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●コロナ・モラトリアム
4月半ばに産休に入ってから、本当にスーパーと妊婦健診(あと逆子治しの鍼灸院)以外にはほとんど人混みにいかず、生活してきました。
スーパーも、いつも行っていた大きな店舗は「買い物週1チャレンジ」と称してまとめ買い。
ネットスーパーは今都内では予約が取りづらく、重たい水など急ぎじゃないものを。
あとはオイシックスの定期配達を活用。
あとは、週半ばにパンやバナナなどを自宅すぐのミニスーパーで買い足すか、健診の帰りにパン屋やお弁当屋さんに寄るくらいの生活。
そのせいで、ただの食品の買い物なのに、週1でスーパーに行った時のカタルシス感がすごかった笑
そんな中、在宅と本社勤務半々だった夫が、GW前に完全在宅になりました。
社内婚の我が家。
前述の通り、本社がワンフロアぶち抜きのため、
万一、クラスターが起きた場合に備え、無傷の兵隊(社畜=夫笑)を残しておきたいとの事情もあり、優先的に在宅要員にしてもらった様子。
都内感染者がマックスの頃だったので、配慮がとても有り難かったです。
その結果。
ちょこちょこ在宅しだした4月半ばから現在まで、
家族3人がほぼずーーっと家にいる状態。
これまで出張でいない、土日もいないが当たり前だったので、
長男がこんなに夫と毎日遊んでいるのは、人生で後にも先にも今だけだと思います。
そして、在宅の間に成長した夫。
仕事の合間に人気の少ない公園や河原に長男を連れ出してくれたり、
これまでは、「肉、焼く!」、「魚、焼く!」「俺、食う!」くらいの料理だったのが、
オイシックスのキットをレシピ通りに作るうちに、料理の腕も少し上達しました。
とはいえ、湯通し不要の買ったのに「今日、油揚げ湯通ししたよ!」とドヤる微笑ましさです。
両実家、保育園の助けも得られず、コロナ禍の折の出産はやはり運が悪いし、
お互い長男の相手に疲れてギスギスすることもありますが、
新しい家族が増える前に、
家族3人で長い時間のんびり過ごせる今の時間が本当に本当に貴重で、
不思議なモラトリアム期間を過ごせました。
臨月に入った頃から、貧血で日中フラフラ、夜は逆流性食道炎と胎動が激しくて眠れない日が続いています。
ここ数週間は数時間の細切れ睡眠で、2人目は早く産まれるかなーと思っていたので、正直もうしんどい。
一方で、少しずつ家の整理や出産の準備ができたこと、
予定日間近までお腹にいてくれたおかげで、都内の感染拡大は第一波が収束に向かいつつあることに感謝です。
●出産後の眼底検査は必要か
さて、本題です(遅いわ)。
お腹の中の第2子は、
①体外受精で胚盤胞の時に網膜芽細胞腫のPGT-M(単一遺伝子疾患の着床前診断)、併せてPGT-A(着床前染色体検査)をし、異常がない胚を移植しています。
そして、
②胎児の羊水検査で、同じくRBの遺伝/染色体異常がないかを調べており、異常なしという結果がで出ています。
また、分娩する病院にはそれを全て伝えた上で、
③出産後、臍帯血を国がんに送ってもらい、遺伝子検査で確定診断をしてもらう予定です。
(結果がでるのは約1ヶ月後と言われている)
つまり、私からの遺伝によるRBについては、臍帯血の結果を含めるとトリプルで調べることになり、
③をせずとも、PGT-Mと羊水検査で、すでに遺伝の可能性はほぼ0だと分かっています。
さて。
では、生まれた後に、新生児の眼底検査は必要か。
大学病院でバースプランを提出した時、
「新生児の眼底検査」を希望として書いていましたが、
保留のままの状態でした。
今はコロナのこともあり、不必要な新生児の検査はリスクになり得るとも思ったため、
GW明け、37wの健診の際に改めて、主治医に眼底検査ができるか尋ねてみました。
