2007.7.8.ダーウィンの悪夢
先日いまさらだが、「ダーウィンの悪夢」を観た。環境問題から飛び火して
釣具業界にも大きな波紋をよんだコノ作品
今年ナイルパーチ釣行を考えているオレには興味深いテーマの映画である。
「ダーウィンの悪夢」公式サイトは→ http://www.darwin-movie.jp/
映画の中で描かれている事実は確かに事実。
が、しかし…
??首を傾げるような場面はカナリある。
案内役の水産研究所の夜警のセリフはかなり意図的であるし、
様々な事実、映像を、どう選択し、どう羅列するかは製作側の意図である。
ドキュメンタリー映画とはいえ、これは監督の撮る作品である
ことを忘れてはいけない。
例えば、ロシア製の輸送機、ロシア人(ウクライナ人)のクルー、彼らと
ホテルの酒場で飲む娼婦たち、後日談として仲間の死を語る女、
エイズで若者が死ぬ埋葬用の穴が掘られている村、
クルーたちがかつてアンゴラやコンゴに武器を運んでいた記憶… 。
そういった事実を淡々と並べる手法。
それは映像効果を狙った監督の作品なのであって、それを純真に
「これがタンザニアの現実だ」と思い込む方がおかしい。
映画は監督の作品で、監督が選んだ事実を使うのは自由である。
だが、
少なくとも釣り人であるオレらから見れば人間の勝手な都合で
ヴィクトリア湖に放たれたナイルパーチこそ、勝手に悪者扱いされ
いい迷惑なのである。ドキュメンタリーを撮るなら、もっと
ジャーナリズムに乗っ取り、自ら検証する姿勢が必要だろ!
そして、忘れてはいけないのがナイルパーチ産業が30万人の雇用を
創出したことは事実であり真実であるというコト。
裏でキナくさい匂いプンプンの映画であったなぁ…
タ~ンザニア♪ タンザニ~ア♪ 脳裏から離れません(笑)★
規模は違うが日本でも同じようなコトを叩かれています。
釣り人の皆さん、アナタはどう思いますか?