このブログでは、技の難度が年々向上していることを「3層目へのトスアップ」「スイッチ」「バスケットトス」の3項目に絞って調査してきました。そして、毎年JAPANカップのあとでその結果を報告しておりました。

昨年くらいまではこの3項目でほぼ十分と思っていたのですが、最近のチアリーディング解説者の発言において、ディスマウント時の難度の指摘が目立つようになりました。このことから、ディスマウント時のひねりや宙返りも相当量得点に影響しているのだと考えるようになりました。

そこで、今回は、ディスマウントについて調べてみます。

まず、その準備として、安全規則について復習しておきます。

2013年の4月のルール改正で、ディスマウントに関する安全規則も大きく変更されました。

具体的には、下の表に示されるように、(大学以上では)宙返りと1回転ひねりを同時に行うことが許可されました。



●が実施可能なディスマウントです。

一方、青いは、ディスマウント前の導入動動作として半分ひねった場合は特に許されるという例外事項を、(観戦者からは1.5ひねりと見えるという意味で)1.5ひねりとして書いたものです。ルール上は1.0ひねりまでが実施可能であることに注意して下さい。

高校の0.5ひねりのところにある青いも同じ意味です。

さて、今回調べたのは、JAPANカップ3連勝中の日本文理大学。

ディスマウントの対象は、2層のエクステンションもしくは3層からトップが降りるところです。

すなわち、2.5段からのディスマウントということになります。

ミドルが降りるところは2.0段からのディスマウントですので含みません。

2011年~2015年の5つのJAPANカップについて、実施数をカウントしたところ以下のようになりました。



文理大の場合、ルール改正直前の2012年は、ダブルひねりが11個もあり、さらに宙返りにおいても(ひねりは無いものの)トータッチやバードフリップなどをふんだんに盛り込んでおり、ルールの範囲内では極限状態までの高難度になっていたと言えます。

そして、2013年のルール改訂。

やはりディスマウントの構成は大きく変わっていました。

表でピンクに塗ってある部分が解禁になった部分ですが、待ってましたとばかり、ひねりつき宙返りを1つ実施しました。

しかし、今まであった高難度技である、ひねりの無い宙返りや、ダブルひねりが皆無となってしまいました。これは、新ルールになって可能になった他の技に集中したためと思われます。

解禁になったひねりつき宙返りについてその後を見てみると、年々増えて、1→5→6となっていました。

さすが文理大ですね。

また、ひねりの無い宙返りやダブルひねりの数も徐々に復活して、2012年に迫ってきています。

今回このように詳しく解析してみて、文理大はディスマウントという普段あまり注目されていないところでも、不断の前進をしていたことがわかりました。

なお、ディスマウントは、マウントが成功しないと実施されないので、ディスマウントを漏れずに正確に調査することは至難の業だと思っていました。その点、文理大は3層目へのトスアップの成功確率が非常に高く、助かりました。5年分調べて、たった一箇所、準決勝の演技をYouTubeで参照しましたが、それ以外は決勝演技だけでカウントすることができました。

2013年のルール改訂の詳細については、当時の[→この記事]などを参照していただければ幸いです。