泣いてしまった

『母さんも父さんも
あんたとちびちゃんが
顔見せに来てくれて嬉しいよ。
もちろんばばちゃんもね。
たまになんだから甘えなさい。』






母はなんでもないように言った





しばらく実家にお世話になります。
おみくんにはまだ連絡してません。
あちらからも連絡はないです。
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