11月にタイのバンコクで行われるチアリーディング世界選手権。
JAPANカップでは、タイに派遣されるナショナルチームのメンバーが、
発表されました。
混成チームとオールフィーメールチームで合計36名。
その中の女子選手は28名です。
この28名の中に、昨年、箕面自由学園で高3だった選手が
何人いると思いますか?
なんと、8名もいるのです!
この事実からもわかるように、昨年の箕面自由の3年生世代には
優秀な選手が多数存在し、まれに見る黄金世代だったと言えます。
昨年度のJAPANの準決勝で、箕面自由は272点という、
とてつもなく高い点を出したわけですが、
これも黄金世代の最後の年であったことを考えればうなずける事実です。
そして、この3月、箕面自由学園から、この黄金世代が巣立って行きました。
このため、本年度の箕面自由学園は正直、正念場と思っていました。
実際、西日本大会と関西大会では、連続で梅花高校に優勝を奪われています。
JAPANカップで、充実期にある梅花高校にどう立ち向かうのか、
どんな演技構成で望んでくるのか、難度を下げずにいけるのかどうか、
そこを楽しみにJAPANカップに出かけたわけです。
さて、大会が終わって、演技を分析してみて、びっくりしました!
なんと、難度が、昨年より高かったのです。
じっくり見てみましょう。
まずは、ミドルの上にトップがトスアップするときのヒネリの数です。
2~3前までは、1.5(フル&ハーフ)をいくつ実施するかが焦点でしたが、
ここ1~2年で、すっかり1.5は廃れて、2.0(ダブルアップ)の実施数が
高難度のバロメータになったようです。
最近の5年の箕面自由のトスアップをまとめると以下のようになります。
◎はトータッチ、●はダブルトータッチです。

ダブルアップは、2010年の1基だけ実施されたのが最初で、そのあと
2011年には2基、2012年は3基と増えていました。
今回(2013年)も、3基そろえてきました。
そして、今回は、見せ所は、ダブルアップだけではありませんでした。
トップが空中でヒラリと一回転したあとで、ミドルの腿(モモ)に乗り、
そしてハイチェアという、新規性のある技を披露してくれました。
(表では、「腿」と表示しました)
さらにさらに、あの、バードは、180度空中を旋回し、
完璧なまでにぴったりと空中で静止しました。
(表では、「鳥」と表示しました)
フルツイストも去年より1基多く、明らかに、トスアップ全体では、
去年より2段階くらいグレードアップしていたと断言できます。
次に、スイッチ技です。普通のスイッチは○、
連続のスイッチを◎として表示してみました。

2010年に、ヒルヒル4基という、ある意味頂点に達したあと、
2011年には3基には減らしたものの、連続でスイッチ、しかも、
360度回転してスイッチするという離れ業に挑戦してきました。
そして、2012年には、ひとつの演技の中に2箇所スイッチを入れ、
一箇所は、直前に360度回転のついた4基のヒルヒル、
もう一箇所は2基のヒール→スケールでした。
そして、今年。
ヒルヒル4基という、王道中の王道の重要な技は残したまま、
2度目のスイッチとしては、3基が、
アラベスクからヒール、そして180度ねじってスイッチ、
そのあと、リバティをキメ、さらにスコーピオンでしめるという
実に美しい技を披露しました。
単純に和をとってみたスイッチの総数は、
2009年から、3回→4回→6回→6回→7回と推移しており、
今回もまた、前年以上のグレードアップが図られていたと思います。
最後にバスケットトスを見てみます。
Lは、レイアウトまたはバックフリップ、Xは、Xアウト。
Sは、スプリット、Uはユニバーサル、Kはキック。
Tはトータッチ、Wは、ダブルトータッチ、Bはバンビっぽいやつです。

