こんにちは、Oneiricです。
前回のレビューから少し時間が経ちましたが、新たに気づいたことがいくつかあったので、今回はその「後日談」としてまとめてみました。

前回のレビュー(メリット・デメリットはこちら):

 

🔋 バッテリー交換について

Divitone公式がXで発表した情報によると、今後の製品ではリチウムイオン電池が採用されるそうです。
▶ 参考ツイート:

正直に言うと、これは個人的にかなり残念です……。
18650電池が取り外せるというのは非常に便利なポイントだったからです。
唯一の欠点は電池カバーが外れやすく、紛失しがちな点くらい。

Divitoneの公式に問い合わせてみたところ、どうやらAmazonでは18650電池を使用する製品の取り扱いに制限があるためとのこと。
僕の推測ですが、一部のユーザーが電動自動車や他製品の中古18650電池を再利用・転売していたことも関係しているのかもしれません。
安全性の観点から、Amazon側としても妥当な対応だと思いますし、Divitoneがルールに準拠して設計を変更するのも理解できます。

ただし、リチウムイオン電池の寿命は限られており、将来的にバッテリーが劣化した際の対応が気になります。
可能であれば、無償バッテリー交換サービスなどの導入をぜひ検討してほしいところです。


🎸 ギターの使うの習慣が変わった

MF Studioを使い始めてから、最も大きな変化は「練習のハードルがとても低くなった」ことです。
普段、僕はMF StudioをオーディオインターフェースのLine Inに常時接続しています。
練習したくなったら、MF Studioを手に取って電源ボタンを長押しするだけ。これだけでOK。

もちろん、Pocket Masterを使った練習もすでに十分簡単ですが、それでも「エフェクターを起動する」という1ステップは必要です。
Bias FXのようなPC用ソフトウェアなら、PCを立ち上げてアプリを起動して…という一連の操作が必要で、正直面倒です。

MF Studioなら、バッテリーの持ちもPocket Masterより長く、充電の頻度が減るのもありがたい点。
さらに接続するケーブルの本数も少ないため、練習スペースがスッキリします。これは本当に素晴らしいです。


🧲 ピックアップについて

個人的に、Seymour Duncan の Alpha/Omega のピックアップが大好きで、マホガニー系の木材との組み合わせは最高だと思っています。
そこでDivitoneに「ピックアップ交換は可能か?」と問い合わせてみたのですが、残念ながら「不可」との回答でした。

おそらくですが、内蔵されているピックアップモデリング機能との整合性が取れなくなるからではないかと推測しています。
異なるピックアップに交換してしまうと、モデリング結果が大きく変わってしまう可能性がありますし、ある意味これは正しい制限だと感じました。


🎚 ピックアップモデリング機能

これこそが、MF Studioを「買ってよかった!」と思わせてくれた最大の要素です。
内蔵のマルチエフェクター自体も十分に完成度が高いのですが、それ以上にこの「ピックアップモデリング」機能の実用性がすごい。

たとえば、内蔵エフェクターを使わず、自分の手持ちのエフェクターと組み合わせてレスポールのシミュレーションを使えば、9割方のレスポール系の用途をカバーできます。
また、テレキャスターのフロントピックアップ+レスポールのリアという“ありえない”組み合わせも作成可能です。

猫音みるさんも、Divitoneを使ってアコギサウンドとエレキサウンドを一瞬で切り替える動画を公開しており、この機能の便利さがよく分かります。
想像以上に“使える”機能です。

 


🎸 ネックについて

前回のレビューでも触れましたが、Ibanezユーザーである私からすると、このネックはかなり太く感じます。
ただし、Fenderのストラトキャスターなどを使っている友人に試してもらったところ、「全く違和感がない」との感想でした。

つまり、これは欠点というよりは相性の問題かもしれません。
ただし、ネックにローステッドメイプルが使われていない点については、やはり少し残念です。


⚖ 重量について

前回のレビューでは触れていなかったのですが、MF Studioは本当に軽いです。
正確な重量は分かりませんが、持った瞬間に「軽っ!」と驚くレベル。

おそらく、木材の一部を電子パーツのスペースに置き換えていることが、軽量化につながっているのだと思います。
これもスマートギターならではの大きな利点ですね。

もしDivitoneが将来的に“ヘッドレスモデル”を出したら…と妄想してしまいます。
練習時に「重いから面倒…」という感覚が一切ないのは、本当に重要なポイントです。


📌 まとめ

以上、MF Studioを使い続けて感じた新たな気づきを中心に追記しました。
最初のレビューで書ききれなかった部分も補足できたと思います。

スマートギターとしての完成度は非常に高く、日々の練習や制作環境に大きなポジティブな変化をもたらしてくれました。
引き続き、使い込んで気づいたことがあればまたレビューしていこうと思います!

ご質問や気になる点があれば、お気軽にコメントください!