一昨日と昨日、アスリートの魂で焦点が当てられた2つの高難度技について考えてみました。

ひとつは、2-2-1での2基のダブル。

16人フルに選手がいても、一基あたり8人しか割けないので、2-2-1の5人を引くと、投げ上げる選手が3人になってしまうというもの。

もうひとつは、3-3-4の最初の3-3-2を作るときに、1.5ツイストで2人のトップを同時にあげるというもの。

この2つの高難度技、過去のJAPANカップで実施されていないか、少しいろいろ探してみました。

なかなか見つからなかったのですが。。。

ありました! ありました!

しかも、なんと、2分30秒のひとつの演技に、両方とも入っているという、まさに、おあつらえ向きの演技がありました。

2011年のJAPANカップでの梅花高校の演技です。

冒頭、2-2-1を2基、ダブルアップで作っています。もちろん、3人でのトスアップ。そして、両基とも成功です。

そして、M1の最後のところで、3-3-2の2人のトップを同時に1.5のトスアップであげています。ただし、左のトップが奥まで飛んでいってしまい、決勝では、不成功に終わっています。やはり難しい技なんですね。

今回の世界選手権の演技で焦点が当てられたこの2つの技が、梅花高校のこの演技に見つかったということは、私にとってはとても興味深いことだと感じられました。

この年の梅花高校は、前年のJAPAN初制覇をうけて、非常に注目されて登場したチームです。しかし、世代交代の時期であったため、1年生が9名も入ったAチーム。結果としては、ミスが続出し、箕面自由に20点近い差をつけられて準優勝に終わっています。

でも、実は、テクニカル的には、かなり高水準の演技構成だったのですね。

この演技、ミスが多かったため、私自身、見るのがくやしくて、大会後はあまり見ていなかったのですが、今回こうして見てみると、全体としても、かなり見ごたえのある、素晴らしい設計がされた演技だと、再認識しました。

やはり、JAPAN優勝のあと、連覇も狙って、かなり前向きに取り組んできたことがうかがえる演技構成だったんだなと、今にして思いました。

負けてしまった演技でも、数年経って、あとから見直してみると、実は名作の演技構成だったというの、結構ありますよね。

例えば、私にとっては、2010年の箕面自由の演技がそれです。

あれ、今見ても、実に素晴らしい演技構成だと思います。

さて、2011年の梅花高校の演技に話を戻します。

このチーム、1年生が9名もいたこともあって、今回のナショナルチームには1名も選ばれていません。

それに対して、この年優勝した箕面自由のAチームには、今回ナショナルチーム入りした選手が5名も含まれています。混成チーム入りも含めると7名、さらに当時のBチームからのナショナル入りも含めると8名にのぼります。

それにもかかわらず、今回のナショナルチームの重要な要素が、当時の梅花高校の演技のほうに近かったって、面白いですよね。

ちなみに、箕面自由と梅花高校を比較すると、箕面自由は4人でのトスアップが多く、梅花高校は3人のトスアップも結構あるようです。

例えば、今年のJAPANでのダブルアップによる2基の1-1-1のピラミッド。

1-1-1ですので、2-2-1に比べてピラミッド本体の人数が少なく、もともと4人であげることが可能です。

箕面自由はもちろん2基とも4人であげていましたが、梅花高校は、左の基のほうは3人でした。

スポッターのような役割の選手や中央で次を待っている選手がトスアップには参加しておらず、よほど「3人でも十分」だったのだと思います。

いずれにしても、この番組が、「投げ上げる選手の数」という今まで見落としていた重要な要素に気づかせてくれました。

そういう意味でも、よい番組でした!