卵巣嚢腫の摘出手術①術前検査など



これまでさっぱり更新しなかったのに、
突然頻度があがったのはなぜなのか。

RBが関係あるのかないのか、よく分かりませんが、
7月5日(木)に入院し、翌6日(金)に無事、右卵巣嚢腫の腹腔鏡手術を無事終えました。
今は術後2日目にこれを書いていて、
退院は10日(火)の予定です。


突然更新を始めたのは、面会と食事以外やることがなくて、
ベッドに転がっているといつまでも治りそうにないからでした。
誰が興味があるか分かりませんが、
私も術前、さまざまな体験ブログを参考にしたので、さくっと経過を記載します。


●手術前まで

前日は長男の外来日で、受診後に出勤し、2週間弱休むため、できうる限り仕事を片付けて帰宅。
こんなのに慣れても何も嬉しくないけど、入院用の荷造りは慣れているので、1時間ほどで終わらせました。
術後の日々に備えたおやつだけは無印で吟味しました(笑)


7月6日午前に大学病院の大部屋に入院。
すぐに下剤(ピコスルファートNa)が処方され、少量の水で一気飲み。
お昼は整腸食ということで、全がゆ、出汁のみのスープ、白身魚、味噌(笑)、レモンティーでした。
それ以降は、採血と、血圧体重測定、夕方に内診のみ。
内診時に、聞きそびれていた腫瘍マーカーの値を聞きました。
2つ検査したらしく両方とも問題ない数値、とのことで一安心。
(具体的なマーカーと数値は聞きませんでした)

夕食は白身魚が高野豆腐に、味噌が塩(!)に、レモンティーがリンゴジュースになっただけでした。


手術は「午後のどこか」と言われ、21時以降は禁食。
病院食以外食べてはいけないとのことなので、実質17時の夕食以降から絶食でした。
すでに暇を持て余し、パソコンで少し仕事をしてみたり、
そもそも寝不足なので、しばらくできないからとうつぶせで昼寝をしてみたり、
さらにやることがなくてスマホでゲームをしていたら、突然の主治医(執刀医ではなく偉い人)登場。

「どう?暇そうだね。まぁ多分すぐ終わるからね、がんばって」

と3秒で退場していきました。


翌7日。

朝9時まで飲水OKでしたが、
前日下剤を飲んだあとに水を飲み過ぎていたため、朝少しお茶を飲んだだけで絶飲食に。術衣に着替え、点滴を入れると、いよいよ病人っぽい気分になってきました。
別になにもされてないし元気なのに、なんとなくベッドで暇をもてあまし、そのまま昼寝(どんだけ寝るのか)。

夫が午後にやってきて、14時50分ごろ、
ようやく、「15時10分手術室入りです!」と言われました。
長男の保育園のお迎えが最長19時だったので、夫がそれに間に合うか、だけが気がかりでした。


●手術~手術当日夜

手術室へは点滴を引きながら歩いていき、手術室前で病棟看護師から手術室看護師へバトンタッチ。
髪をビニールキャップで覆い、手術室へ。
前日夜の妄想時とかの方が緊張していて、
すでにまな板の上の鯉状態だったのですが、

ここで考えてしまったのは、長男のこと。

いつも、手術室前で看護師さんに抱っこされて、大泣きしながら手術室に入っていく姿を見送っていました。
大人からすれば小さな手術用ベッド、そこに寝かされて、
すでに十数回、この眩しいライトを見上げていたのか
と、余計な事を考えたせいで、悲しくなった私。

それを手術前の緊張だと思った看護師さんが、ずっと手をさすってくれたのですが、
「いや違うんです」っていうのも変だし、ありがたかったので、そのまま撫でていてもらいました。
左腕の点滴に「麻酔を入れますよ、ちょっと点滴がしみると思いますー」と言われて数秒後、
視界がふわーっと遠くなる間隔と共に、意識が途切れました。



全身麻酔で気道は挿管されたはずなので、
目が覚める頃、口に違和感があった気もします。
でも、事前説明で、「手を握ってくださーい」と言われて、反応するのを確認してから抜管するといわれていましたが、
その記憶はありません。
正直、抜管が一番怖かったので、助かりました(笑)


