ありがたい匂い | 白と黒 太陽と月

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楽しいこともせつないことも。胸に毛玉が詰まる前に。

ごみ収集車の近くを通るたび、毎回ほぼ同じ匂い(あえて「臭い」を使うのは避けたい)がする。みんな結局、大まかに言ったら似た物を食べてるのかもしれない。


でも、ごみ集積所とは、ちょっと違う。一般的な車とも異なる。不思議だなぁ。

あのパワフルな押しつぶし板を稼働させるための、ガソリン以外の燃料でも使われているんだろうか。


好きな匂いかと言われるとそうでもないけど、心がホワッと暖かくなってありがたい気持ちになる。子どもの頃から。


大変だろうな。危ないこともあるだろうし、雨や炎天下の日も。


ポンポンと袋をパッカーに投げ入れ終えた方と目が合って、ついニコッと会釈した。