「ねえゆうか〜これどこに置くの?グラス」
「ちょっとあかねん!適当なところに置かないで〜!」
「え〜だってみんな同じようなのばっかじゃん分かんないわかんない」
「や、私がわかんなくなるの〜も〜」
カウンターでわちゃわちゃする2人、菅井友香と守屋茜。
ここはsakuranight。
繁華街の中の地下にある、知る人ぞ知る隠れバーである。
そこのバーのオーナーである菅井友香は、お客さん一人一人違うオリジナルカクテルを作るため、常連客も多い。今はお店を閉めた直後の片付けの時間だ。
守屋は菅井の、補助的なポジションを担っているが、パソコンといったものには強いけれど、未だにグラスの配置は覚えられないのだ。
「やだもーあかねんったら・・・」
「え、なんか言いました?」
「や、いいえなんでもないですよぉだ」
菅井は電子機器に弱い部分があるため、その辺は守屋に任せっきりである。カクテルのみだが、グラスには菅井なりのこだわりがあるのだ。
・・・守屋から見たら全部同じなのだけど。
「数字で見てもうーん、変化なしって感じかな?今日の売上もいつも通り・・・やっぱり、営業時間もっと伸ばすべきなのかなぁ」
レジで精算しながら呟く。
「ちょっとずつ友香のファンが増えてきたよね〜オリジナルカクテルがドンピシャに美味しかったし。いや、時間はこのままの方がいいかも。この後の仕事に響くし。」
「そっか、そうだよね」
ここのバーは、夜6時から始まり、日付の変わる0時にきっかりに閉店するのだ。
「うん、この時間帯営業でも問題ないよ」
パソコンとにらめっこしながら、入力し続ける。友香のオリカク、相手をパッと見ただけよ印象で作り上げている。そしてほんとに天性のものなのか?不思議でならない。
「あ、今日は理佐出勤するって。」
「あ、そうだよね、今日予約の女の子いたもんね」
「そうそう、新規の子かな?あれ、土生ちゃんもいるよね?」
「土生ちゃんは呼ばれてなくても、今頃事務所のところで寝てるよ」
菅井は事務所のソファーで横になってるであろう土生の姿を思い浮かべる。
「ま、土生ちゃんだからねぇー・・・。あれ、土生ちゃんはフリーなのか今日は」
「そうだね、だから予約のお客さん次第だけど、結構忙しくなっちゃうかも」
「うん、一応伝えておくね」
「ありがとうあかねん」
「いいえいいえ、社長の仰せの通りに」
「もう笑」
sakuranight
表向きは健全なBAR。
裏向きは・・・女の子のための、お店。
少し覗いて見ませんか?
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書いて欲しいCP、内容がありましたらぜひ教えてください。
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