チアリーディングJAPANカップの得点が、地区予選からどのくらい予測できるものなのかについて考察してみたいと思います。

下のグラフは、横軸に地区予選の自由演技の得点をとり、縦軸にJAPANカップの最終演技の得点を取ったものです。



最終演技とは、決勝進出チームであれば決勝の得点、準決勝まで進出したチームであれば準決勝の得点、フライデーのみのチームはフライデーの得点という意味です。

対角線状にひいた青い線は、予選=JAPANをあらわします。赤いプロットが、この線より左上なら、JAPANで得点が伸びており、右下なら、予選の得点を超えられなかったことをあらわします。

まず、予選ですでに200点を超えていたチームについて見てみます。

具体的には、箕面自由、梅花高校、千葉明徳、住吉、横浜女学院、東京高校、目白研心、広尾学園の8校です。

これらのチームは、住吉を除いて、JAPANカップで全て得点を伸ばしていることがわかります。住吉も準決勝では得点を伸ばしており、決勝でやや失敗があったというところですので、全てのチームが実力を上げていたことになります。

つまり、予選のときにすでに200点を超えるようなチームは、得点が非常に安定しており、しかも、着実に得点の上積みを実現していることがわかります。

これに対して、プロットしてみてとても意外だったのが、予選において140点~190点をとったチームです。

グラフより、JAPANでの得点は、予選とはほとんど無相関であることがわかります。

予選で140点台だったけれど、JAPANでは180点台に乗せたチームもありますし、逆に、予選で180点台だったのに、JAPANでは140点台に終わってしまったチームもあります。

強豪チームに次ぐ実力を有するこのあたりの中堅チームの場合、地区予選の得点からJAPANの結果を予測することはかなり難しいのだということがわかりました。

夏休み、集中的に合宿などを行ったチームもあるでしょうし、応援活動に忙しかったチームもあるでしょう。

故障してしまった選手が出たために戦力が落ちてしまったチームもあるでしょうし、逆に、回復してAチームに復帰してきた選手が入ったために戦力が急上昇したチームもあるのだと思います。

中堅チームの場合、部員数にそれほどゆとりがある場合は少ないと思いますので、これらの事象により、たった2~3ヶ月であっても戦力は大きく変動するのだと思います。

そして、見落としてはならないのが、世代交代です。

地区予選からJAPANカップのあいだで、先輩から後輩へバトンタッチしたチームがいくつかありました。

新宿高校は、地区予選のときは12名いらした3年生が、3名に減っています。

恵泉は、5名の3年生が全くゼロに。

雪谷も、13名の3年生が全くゼロに。

これらのチームは、地区大会のときにチームとしての最高潮を持ってくることを最初から狙っていたと思われ、これはこれでアリかな、と思います。

3年生最後の大会でJAPANカップの切符をキッチリとゲットし、それを後をついでくれる後輩達に贈り、チームとしての将来も託す。これはこれで素晴らしいと思います。

そして、世代交代をしながら、得点が上昇したチームがあります。

先日のTV番組で女子アナウンサーの母校としてとりあげられた啓明学院です。

関西大会では、163.0点でした。

JAPANでは、8名いらした3年生が全ていなくなり、1~2年生だけでチームを編成しましたが、5.5点アップの168.5点でした。

あと1.5点あれば、準決勝進出できたのでその点では残念でしたが、立派に世代交代が成し遂げられたと言ってよいと思います。

最後に、このグラフでわかる最も大躍進したチームをあげましょう。

左上に飛び出ているチームが、最もJAPANで得点を伸ばしたチームです。

ご覧のとおり、それは、名城大附属です。

予選の147.0点から 39.0点も伸ばして186.0点をとりました。ちなみに、フライデーでは、40.0点伸ばした187.0点でした。得点も安定していますね。

旋回バードがあるなど、難度の点でも、驚かせてくれたチームです。

もう少しで、去年の法政大学高のように、フライデーから決勝までぶち抜く快挙だったのですが、今年は決勝進出のボーダーが高かったこともあり、それはなりませんでした。

しかし、今でも非常に印象に残っているチームです。