主治医の反応は、
「うーん、あえて『白』(遺伝なし)と証明されてる子の眼底検査をする必要があるかなぁ」
と、一言。
特に私の場合は、母体や胎児のハイリスク分娩ではなく、
むしろ、赤ちゃんは、RB遺伝や染色体異常がまずないだろうことが「証明されてしまっている」状態です。
病気やハイリスクの妊婦さんや赤ちゃんを多数引き受けている大学病院の主治医だからこそ、
そう仰る気持ちも分かりました。
以前の診察で、
「僕もいろんな子を見てきたけど、PGD(おそらくPGT-Aも含めて)が普及していたらどうだったんだろうと考えることがあるよ」
とポツンと話してくださったこともありました。
「普通だから幸せ」と言うわけでもなく、
「障害や疾患があるから不幸」というわけでは決してありません。
でも、「普通」に生まれた子と比べ、そうでない子とその家族が背負わなければならない苦労、どうしようもできない辛いことは現実問題として存在します。
出産という人生の転機で、トラブルが起きたり、子供に疾患や障害が見つかったり、
家族の喜怒哀楽の波が最も大きい時期を、長年見てきているはずの主治医の言葉は、
何気ない一言でも重みがありました。
だから、個人的には、
「万が一の可能性が怖いので、可能なら眼底検査をしてください」
と言いたい反面、
それを押し通せない気持ちもあります。
遺伝が分かっていた長男の時とは違うとはいえ、
でも、万が一検査が間違っていたら?
という不安も完全には拭えません。
結局、主治医も「絶対無理」とも「できる」とも、明確な返答はしませんでした。
そして、先日、長男の経過観察外来にて。
国がんの主治医に、生まれた子の眼底検査の必要性を尋ねてみました。
主治医の返答も、
「遺伝の可能性はまずない。から、絶対必要というわけではないけれど、でもまぁ、白色瞳孔がないかとか、追視をするとかは、みてもいいかなぁ」
と、是でも非でもない様子。
「そもそも、PGT-Mと羊水検査で遺伝がないとわかって産んだケースがないから、検査が間違っている可能性とか、眼底検査の必要性とかについて、確定的なことが言えない」
「もし今後、RBでPGT-Mが受けられるというのが国内でスタンダードになるとしたら、いずれ方向性も出てくるかもしれない」
そうなんです。
公にしていない方、海外で個人でされている方はもちろんいらっしゃるかもしれませんが。
前例が(少なくとも国内には)ほとんどない。
そりゃ、検査しなくても多分大丈夫、だけど検査しても勿論構わない、って答えになるよなぁと。
ただ、国がんで診てもらうことは多分難しく。
国がんに紹介状が必要=異常ありの場合なので、
それなら、どこかの病院でまず眼底検査をして病変が見つからないといけないわけで。
大学病院で産んでおいて、新生児の眼底検査ができるかわからない近所の眼科にいくのもおかしな話だしなぁ。
そんな堂々巡りな状態で、結局、まだ結論は出ていません_(┐「ε:)_ズコー
ひとまず、母子共に無事に出産を終えてから考えようと思います。
最近、出産が近づいてきた不安のせいもあり、
遺伝を知りつつ長男を産んだ時の事、
産院退院直後に両眼の腫瘍が見つかった日の事、
抗がん剤のために生まれたばかりの細い首にカテーテルを入れた日の事、
深夜の病棟で泣きながら、母乳のために黙々とおにぎりを詰め込んでいた事、
当時をよく思い出すようになりました。
(そして、多分いろいろ自分に都合の良いように記憶が美化されて盛られてる)
面会禁止ということもあり、産後メンタルで不安が増長してしまわないか自分で懸念もしていますが、
今度は大丈夫なはず、まずは無事に産んで、楽しみにしている長男(と、入院中ワンオペで頑張るはずの夫)に早く会わせてあげようと、
自分に言い聞かせ、出産に臨みたいと思います。