人の夢の、向き不向きを他人(友人、親、兄弟、配偶者も含む)にとやかく言われる筋合いはない。 | らーめん一心屋店主のブログ★余命一年感覚の生き方★

人の夢の、向き不向きを他人(友人、親、兄弟、配偶者も含む)にとやかく言われる筋合いはない。

どんなスポーツでも、仕事でも向き不向きはあると思います。


しかし、それを他人に、とやかく言われる筋合いはないと思います。


例えば、ラーメン屋になりたいからラーメン屋に就職し修業に行き、技術を習得しようと頑張っている奴に、他人であろうと家族であろうと


『あんたは、ラーメン屋には向いてない』


なんて言葉を言われる筋合いはない。


『ラーメン屋になる』は本人の目標であり、ラーメン屋という『なりたい自分』になる事が目的だから、それは本人の選んだ人生です。


それを、友人であろうが、親であろうが、配偶者であろうが、とやかく言われる筋合いはありません。


『ひとりの男の夢』を他人(友人、親、兄弟、配偶者も含む)が奪う権利は、ありません。


もし、それを奪ったなら、奪った当人は、一生、罪悪感を背負う事になるでしょう。


人の夢と書いて儚い(はかない)と読みます。


1#もろくて長続きしないさま。2#束の間に消えていくさま。3#不確かで,あてにならないさま。4#見込みがなくて,むなしいさま。


辞書には、この様に記されております。


正に、人の夢とは儚いものなのかも知れません。


しかし、それは追い求めた人にしか叶いません。


夢が逃げて行くのではなく、


自分が夢から逃げているだけです。


ましてや、それを他人や、まわりのせいにしては絶対にいけない。


だからこそ、人の夢に、他人がとやかく言う筋合いはないと思うのです。


『あなたに、それは向いてない』


こんな、横柄で尊大な事を平気で言える奴は、相当偉くて、立派な人なんだろうと錯覚してしまいます。


『それは、あなたに向いてない』


と言われても、諦めずに頑張り、大成功している人も知っています。


むしろ、そんな『全否定』をされて益々燃え上がる奴も知っています。


『それは、あなたに向いてない』


という言葉は、人に対する『全否定』ではないでしょうか。


本人が、一生懸命に頑張っているのに、『あなたには向いてないから辞めろ』


こんな事を言う奴は


一体、『どんだけ偉い人なの?』


人の目標や夢に他人がとやかく言ったり、邪魔をしてはいけない。


何故なら、人の夢には心や魂があります。


その人の、心や魂を否定する事は、その人を全否定するに等しいからです。


それは、人としてやってはいけない行為であり、人の道から外れた心だと思います。


身近な人間(友人、親、兄弟、配偶者)は、時として心配や不安から


『それは、あなたに向いてない』


と言う事もありますが、身近な人間だからこそ


『本人が、その夢を自ら諦めるまでは、そっと見守る』


これこそが本当の愛情ではないでしょうか。


でなければ、ただの『エゴイズム』もしくは、『我』だと思います。


愛する人の夢は、当人の夢であって、自分の夢では、決してありません。


その事に気づければ、こんなセリフは、口が裂けても言えません。





私にも、経験がありますが、少し前にいた弟子の一人に、こんな質問をされました。


『僕は、この仕事に向いてますか?』


私は、こう答えました。


『そんな事は、俺が決める事じゃないだろ』


その弟子は、酷い皮膚の病が原因で、水仕事ができない状態になり


やむなく『ラーメン屋になる夢』を諦め、去って行きました。


正直、皮膚病という身体的な欠陥や、この仕事を続ければ、益々、病気が悪化する状況を考えれば


『向いていなかった』のかも知れませんが


本人は、この仕事が大好きで、『ラーメン屋になる』という夢を持っているのに


『お前には、この仕事は向いてないよ』なんて言葉は口が裂けても言えませんでした。


私は、彼がギブアップするまでは絶対に応援し続けると心に決めていましたからです。


それが、彼に対する、私ができる、最大の愛情だったと、今でも思っています。


人の夢とは、儚いものです。


脆く、壊れやすいものです。


人の夢には、必ず叶うという保証もありません。


根拠のない自信だけを頼りにして頑張る人の姿です。


時には、夢破れて途方に暮れる場合もあります。



たからこそ、むやみに、人の夢には触れてはいけないのです。


人の夢は、見守ってあげて下さい。


それが、夢を追いかける人にとって最高の感謝だと思います。



夢が叶ったら、一緒に心から喜び、夢破れたら、一緒に泣いてあげて下さい。


それが、人の夢を支え、応援するという事ではないでしょうか。