覚醒したのは、「終わりましたよー」と肩を叩かれ、手術用ベッドから病棟ベッドに移される頃。
風邪の時のように喉が腫れた感覚があり、声が出にくかったので、
返答は肯くか、軽く右手を挙げてしていましたが、「右手挙げるの重っ」と思ったのが最初の感想でした。
最初の発声は「足曲げてもいいですか?」でした。

その後、ガラガラ運ばれる感覚ののち、
夫が「お疲れ」と声を掛けてくれたので、取りあえず「今何時?」と時間を尋ねました。部屋に戻ったのは17時45分。
麻酔と回復含め、2時間半ほどの手術でした。

麻酔後寒くて震える、という体験談を読みましたが、寒いというよりは手足が冷たくて重い、という感じ。
手を夫に温めてもらいつつ、
しばらくして、「足は自分であっためればいいのか」と気づき、
膝を起こして足を動かし、血流を促しました。

医師に、傷表面には局所麻酔がしてあると説明をうけましたが、内臓には効かないとのことで、
座薬の痛み止めを処方してもらい、18時頃使用。
37度くらいと微熱だった熱も下がるかも、といわれたので、カロナール的なやつだと思います。
吐き気や頭痛は全くなし。


長男も全身麻酔で一回も吐きませんでしたが、この体質も遺伝かもしれないなぁと考えていました。


唯一後悔しているのは、術後、夫が見たという、摘出した嚢腫を写真に撮るのを頼まなかったこと(笑)
だって、私の卵巣が勝手に作り上げた謎の生物物体、見たかった。
サイズはエコーでは直径5cmほどと聞いていました。
夫によると「白い脂肪の塊に髪の毛が少しあった」そうです。


私が直接会ったら、突然口が現れて「やぁ!」とか話したかもしれないのに。
ブラックジャックのピノコ(あれは畸形嚢腫らしい)のイメージが強すぎて妄想がはかどりました。

さよなら、私のピノコちゃん。




痛みはなんとなくありましたが、麻酔が効いていたこともあり、我慢できる程度。
もっと悶絶するかと思っていたので、
横になったまま友人や会社同僚にラインで報告をする程度の余裕はありました。
痛み止めは0時以降なら再度使えますと言われましたが、結局使いませんでした。


また、挿管の際に器具が当たったのか、右側の唇の上下が切れていました。
腫れてはいましたが、すごい出血するほどではないので、これは放置しています。

術後まもなく、再び突然やってきた主治医(偉い人)。

「お疲れ様。大丈夫そうだね。ベッド少し上げた方が楽だよ」

と、ほんの少しベッドの上体を起こしてくれて、

「あ、先生自らすみません」と恐縮していると、
そのまま風のように去って行きました。
すでに1年以上付き合いのある方ですが、本当に多忙というのを知っているので、
病室で会うとつい恐縮してしまいます。


口には酸素マスク、左手の点滴には補水と抗生剤、尿管カテーテル、血栓を防ぐために足には圧迫用のマッサージポンプ。
その状態で翌朝まですごしました。


深夜も2時間おきくらいに看護師さんが血圧や体温、出血が酷くないか、足のポンプを外して血栓ができてないかなどを
見てくれましたが、半分寝ながら受け答え。

夫に耳元に置いてもらって行ったBluetoothのイヤホンを片耳だけ突っ込み、
スマホのFMラジオを聴きながらウトウト。
シガーロスが掛かってさらにどこかに浮遊しそうになったり、
宇多田ヒカルの新曲で我に返ったり。

入院する皆さん、radikoとBluetoothイヤホン、おススメです。
(タイマーで勝手に切れるので、気付いたら寝てますが)


夜中、確認したことは。
膝を立てて左右に倒すことはできる。
痛みはありましたが、腹筋を極力使わず、ベッドの柵を腕で掴んで左右に寝返りも打てました。
もっと仰向けでビクともできない感じを想像していたので、それに比べたら、割と平気?と思いながら朝までウトウトし続けました。