デスクトップPCを机の下に置いているんだが、奥まった所に置いているので、電源ボタンを押すのが面倒。

なので、並列でプッシュスイッチ(タクトスイッチ)を繋いで、PCケースの外へ引っ張り出す事にする・・・のを2年位前に考えたんだが、PC内部での工作が面倒そうなのでずるずる引き延ばしていた。

先日、電子パーツ屋に行く機会があって、手頃なタクトスイッチがあったので買ったのを機に、作成。

電源ボタン付いとるキーボードあるやん!

という話もあろうが、完全に電源落としたら効かんのよ、俺のPC。
なので、有線の物理スイッチが必要。
 
 
 
使用素材は、今回も百均調達が多い。
 
あ)ヘッドホンの延長コード@百均

い)化粧水等持ち運び用ワンタッチ式スリムボトル@百均※別用途で幾つかサイズ違いの奴を買ってて、余ってたので流用。

う)プッシュスイッチ(タクトスイッチ)

え)前にUSBケーブルを作った時に余ったユニバーサル基盤

お)家に余ってた導線

 

う)が200円位、え)が1/4位使ったんで50円位なので、直接の出費は250円位か。

家に余剰部品が無い人は、 USBケーブル同様700円位かな。

 

出来栄えはこんな感じ。

最初「PC電源ボタン」とか書こうかと思っていたが、い)の蓋が透明で丸くて丁度いいので、電源マークをマジックで裏から書いた。

 

 

プッシュボタンをパーツ屋で選んでいた時は、プラスチックの透明蓋をかぽっと外してぐっと押す奴を探していたが無かったので、家にい)が余っていたのを思い出して、代用する事にした。

一応、蓋をあけてぐっと押す、は出来る様になった。

※間違って押してしまったら勝手にPCがリセットされて危ないので、蓋による保護は必須なのだ。

 

態々延長コードにしたのは、力がかかって断線する可能性を減らす為。

だが・・・先に書いておくと、PC通電中にジャックがプラグから引っこ抜けるとショートしてしまい、勝手にリセットされる

注意!

 

 

まずは、い)の加工から。※写真は片方色違い。

 

1本を半分輪切りにして、斜め向かいの端子に余ってた導線を結線したタクトスイッチを切った口から突っ込む。

ボトルの太さがギリギリで、

スイッチの角を半田鏝で溶かして削る。

内壁を半田鏝で伸ばして薄くする。

ボタンが縁に干渉しない様に気を使って設置、裏からグルーガンをかけて固定。

 

同じくもう一本も輪切りにし、切り口を合わせて、余った部分を被せて半田鏝で溶かして溶接(ポリプロピレンだからできる芸当。でも、半田の焦げの色がついて見栄えが悪い…)。もそっとスマートなやり方は沢山あると思うが、まぁ面倒なので省略。

 

続いて、あ)をぶった切って、被覆を剥がして芯線を出す。

USBケーブルを作った時同様、細い線が出て来たので、半田鏝で被覆を焼き溶かして芯を露出。

スイッチを固定したのとは逆の側のボトルの螺子蓋を外し、外蓋は切断してしまい、液を出す為の穴に、あ)の線を通す。
ユニバーサル基盤に大き目の穴を開けて線を通し、引っ張られても抜けない様に結び目を作ってから、芯を裏側に通す。

タクトスイッチから伸ばした導線と半田付け。

プラグにテスターを当て、ボタンを押した時だけ通電する事を確認。

基盤にはレジンをかけて硬化する事で絶縁。

尚、ミニプラグの極を下記の様にナンバリングしたとした場合、

<[1][2][3]=============
1:緑
2:赤
3:黒(銅)
だった。2,3しか使わないので1は無視。

ボトルの蓋を閉めて、リモコン側はこれで完成。

 

 

次にPC側の細工に入る。

PCケースの蓋を外し、前面の電源ボタンから線を辿ると、マザーボードで「F_PANEL」と書いてある所へ、10-1ピン(*1)用一括コネクタで繋がっていた。「PWR BTN」のGNDへは黒色の導線、PWRへは赤色の導線、と、解りやすい配線だった。一括じゃなくてバラ線だったらもっと気が楽なんだが…。

暫しの躊躇の後、これらの線をぶった切って並列結線し、半田付けする。

え?半田が下手糞?黙らっしゃい!

尚、RESET端子には結線自体が無かった。解りやすくていい。

 

このPCは、背面の拡張スロットの蓋を一つ外して、線が出せる様にしている(埃とエアフローは無視(ぉぃ))。ここから、繋いだ線をケース外へ。

 

 

後は、ジャックを繋いで完成。

一応、元々あったPCの電源ボタン、新設のリモコンボタン、双方でリセットできる事を確認した。

半田付けした所へレジンをかけて硬化し、絶縁。

PCケースの蓋を被せて、作業終了。

 

 

 

(*1)