40代マッチングアプリ
「こんなんとやれるかよ」から始まった恋
――「誰かに甘えることを覚えたほうがいい」と言われて始めたマッチングアプリで、私は人生で初めて“委ねる”ことを覚えた。
離婚をして、ようやく自分の人生を取り戻したような気がしていた。
これからは一人の時間を楽しもう。
誰かに合わせることもなく、誰かの顔色を伺うこともなく、自分のことは自分で決める。
そんなふうに思っていた。
そんなある日。
アパレル時代の社長のお葬式で、20年以上ぶりに昔の先輩と再会した。
いろんな話をする中で、その先輩が言った。
「ひとみは、誰かに甘えることを覚えたほうがいいよ」
……甘える?
私は、ちょっと笑った。
どちらかというと私は、人に甘えるより、人の面倒を見る側だった。
先回りして考える。
相手が困らないようにする。
自分がやったほうが早ければ、自分でやる。
だから「誰かに甘える」という言葉は、私にとって少し縁遠いものだった。
でも、その言葉が妙に残った。
そして、
「まあ、暇つぶしに登録してみるかー」
くらいの軽い気持ちで、マッチングアプリを始めた。
そこには、たくさんの男性がいた。
……が。
全然、好みにかすらない😂
そんな中で、プロフィール写真を見て、
「この人なら、まあ……」
と、なんとなく気になったのが、ゆたかだった。
今だから白状する。
最初からめちゃくちゃタイプだったわけではない。
むしろ、プロフィール写真以外の写真を見て
「こんなんとやれるかよ」
くらいに思っていた😂
まさか、この男と付き合うことになるなんて。
この時の私は、知る由もなかった。
