ついに言ってやった! | かえるさんのいろいろ

かえるさんのいろいろ

2019年6月に離婚

昨晩はインディージョーンズを夫婦そろって見た。


今日の夕食は美味しかったなんて、他愛のない話なんかしてた。


見終わって、歯磨きして、寝室へ行く前に、旦那に言う。


「携帯とか大丈夫?」


「もう寝室に置いてきたよ。」


インディー見る前に、私は寝室に旦那の携帯があることを知っていた。

しかし、知らないふりをして、


「携帯そんなところに置いてさ、鳴ったら娘ちゃん起きちゃうでしょ?」


と話ながら、二階の寝室へ行く。


「もういいかと思って、ごめん。」


布団に入って話を続ける。


「起きたら誰が寝かせると思ってるの?

 娘ちゃんが寝ている時間に携帯鳴ることあるでしょ?」


「わかりました、気を付けます。」


ニヤニヤしながら、旦那は話す。


「それじゃ常にマナーモードにしておくよ。」


話の流れから、冗談交じりで旦那は言う。


「常にマナーモードだと、なんかやましいことでもあるのかと思っちゃうよ。

 誰からメールが来たんだ?!って。

 なんかやましいことでもあるの?」


私は話の流れから、これも冗談交じりに軽く聞いてみた。


「ないですよ・・・・」


歯切れが悪い。


「ほんとに?」


「・・・・・」


「ホントに?」


「ないよ・・・」


「どれくらいまでが、やましいことなのかな?

 女の子とのメールはやましいよね?!」


「ないよぅー」


「携帯とか見ちゃおっかな?」


「いいよー見ても」


「じゃあ見るー。」


きっとやましいことなんてありませんから、見てもらっていいよ、と思っていたのでしょう。


私は旦那の携帯のメールを見出した。



「かえる(私)って人からいっぱい来てるねー。」


「そうや。」


「157って人からも来てるー。」


「料金の請求やー。」


「いっぱいかえるって人からメール来てるから、並びかえちゃおー。」


メールの受信履歴を差出人別に変える。



なんやらちゃん、

なんやらと名前を言う。この辺りは友達関係。



そして、以前エロ画像を送って来ていた同僚を発見。

もちろん、このことは内緒で見ていた時に知っていた。


「★ちゃんって人から来てる。」


「それはIちゃん」


私も旦那と同じ会社だったのでその方の本名を言う。


私はメールの添付されている画像を見て、


「なんか卑猥な画像ばかり送ってくるんね、みんなにも送ってるん?」


「さあ、知らない。」


イライラしながら旦那は答える。


ここで動画を発見。開いてみようとするが、ゲームのアプリが途中だったので、


「このアプリ終了させてもいい?」


と私は聞く。


「いいよ」


アプリ終了をさせ、動画が始まるのを待つ。

しかし、動画は始まらない。


「これ調子悪くてさ、動画とか。」


暫く待つがやっぱり動かない。


「電源切ってもいい?」


そう私が返事もほぼ聞かず、電源を切ったところで、


「もう、いい加減しろ!今日のかえるさんおかしい!!」


携帯を私から奪い取り、布団を払いのけ、一階へ行こうとする。


「はぁー!ちょっとなんなん?

 私がおかしいってどういうこと?

 まあいい、下で話そう。」


旦那のパジャマを掴みながら、私は答える。




一階のダイニングテーブルに向かい合い、私は座る。旦那は立ったまま、


「今日のかえるさん、おかしいって。なんなの?」


「なんなのじゃないよ。私、知っているんだ、SDカード のこと。」


「何の事?」


「画像とか動画とかいっぱい入っているよね。知っているよ。」


観念したのか、半泣き状態で私の隣に座る。


「そういうの、しょうがないと思っていたけどさ、娘ちゃんの生まれた日まで見てたよね?そういう日まで見るんだ。」


旦那はガックリうなだれた。


「誰の子だと思ってるの・・・私は産んだ後歩けないんだよ。血もたくさん出たし。そういう日に!!」


私は旦那の肩を掴み、キッチンカウンターに叩きつけた。


そのまま再び旦那はうなだれ、私は掴んだ手を更に強く力を入れた。


「そういう日にでも見てることが許せなかった。娘の生まれた日だよ!!」


「このこと一生忘れないからね!!」

「最初はこんなこと言うつもりはなかった。

 きっと我慢してもらって大変な思いをしているって思ってたから。

 でもさ、娘の生まれた日、

私や娘がそこにいる時間も見ているのが嫌だった。



 さみしい思いをさせているって思って、一緒に寝て、私は努力した。

 それでも、トイレで見たり、今日も見てたでしょ?」


「見ていない!」


「○○○ちゃんねる!」これはエロ画像が多くある投稿サイト。


「そんなことも・・・」


「あぁ知ってるよ、どんなサイトかも調べたよ。

 素人の人の裸見ても興奮してたんだ!」


「プロの人ならまだ、許せる。でも素人だよ。

 私が他の男の裸見て喜んでたらどう思う?」


「いやだよ・・・」


「娘の生まれた日も、日付が残らないDVDならまだしも、そういう日付が残っているの嫌だった。」


「私の努力も無駄だったのかな・・・毎日片付けはできてないけど、ご飯作ってさ、一人で育児してさ。



 休みの日の朝もゆっくりしてもらおうと思っていたのに、そういう時間も見ててさ。」



旦那はうなだれながら、ずっと聞いている。


「携帯も忘れていかなっかたら、見ていなかったと思う。見たことは悪かった。

 でも見たのも、やましいことがないと思って安心させる意味で見た。」



「見たことのほうが悪いのかな?私に対しておかしいって」


「いえ、悪くないです・・」



「でも逆切れしてさ、悪いなら悪いって言って。」



「悪くないです・・・」



「じゃあ謝ってよ」



「ごめんなさ・・・・」








「ほんと、もう、どうしようね? SDカードは?」


「会社です。」


「私にバレそうだと思って抜いたの?」


「いえ、そんなことはないです、差し込みの接触が悪いのか、エラーが鳴るから邪魔で抜いた。」


「ふーん、そうなの。

 じゃあ明日持って帰ってきて、処分だね。」


「はい・・・」


「サイト、常習的にみてるもんね、どうしようか・・」

  

「・・・閲覧制限でもする?」


旦那は黙って携帯を持ち、私に見えるように操作する。


アクセス制限完了する、そして目の前でお気に入りに入っていた全部を消去、

ネットの接続履歴も消去。


「この前の喧嘩もこのことも原因なんだよ。

 私置いて行った、仕事だけじゃなかった。車のこともあって楽しそうに出で行った。

 あの時私、泣いていたんだよ。

 知ってた?」


この辺りはお互いの言い分に勘違いが生じていた。

私は、わなわな泣いてしまった。


「知らなかった・・・」

私が泣いてたのは知らなかったらしい。



なんだか、とりあえず落ち着き、少し話をする。


「こういうの(Hなの)、見たいんだよね。」


「・・・・」


「それはしょうがないと思っているよ。」


「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」


「寝るよ・・」


「・・・・」


私は二階へ上がった。

興奮状態だったので眠れるはずもなかった。


携帯でこのことを忘れないうちにうっていた。


途中、トイレに行き、お茶を飲み、まだダイニングにいる旦那を直視せず二階へ戻り、

しばらくすると、旦那も上がってきた。


私も起きていたが、何も会話せずに、そのまま寝てしまった。