すでに述べましたように、帝京大学の Division 1 チームには、ナショナルチームに選ばれた9名がそのまま入っていました。

演技のほうは、ほぼ、秋の世界選手権の構成に近いもので、ところどころ、夏のJAPANカップの帝京チームの技も復活させていました。

ダブルアップが入るところとか、ハーフツイストのトータッチ2基とか、逆シャチからの展開とか、印象に残るところは全て世界選手権と同じでしたので、多くの観客の人は、YouTubeなどで必死に見たタイで行われた演技を目の前に再現してもらえた幸福を味わうことができたと思います。

逆に、JAPANの技が復活したところとしては、忍者とびのあと、トップが逆さになるところなどです。

面白いのは、中盤の山場である、3-3-4を作るところです。

夏のJAPANでは、最初の内側2人をフルツイストであげ、そのあと両側2人もフルツイストであげていました。かなりの高難度です。

これに対して、秋の世界選手権では、最初の内側2人をストレートであげ、そのあと両側2人もストレートでした。つまり、ここに限っては、グレードダウンしていたわけです。

そして、今回のインカレでは、内側2人がフルツイストに戻っていました。しかし、両側2基はストレートのままでした。ただ、世界選手権のときより水平方向の距離は出ていたように思います。

以上のように、今回の演技は、JAPANカップと世界選手権のあいの子のような演技構成で、JAPANより難度が上がったところもあるし、下がったところもある、そして、世界選手権とくらべても、難度が上がったところもあるし、下がったところもある。そんな感じでした。

さて、決勝演技の雰囲気ですが、「さすが帝京!」という感じでした。

たった1年前には、「梅花、文理大に追いつけ、がんばれ」という応援の気持ちで帝京の演技を見ていましたが、今では、「王者の演技、恐れ入りました!」という畏敬の眼差しで帝京を見ている自分がいます。

選手の方々も、気のせいか、自信に満ち溢れているように感じます。そう、王者の気迫です。わずか1年でこんなにも変わるものだと、自分でも少しびっくりしています。

演技のほうは、実に見ごたえのあるものでした。特に、ハーフツイストのトータッチ2基とか、ダブルアップを次々と完成させてくるところなどは、特に見ごたえがありました。

しかし、例の360度のあとのヒルヒルのところで4基中一基が落下し、また、最後のキメのところでも、トップの片足が落ちてしまっていました。今回は、完成度で、JAPANや世界選手権には至らなかったと言えます。

得点は、262.0点。

JAPANに比べて、14点落とす結果になってしまい、今回も文理大の壁は破れませんでした。

来年度も、本年度と同じように、まずアジア大会で幸先の良いスタートを切り(今にして思えば、これ、重要!)、JAPANで文理大に真正面からぶつかって欲しいと願っています。

大きく時間があきますので、やはり、帝京らしいユニークな新ワザの開発にも期待したいと思います。

8月のJAPANから、11月の世界選手権、12月のインカレと、半年近く、完成度が強く求められる時期がずっと続きましたので、コーチの方々、選手の方々も、新しいことにチャレンジしたい気持ちが高まっているのではないでしょうか?