始まりはこんな感じだった・・・

「AIで画像生成ができる」

そんな話は風の噂で聞き及んでいたが

小耳に挟む程度で済ませていた。

 

そんなある日・・・

ふとTwitterを覗いた僕に衝撃が走る

「なんなんじゃ、こりゃ~‼」

そこには本物と言っても遜色のない

僕の大好きなボブカットのぽっちゃり女子が

下着姿でほほ笑んでいた。

 

「まさかここまでとは・・・」

最早、驚きを超えていろんな意味で興奮していた。

ただ、まだこの段階ではフォローでもさせて頂いて、

時折、拝見させて頂こう程度の閲覧者的感覚でしかなかった。

 

それからというもの、ボブカットぽっちゃり女子を

日々、ニヤニヤムラムラしながら閲覧する蜜月を

半月ほど繰り返していた。

そんなある日・・・

「もっとこうなんだよな~」

一種のオーバードース的感覚に襲われる。

そう。効かなくなってきたのである。

 

あれ程、楽しみにしていたおやつタイムへの

期待感も薄れ、13・・・8・・・3・・・1

ドはまりしたジャグラーのスランプグラフが如く、

あれよあれよと下っていく。

 

それから数か月。

クリティカルとまではいかずとも、

喪失感のような少量の痛手を抱えて過ごす日々・・・

そんなある日、突如、

プロメテウスが僕のゴーストに囁き

ブラフマーが肩をポンと叩いた。

 

プ「じゃあ、自分で作っちゃえばいいんじゃね?」

僕「いやいや、結構なスペックのPC必要みたいだし・・・」

ブ「グーグルコラボラトリーっての使えば、

  ステーブルなんちゃらとかも結構使えるみたいだよ」

僕「俄然、やる気出てきたっす‼よ~っし、いっちょやってみっか‼」

 

・・・

 

・・・・・

 

結果・・・The頓挫

グーグルコラボなんちゃらも無料だか有料だかわかんね~し、

「これなら‼」とググりまくって使ってみた

トムハンクス主演の映画の題名みたいなツールは

良さげなプロンプトコピペしても、何がダメなのか

ビックリマークみたいなの出てくるし・・・

「あぁぁぁぁぁぁぁ~~~」

億劫がジェットエンジン搭載の四輪駆動車に

乗っかってるようなめんどくさがりな僕には

当然の結果であった。

 

「やっぱな・・・」

失意と喪失、オホーツクに消ゆ・・・

そんな感覚に浸っていた僕に

イオリア・シュヘンベルグの言葉が届く・・・

そして、微かな微熱にも似た熱さと、

その熱が視覚化したかのように薄っすらと

赤いオーラを帯びるような感覚。

 

「あぁ、僕にも搭載されてたんだね」

 

「トランザム‼」

 

つづく