卵巣嚢腫の摘出手術①術前検査など

卵巣嚢腫の摘出手術②入院~手術後

卵巣嚢腫の摘出手術③手術翌日〜術後2日目

 

●手術後3日目

2日目、順調に回復していると思った夜、なかなか眠れず。
炭酸ガスの仕業なのか、みぞおちから胃、肋骨全体にかけて、圧迫感というか膨満感というか、
息苦しい感じがしました。
(前日に同様の手術をした同部屋の子も訴えていたので、あるあるなのかと)

仰向けで横たわるとみぞおちあたりが苦しい。
横むきになると、おへそやその下の傷が重力で下に引っ張られるために痛い。
試行錯誤した結果、ベッドの上体を少し上げたまま横向きになり、
枕を抱き枕のようにして、腹肉たちを枕に乗せるのがベターでした
腹筋ムキムキなら重力に負けずに痛くないのかしら、とほほ。


寝にくいのは嫌だなぁと思いながら翌朝。
思ったより軽快に起きられました。
体内の炭酸ガスたちは徐々に脱気されてる様子。
それでも息を思いっきり吸うと、あちこちポコポコいう感じや、
体の芯やあちこちがずきーんとするような痛みは残っていました。

筋肉痛が徐々に場所と程度を縮小した代わりに
おへそ周りの筋が引っ張られるような傷の痛みと、
下腹部全体のどよーんとした痛みが鮮明になってきていました。
でも、痛み止めを飲むほどでもない。


歩くと響くので、おへそ周りを少し手で支えて歩くと楽でした。
コンビニに買い物とかはすべてこのスタイル。
周囲からは切迫早産の人っぽく見えたと思いますが、支えているのは脂肪です。


歩くスピードは、
ぽて。ぽて。ぽて。ぽて。
から、
ぽって、ぽって、ぽって、ぽって
くらい。


起き上がるときも
よーーっこーーーらーーしょっっと。
から、
よーーっこーらしょ。
くらいに回復(笑)
仰臥位から起き上がるのが一番つらいです。


月曜になったため、執刀医や主治医、回診の先生などがやってきますが、
朝、採血と回診以外は基本野放しでした。
調子に乗って起きてパソコンを打ったり、買い物に行ったりすると、
妊娠中にお腹が張った時のように、子宮周りがぎゅーっと硬くなるような感覚で、傷も痛みました。
これが地味に辛かったです。
ちなみに、本当に収縮しているわけではないそうです。



夕方、退院前の診察。
内診でも異常なし。
左側の卵巣には卵胞が出現。
反対側切られてる間に着々と準備をする卵巣、すごい。
このまま右も無事排卵してくれますように。

診察前、病棟外のラウンジで仕事をしている姿を見られていた私。
主治医に、順調ですが、疲れやすいので、無理はしないように、とクギをさされました。


前日夜、寝苦しかったので、就寝前にロキソニンを頼みました。
もともと効きやすい体質なんですが、傷の痛みにはてきめんだったようで、全然痛くない!
子供の相手などで辛い時は迷わず使おうと思います。




●退院日

術後4日目、10日(火)。

安静に寝ていた後だからか、回復したのか、
前日より傷の痛みや張りに似た感覚もかなり良くなり、あちこちの筋肉痛も気にならなくなりました。

動き回ると痛いので、無理は禁物ですが。
退院日ってちゃんと体の回復を考えて設定されてるんだなぁ(当たり前)と実感。

痛み止めのロキソニンだけ処方してもらい、
無事退院となりました。



家まで、炎天下でしたが荷物は夫に頼んで
電車と徒歩で45分くらいかけて帰宅。
さすかに、院内ちょっと歩き回るのに比べ、ちょっとした下り階段、乗り換えの移動でぐったり。

ゆっくり休み休み歩いて、なんとか、という感じでした。
それでも、夕方は徒歩10分の保育園に迎えに行けたし、休み休み家事はできる。
子供に傷の部分を蹴られたり突撃されなければ、かなり身軽に動けるようにはなりました。


今週は会社に休みをいただき、翌週から仕事復帰の予定です。
体力が落ちてること、外の暑さ、家事や子供の送迎や仕事のバタバタ。
すぐに元どおり、は難しいですが、様子見しながら適度に体を動かそうと思っています。

症状には個人差がありますが、
もしこれから卵巣嚢腫の手術を控えてる方の参考になれば幸いです。


●あってよかったものなど

<あってよかったもの>

・Bluetoothイヤホンとスマホのラジオやポットキャストアプリ
 動きにくいとき、眠れないときに気がまぎれました。
・ふりかけ&軽いおやつ
 術後の全粥、その後の病院食。まずいというわけではないが、あると嬉しいのは事実でした
・S字フックと身の回りの物を入れる袋
 入院の定番ですが、テレビ台の側面には大体物がかかります。寝たまま手探りで取れるので楽。


<持ってきておけばよかったもの>

・ワンピース型パジャマorマタニティパジャマ
 術後の普通のパジャマ、痛かった。
 へそ上までゴム部分をあげればいいかなと思っていましたが、
 そこがしばらく激痛&圧迫が辛かったのでほぼ腰パン(笑)してました。
 ワンピースタイプだと、診察や傷を見る時に全めくりしないといけないのが悩みどころ シャツ型か、マタニティのようにゴムがないリブ形状のものが一番いいかもしれません。

・ユニクロのシームレスショーツ
 妊婦時代も愛用していましたが、傷に当たっても痛くないのはこれが抜群でした。
 全部これにすればよかった!と思った。
 お腹をすっぽり覆うタイプは、へそおよびその上に来るので、私は苦しかったです。
 (術後数日は多少出血もあるため使用できないこともあるかもしれないですが)



入院の間に、
麻原彰晃らの死刑執行、
西日本豪雨の被害、
タイの洞窟のサッカー少年らの救出など、
世の中が目まぐるしく動いていて気後れします。
(子供に付き添ってる時もそうだけど)

被災地の一刻も早い復興を願い、微力ながら何かお手伝いしたいと思っています。


摘出した嚢腫の病理検査結果は8月初旬の予定です。
1ヶ月検診も兼ねており、それまで自転車禁止、湯船に浸かるのも禁止。
番外編?の卵巣嚢腫のブログは、ひとまずその時の報告で終わりにするつもりです。

嚢腫は長男の妊娠時に発覚していたものです。
経過観察もありかなとは思いましたが、
私は仮に悪性だったらという意味と、ワンオペ育児の時に茎捻転になったらという意味でも、
不安だったので、摘出してよかったと思います。

今後も、二次ガンを避けるべく、
体に不調がないよう、
定期的にがん検診や自己チェックを怠らないようにしたいと思います。