番組の中で、この演技の中盤の見せ場と紹介されていた3-3-4。

すでに、ブログで書いてきたように、この3-3-4こそが、現地についてから完成度を高めるために演技変更をしたところのようです。

子ども大会で演技が披露されたときは、ここに1.5が入っていたとの情報をコメントで頂いていて、ぜひ見たかったな、子ども大会に行けばよかったな、と思っていたのですが、この番組の21分36秒あたりから、練習中の風景でありますが、当初計画されていた演技を見ることができした。

貴重な映像でした!

そして、その内容は.......

なんと、1.5×2の同時トスアップで3-3-2を作り、さらに両側2人をフルツイストであげて3-3-4を作るという、豪華絢爛たる構成でした!

これは、すごい!

もし、この演技構成ですと、演技全体の総ひねり数は、5ひねり増えますので、17.0ひねりになります。

今年のJAPANカップでは、梅花女子が12.0ひねり、帝京大が14.0ひねりですので、これを大きく上回るスペックだったわけです。

さらに言えば、男女混成の文理大のJAPANでの演技が20.0ひねりですから、女子だけのチームでありながら、これにかなり肉薄しているのです。

国内披露時の演技構成でのトスアップをグリーンの行で示します。



こうして見ても、すごさが実感できます。

そして、2009年→2011年→2013年の3年で、8.0→12.5→17.0となっており、丁度4.5づつアップしていることになり、そういう意味でも、「これだ!」と思いました。

国内の演技披露をご覧になることができた方々は、ほんとうにラッキーだったと思います。

一方で、演技変更したことは、適切な判断だと私は思います。

元々、他国のチームとは大きな実力差がありますので、パーフェクトな演技をすることこそ重要だったからです。それだけでなく、これだけ実力がある人たちが余力を残してストレートで乗ったので、そりゃもう綺麗でした。タイの会場ではチアをあまり知らない人も見たでしょうから、マニアックな意味でギリギリ仕上げるより、少し余裕を見て美しく仕上げたほうがよい、コーチ陣もそう考えたのでしょう。

それに対し、演技披露した国内会場においては、目の肥えた観客や、難易度の高低にコダワリのある観客が多いかもしれず、ひねり5つも加えた3-3-4が「有難み」があったと思います。

それにしても1.5で2人飛ぶのを3人のミドルがキャッチするのは至難の業と思います。特に、中央のミドルは、回転を伴って到達する2人の片足づつをほぼ同時にキャッチするのですから、視線のもっていきかたが難しいのではないでしょうか。中央をぼんやりと見るのでしょうか?

ちなみに、番組の中では、この演技変更には全く触れられておらず、「4人乗る」というところに力点を置いたナレーションになっていました。私も、いろいろ勉強させてもらっているからこそ「ひねり」がいかに難しいか、0.5ひねり増やすだけで、どれだけ練習を積み重ねなければならないかを今でこそ知っていますが、たぶん、もし何も知らずにこの番組を見たとしたら、1.5ひねりが消えたかどうかなんて、きっと気づかないか気にしないと思います。ですので、この番組のナレーションは妥当であったと考えます。

何も知らずに鑑賞しても結構楽しめるし、いろいろ知れば、さらに奥深いところが楽しめる。これもスポーツ観戦の醍醐味ですよね。

最後にひとつだけ疑問に思っている点を書いておきます。

1.5を切る場合、0.5にしたほうが、自然だと思うのです。なぜストレートになったのでしょうか?

つまり、1.5と0.5ではトップはピラミッドの前から跳ぶけれど、ストレートだと後ろから跳ぶので、ストレートに変更すると投げ上げるベースの位置も含め、選手のフォーメーションなどに大幅な変更が必要になるように思うのです。

やはり、0.5にするくらいならストレートのほうが美しいという考え方があるのでしょうか?