また少し間があいてしまいました。

夏の関西セミナー、席が少しずつ埋まって参りましたが

まだお申し込み可能です!

今回は大阪らしい会になるやで。ほんまやで!

 

 

お待ちかねの(誰が)採卵2回目の前半です。

 

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前回の記事はこちら

4、2019年2月、1回目採卵結果
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●1周期お休み

2019年1月末~2月にかけ、初めてのPGT-Mをするための採卵。
高いAMHならたくさんとれて1回で終わるかな、と思ったら、
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の警戒もありトリガーのhMG注射をやめたためか、
未成熟卵も多く、胚盤胞になったのは5個という結果でした。

あーもう一回かぁと、しばらく憂鬱に過ごす。
心配されていたOHSSは、トリガーなしだったためかへっちゃら、という感じでした。
不妊治療をされている方々は、これを5回も6回もしている人もいるんだなぁと、
自分が知らなかった大変さも知りました。


そして、いきなりの高刺激での採卵の影響なのか、卵巣嚢腫の手術から乱れがちだったからか、
生理周期も乱れて、次の周期は2月半ばと、通常よりかなり周期が短く、量も少なかったり。
人の体って繊細なんだなぁっと。(生活が乱れているという説も)

というわけで、自動的に次の採卵周期は1回スキップとなりました。


そして、3月。今度は周期が長くてなかなか来ないなぁとおもいながら、予定を模索。
夫は例のごとく、また3月末に海外出張予定が入っていましたが、
3月末から4月上旬は私も超繁忙期で土日出勤の日もあったり。
自分の仕事予定と、夫の出張予定をにらめっこしていた3月下旬、次の周期に入りました。
(世の不妊治療の世界では、これを「リセット」というらしい。つまり生理が始まるということ)

前回と同じく、生理3日目から誘発開始のため、再びクリニックを受診!!
したかったのですが。

その日は土曜日、夫は仕事。
子連れを推奨しているクリニックではなく、長男は連れて行けない。
子どもを預かってくれる一時保育サービス系は全て満員。
引っ越ししたマンションで、急に数時間子どもを預かってくれるほど仲のいいご家庭もまだなく。


え、こんなことで今周期見送るの?と焦りました。
(PGT-Mの話は、両実家は知りません)


なぜなら、次の周期は4月下旬、改元に伴う大型連休にぶつかる可能性が高く予定も立たない。
今回を逃せば2カ月待たねばならないかも知れない。
また、待つのか。

と1度諦めましたが。
夫がたまたま仕事と仕事の間が数時間空いて、今行けるなら、長男を見られるよと、
連絡をしてきてくれてました。
慌ててクリニックに予約を入れ、長男と電車に飛び乗り、夫に預け、
誘発前の検査・診察と同意書(前回の採卵時に書類だけもらっていた)の提出を済ませ、
再び内服薬をもらい、注射をさくっと打ってもらい、
なんとか、採卵周期に入ることができました。

はー、ほんと、いろんなことが綱渡り。(心の俳句)



●採卵2回目
再びの、出勤前か昼休みか退勤後にせっせと注射、時々エコーに通う日々。
この後に及んでまだ自分で打つ勇気がない私。でもおかげで2回の採卵で10数万円は節約しました(笑)
これまたデジャヴですが、夫もまた海外出張に出かけ、そんな合間に長男は3歳を迎えました。
2回目ということで、先が分かっていて少し余裕ではありましたが、
徐々にお腹の張りも増えてきて。

皮肉なことに、仕事が超繁忙期だったので、
予定があいていた義母が誕生日のお祝いがてら泊まり込みで手伝いに来てくれて、
そのおかげでクリニックを受診する隙間を捻出したり。

今回も、左右の卵巣とも、大小10数個~20個ほどはありそう、ということで、
今度はトリガーのhMG注射もスキップなしでやりたい、とお願いしました。

なんと、2回目にして、このトリガー注射が初めての自己注射(どんだけ怖がりなのか)。

採卵の36時間前、と時間はきっちり決まっています。
夫はまだ出張中だったので、寝る前の長男をYoutube漬けにして、
後ろから急に飛びつかれたりしないよう、トイレに閉じこもり(笑)
お腹の脂肪をぎゅぎゅっとつまんで震える手で注射しました。


……………。


全っっ然痛くなかった。何これ簡単(遅いよー)。
イメトレで力いっぱいつままれすぎたお腹が翌日アザになるというオチ付きです。

その日の深夜、夫(と種w)が乗る飛行機も無事帰国。
2日後の採卵日をなんとか迎えることができました。


●怖い、からの~?


前回やらなかったhMGのトリガー注射。
極端に症状が重くなる、ということはありませんでしたが、
お腹の張り、動機、息苦しさなどはやはり1回目よりかなりひどくて、妊娠中期の頃みたいでした。

少し動いても息切れ、深呼吸しながらのろのろ動く、という感じ。
加えて、前回の麻酔の記憶がトラウマで。
数時間とはいえ、またあの苦しさと恐怖を味わうのか、と憂鬱で。
採卵当日の朝は、その不安でさらに具合が悪い感じ。


朝から絶飲食でしたが、あまりに怖かったので、
採卵30分前に、許可をもらってロキソニン(頓服で持っていた)を服用したほど。
もはや、おまじないみたいなものですが。

麻酔も、前回相性が悪かったラボナールから、ケタラールに変更してもらいました。
これまた、長男が陽子線の時に頻用した麻酔です。

あぁ怖い、また痛くて苦しかったら嫌だなぁ。

と、不安全開で処置台に。
そして、「麻酔入れまーす」の言葉に緊張と心拍数はピーク。



…………。



あれ、この前みたいな喉がこわばる感じは全然ない。
平気だ。


と、おもった瞬間。
今度はなんと・・・トリップしました(笑)



つぶった瞼の裏には、昔の2チャンネル(テレビの方w)の砂嵐のようなグレーの世界。
それが急激にどんどん自分の周りに広がって、地上から一気に空に舞い上がるような感覚。
グレーと白のモノクロの砂嵐で囲まれた、だだっ広い空間に浮いているような感じ。
夢の中のようにその空間をふわふわ飛びながら、
3次元になったり、4次元になったり、自分の周りのグレーと白がのびたり縮んだり、
ぐるぐるぐにゃぐにゃ回りながら変化し、動いていく。

わー何これ楽しい。しっかり覚えておこう。

と思ったほど。


そんな中でも意識はあって、
「今日は全然平気です」
と、麻酔直後に看護師さんに伝えた記憶もあります。

採卵されている感触はあっても、痛みはほとんどなく、
トリップしながらも、ぐっと意識を集中して目を開けたら、天井のライトが見えた。

麻酔1つでこんなにも違うのか、と、トリップしながら思いました。
時間の感覚もなんとなくあり、
採卵後も、「大丈夫?」とストレッチャーで休憩室に運ばれながら看護師さんに聞かれ、
「前みたいな苦しさは全然ないです」と答える余裕ぶり。

休憩室に戻った直後に、寝っ転がって若干トリったまま、友人にLINE連打するほど。
(あとで見ると、やっぱりちょっとやばい人みたいな連打だった(笑))

麻酔との相性なのか、ロキソニン効果か、
少し眠っただけで、痛みやめまいもなく、
回復もあっという間でした。


あーーーーーー、良かった。

というのが、採卵後のとりあえずの感想でした。