「道徳の時間」 呉 勝浩著



人生すべての経歴が詐称であった、亡くなられた野村沙知代さんと

生活保護を受け取りながら、毎月数百万円を稼ぎ続けるナンバー・ワンのキャバ嬢

どちらが道徳的に問題があるのか?



亡くなられた方のことだから、全てがリセットされるのか?



どっちもどっちなのか?



そもそも自分に道徳を語る資格があるのか?


100円ショップの駐車場に最新型のメルセデスが駐車されてるのを見ると、10円玉で傷をつけたくなる自分には



障害者用の駐車場に、自慢げに視線を向ける、いかにも金持ち風の心臓にペースメーカーを入れてるジジイを見たりすると、タイヤをパンクさせたくなる自分には



コンビニのレジ列に平気で割り込んでくる中国人観光客にヒザカックンをしたくなる自分には


そう、自分は道徳的に問題がある



道義的にも


生きる価値なし



でも生き続けなければ





深田恭子と出会うまでは