。今回のJAPANカップの決勝は、昨年までとは違い、中学→社会人→高校→大学の順で実施されました。

昨年までは、中学→高校→大学→社会人の年齢順で実施されていました。

しかし、昨年のBS1の放送では、社会人と大学の順番が入れ替えられて放映されました。

実際に起こった順番と違う順番に編集することは、スポーツ番組も報道番組であると考えると問題があると考えている私ですが、部門が違うと勝負としては独立しているので、このような変更であれば問題ないと考えています。

むしろ、昨年度は番組のフィナーレを文理大のあの凄い演技で盛り上げて飾ることができたので、大きな感動を生んで大成功だったと思います。

BS1の放送が上手くいったので、今年はいっそのこと大会の演技順自体も変えてしまおうということになったのかもしれません。

いずれにしても、社会人部門が終わり、休憩をはさんで、観客数がピークに達したところで始まったのが高校部門です。

★エントリー番号1番は、大阪学院大高です。

今年は関西大会での準決勝枠の最後の座を同志社国際にとられてしまいましたので、フライデーからの出場となり、なんと3日連続の演技になります。

序盤では、ちょっとヒヤリとしましたが、1.5のトスアップを成功。

昨年も1.5のトスアップが最高難度でしたので、昨年のレベルには達成しました。

そのあとのタンブリングは、ちょっとバラバラっとしてしまった感じになって、選手同士がぶつかりそうになる場面もありましたし、そのあとのダンスでも腕の角度の一致がいまひとつで、いつもの大阪学院大高らしくないと感じましたので、やはり3日連続は若い選手であっても大変なのだろうと思いました。

スイッチ技は、ヒルヒル2基とリバヒル1基。

昨年はヒルヒル4基に挑戦し、残念ながら1基を落としてしまったので、今年は3日連続であることも考慮して慎重にいったのだと思います。

ならばノーミスでいかなければならないのですが、残念ながら直後のトータッチ1-1-1を落としてしまいます。

ただ、ジェネラルスポッターのお世話にはならず、仲間達で見事にキャッチしていました。

フィニッシュはステップアップで決める2-2-3でしたが、しっかり決めてくれました。

1ミスはあったものの、観客がピークに達したJAPANカップの最後のセッションのトップバッターという重責を見事に果たしてくれました。

190.0点を出し、11位になりました。

(協会のページにある結果のPDFファイルでは10位となっていますが、9位が2チームあるので、11位だと思われます)

★エントリー番号2番が、同志社国際。

関西大会で上位になった同志社国際が、JAPANカップでも大阪学院大高より1つだけ上位で準決勝を通過して決勝に出てきたわけです。

1.5のトスアップからスタート。

大阪学院大高よりも完璧に決めて、ライバルに差をつけます。

Xアウト3基は、軽やか。

スイッチは、リバヒル4基。無難に決めていました。

エーストップの方は、フルで乗るときなど、十分な高さがあり、足もピンと伸びていて、気持ちよく拝見できました。

198.0点を出し、9位となりました。

★エントリー番号3番は、目白研心。

昨日の不調から、どこまで回復しているかが気になります。

後ろ向きのリバティ4基からのユニークな技。540度のロールをしつつのスイッチで、リバリバヒル。これは成功でした。

そのあと、両側でダブルアップ2基をかなり見事に成功させました。

ところが、センターのダブルアップのところでやや不完全なキャッチ。

頑張って耐えたのですが、不完全な姿勢ゆえ、ミドルが上手くトップをはじきとばせず、ディスマウントのところで失敗がありました。

いずれにしても、昨年の目白研心のダブルアップは2基だったので、グレードアップしているわけです。

なお、最後の2-2-3の真ん中1基もダブルで上げていましたので、ダブルアップは4基もあったんですね。

その他、1.5を2基同時で3-3-2を作る技は、私の好きな技ですが、見事に決めていました。

ただ、普通はここから3-3-4になると思うので、すぐにディスマウントで、少し肩透かしを食らった感じはありました。

ミスは、他に2つ出てしまい、準決勝よりも大幅に改善されてたものの、私が目白研心に期待するものとは差のある演技で終わってしまいました。

得点は203.5点。

ミスがあったとは言え難度が高かったため、このあと出てくる準決勝上位チームがなかなか目白研心を抜けず、決勝では順位を上げて最後は6位になりました。

★エントリー番号4番は、日本大学高。

まず驚いたのは、タンブリングの長さです。

演技スタートから、3つのバスケットトスとピラミッド1基の実施と平行して、絶え間なくタンブリング。

あるときは1人だけのタンブリングになったのでこれで終わりかと思いきや、まだまだ続くタンブリング。結局、30秒近く続いたと思います。

スイッチ技は、リバヒル4基。これは昨年と同じです。

ダンスはフォーメーションチェンジが鮮やかで見とれました。

惜しむらくは、トータッチ1-1-1の2基が2基とも失敗に終わったことです。

また、最後の3-3-4も、最後の1人が乗れず。。。

これらのミスが響いて、180.5点で昨年と同じ12位になりました。

日本大学高の場合、次の課題は、1.5のトスアップをマスターすることだと思いました。

★エントリー番号5番は、名電高校。

紫のユニフォームも、だんだん名電高校らしく見えるようになってきました。

演技のほうは、序盤にキャッチングでミスがあり、その他にも2箇所ほどミスがありました。

しかし、最後の3-3-4はきっちり決めて、194.0点で合計点では同志社と並んで9位になりました。

★エントリー番号6番は、法政大学高。

大阪学院大高と並んで、フライデーからぶちぬきで進出してきたたった2校のうちのひとつです。

大阪学院大高のほうは、実績や実力から決勝は当然と言えますが、法政大学高は関東大会で155.5点。

これは全国で41位にあたりますので、準決勝で200.0点を出して決勝の12校に入れたのは快挙と言ってよいでしょう。

決勝戦では、ここまで、5チームが演技してノーミスは同志社1チームだけで、ミスの数もかなり多かったのですが、法政大学高が実にクリーンで完成度の高い演技を見せてくれて、一気に決勝戦らしい雰囲気が戻ってきました。

スイッチ技は皆無だし、3層目へのトスアップもフル止まりなのだけれど、動きが洗練されています。

選手の方々の青マット上での動きにも無駄がなく、一瞬で集まっては、すぐに次々と演技が進みます。

何度も何度も練習を重ねたことがうかがい知れます。

4基のヒールストレッチや4基のスコーピオンも、実に美しくぴたりと止まります。

ダンスのフォーメーションチェンジもこれまた鮮やかで息をのみました。

選手の方々が一瞬にして「+」型に並び、そしてまた素早く解散していく様子は特に印象に残りました。

「+」型フォーメーションは、正面よりもちょっと斜めから見たほうが綺麗に見えるフォーメーションだと思うので、審判席重視のチアでは珍しいのかもしれませんが、珍しいだけに新鮮でした。

3日間連続の影響は見えず、観客席からは、選手の活き活きとした動きだけが印象に残りました。

そして、決勝でもノーミスで、198.5点。

法政大学高は、7位になりました。

私が調べた限りでは、2013年のJAPANカップでの12位が最高成績だと思いますので、大きく前進したことになります。

(つづく)