『時計じかけのオレンジ』という映画を元にしたMVが魅力的。
この機会に 『時計じかけのオレンジ』鑑賞してみることに。
するとMVへの影響がとても見られました。
セットや衣装
コロバ・ミルク・バーそっくり
衣装はアレックスたちが身に纏う白い上下に黒い靴
デーモン右目
アレックスのメイク
Really×3
この映画でよく出てくる"×3" 。
"HEYHEYHEY!!"や"RIGHTRIGHTRIGHT!!"
赤い男
作家の妻。「Singin' in the rain」を歌いながらの狂行為。
赤い服を着たふたりの女性と彼女たちを抱く男性
これは、個人的に映画の最後のシーンの大勢の目の前で裸で絡み合うふたりの男女が思い浮かんだ
複数の男性に囲まれたメガネをかけた女性
コロバ・ミルク・バーでベートーベンの第九を歌った女性とそれを囲むTV局員気取りの男性たちがモデル
最後で一点をじっと見つめ詰める男性
あれはまるで、乞食につかまる前に川の一点をじっと見つめるアレックス
現代版の時計じかけのオレンジが制作されたら、
主人公が狂行為中に「The Universal」を歌っていそうだな。
狂人は、「世紀の名曲」を次々と「恐怖の名曲」へと変換していく。
「The Universal」
This is the next century
これは次世代
Where the universal's free
ここは自由な世界
You can find it anywhere
自由をどこででも見つけることができる
Yes, the future has been sold
そうさ、未来は売却された
Every night we're gone
夜はなくなった
And to karaoke songs
How we like to sing along
カラオケでみんなで歌うのが好きなのか
Although the words are wrong
間違っていることを歌っているにしても
It really, really, really could happen
Yes, it really, really, really could happen
それは、本当に本当に本当に起こりうる
When the days , they seem to fall through you,
人々がきみを失敗に陥らせようとするときは、
well just let them go
そうさせればいいさ
No one here is alone
ここに孤独はない
satellites in every home
衛星はみんな地上に帰った
Yes the universal's here, here for everyone
みんなのための世界はここにある
Every paper that you read
君がいつも読んでいる新聞に書いてある
Says tomorrow is your lucky day
"明日は運がいい日"
Well, here's your lucky day
ほら、ここは運がいい日だ
It really, really, really could happen
Yes, it really, really, really could happen
それは、本当に本当に本当に起こりうる
When the days , they seem to fall through you,
人々がきみを失敗に陥らせようとするときは、
well just let them go
そうさせればいいさ
すべての悪を善に変えるといい世界になるのかという疑問に『時計じかけのオレンジ』が否と答えてくれた。
ロボット人間になるよ、選択の自由を無くなるよ、と。
科学が著しい成長を遂げている現代で、「人間とはなんだ？」という問題がある。
答えはたくさんあるがこの映画より一つの答えを出すと、「ロボットにはない"選択の自由"がある」。
"悪"もまた人間の善いところなのかなと思った。
楽園には悪・苦がない。
楽園には善・快しかない。
人間が創造した楽園には人間は存在できない。
この世の善悪の概念は、人間が作り、それによって楽園が作られている。
人間が作り出した善悪の概念に、人間を当てはめようとすると善だけの人、悪だけの人というのは存在しない。
必ず、善と悪が共存している。だから、人間は善悪の概念を作り出すことができた。
この世には、善だけのもの・悪だけのものは実在しない。もし実在するのならば、それは想像の世界にすぎない。
そう、想像こそが楽園なのだ。想像は、実在しない。
従って、楽園はこの世に存在せず、善だけの世界も存在しない。
故に、人間世界の人間全てが善になると人間世界がなくなってしまうのだ。
みたいなことを書いてみた。