これがまた凄いです!
バスケットトスと言えば、後転1回、ヒネリ1回の「レイアウトツイスト」が、
高難度技の典型です。
そして、後転1回、ヒネリ2回の、レイアウトWツイストは、超高難度技。
2010年のJAPANを取材した、「笑ってコラえて」でも、
レイアウトWツイストをたった1基実施するために、いかに苦労しているかの
映像が流れていました。確か、あのときは、レイアウトWツイストのために
エーストップが捻挫し、ぎりぎり本番に間に合ったという状況だったと思います。
そして、2010年は、決勝本番では、実は、
レイアウトWツイストは、レイアウトツイストになっていたように見えました。
そのくらい、難しい技なのです。
そのレイアウトWツイストは、2011年には2基。
さらに、2012年には、3基になりました。
そして、今年は、3基のレイアウトツイストのほかに、
XアウトWツイストが1基入りました。
XアウトWツイストと言えば、
つい2年ほどまえ、梅花女子大の選手が実施したとき、
NHK番組で「女子では女子では世界初」と紹介されていた、あの技です。
XアウトWツイストが入って、ダブルのヒネリのバスケットトスは、
去年より1基多い4基になったわけです。
ただ、ヒネリの総数としては、11→8に減りました。
これは、1回ヒネリのバスケットトスが全く無くなってしまったことと、
キックダブル(後転0回、ヒネリ2回)が無くなってしまったことによります。
キックダブルが無くなったのは、ライバル梅花高校が、キックトリプルを
出してくることが明確だったため、明らかに1ランク下になってしまう技を
あえて実施することを避けたのであろうと推測しています。
いずれにしても、バスケットトスは、ヒネリの総回数こそ減ったものの、
やはり、去年に勝るとも劣らない内容だったと言ってよいと思います。
以上、トスアップ、スイッチ、バスケットトスの3要素の解析より、
今年の箕面自由の演技の難度は、昨年以上であったと考えています。
もし、ノーミスだったら、275点くらいは行ったのではないでしょうか?
黄金世代が去ったあと、よくここまで到達できたものだと思います。
今回は1年生は1人しか加わっておらず、
即戦力となる新人が大量に入部したということでもありません。
梅花高校と競っているからということもあるのでしょうが、
それにしても、不可能なものは不可能なはずです。
去年のJAPANが終わってからすぐ、バードなどの新ワザに取り組むなど、
次のJAPANへの準備がどのチームより早く始まったように見えますし、
高校選手権、西日本大会、関西大会での苦戦がチームを強くしたのでしょう。
次は、2月の高校選手権。
また、新規性のある技に期待したいですね!
そして、関西大会で披露してくれた、あのユニークなタンブリングも、
また見せてもらいたいものです!
(技の判断は、あくまでも素人目での判定です。
もし誤りがありましたら、ご指摘頂ければ幸いに存じます)
JAPANカップでは、タイに派遣されるナショナルチームのメンバーが、
発表されました。
混成チームとオールフィーメールチームで合計36名。
その中の女子選手は28名です。
この28名の中に、昨年、箕面自由学園で高3だった選手が
何人いると思いますか?
なんと、8名もいるのです!
この事実からもわかるように、昨年の箕面自由の3年生世代には
優秀な選手が多数存在し、まれに見る黄金世代だったと言えます。
昨年度のJAPANの準決勝で、箕面自由は272点という、
とてつもなく高い点を出したわけですが、
これも黄金世代の最後の年であったことを考えればうなずける事実です。
そして、この3月、箕面自由学園から、この黄金世代が巣立って行きました。
このため、本年度の箕面自由学園は正直、正念場と思っていました。
実際、西日本大会と関西大会では、連続で梅花高校に優勝を奪われています。
JAPANカップで、充実期にある梅花高校にどう立ち向かうのか、
どんな演技構成で望んでくるのか、難度を下げずにいけるのかどうか、
そこを楽しみにJAPANカップに出かけたわけです。
さて、大会が終わって、演技を分析してみて、びっくりしました!
なんと、難度が、昨年より高かったのです。
じっくり見てみましょう。
まずは、ミドルの上にトップがトスアップするときのヒネリの数です。
2~3前までは、1.5(フル&ハーフ)をいくつ実施するかが焦点でしたが、
ここ1~2年で、すっかり1.5は廃れて、2.0(ダブルアップ)の実施数が
高難度のバロメータになったようです。
最近の5年の箕面自由のトスアップをまとめると以下のようになります。
◎はトータッチ、●はダブルトータッチです。

ダブルアップは、2010年の1基だけ実施されたのが最初で、そのあと
2011年には2基、2012年は3基と増えていました。
今回(2013年)も、3基そろえてきました。
そして、今回は、見せ所は、ダブルアップだけではありませんでした。
トップが空中でヒラリと一回転したあとで、ミドルの腿(モモ)に乗り、
そしてハイチェアという、新規性のある技を披露してくれました。
(表では、「腿」と表示しました)
さらにさらに、あの、バードは、180度空中を旋回し、
完璧なまでにぴったりと空中で静止しました。
(表では、「鳥」と表示しました)
フルツイストも去年より1基多く、明らかに、トスアップ全体では、
去年より2段階くらいグレードアップしていたと断言できます。
次に、スイッチ技です。普通のスイッチは○、
連続のスイッチを◎として表示してみました。

2010年に、ヒルヒル4基という、ある意味頂点に達したあと、
2011年には3基には減らしたものの、連続でスイッチ、しかも、
360度回転してスイッチするという離れ業に挑戦してきました。
そして、2012年には、ひとつの演技の中に2箇所スイッチを入れ、
一箇所は、直前に360度回転のついた4基のヒルヒル、
もう一箇所は2基のヒール→スケールでした。
そして、今年。
ヒルヒル4基という、王道中の王道の重要な技は残したまま、
2度目のスイッチとしては、3基が、
アラベスクからヒール、そして180度ねじってスイッチ、
そのあと、リバティをキメ、さらにスコーピオンでしめるという
実に美しい技を披露しました。
単純に和をとってみたスイッチの総数は、
2009年から、3回→4回→6回→6回→7回と推移しており、
今回もまた、前年以上のグレードアップが図られていたと思います。
最後にバスケットトスを見てみます。
Lは、レイアウトまたはバックフリップ、Xは、Xアウト。
Sは、スプリット、Uはユニバーサル、Kはキック。
Tはトータッチ、Wは、ダブルトータッチ、Bはバンビっぽいやつです。

これがまた凄いです!
バスケットトスと言えば、後転1回、ヒネリ1回の「レイアウトツイスト」が、
高難度技の典型です。
そして、後転1回、ヒネリ2回の、レイアウトWツイストは、超高難度技。
2010年のJAPANを取材した、「笑ってコラえて」でも、
レイアウトWツイストをたった1基実施するために、いかに苦労しているかの
映像が流れていました。確か、あのときは、レイアウトWツイストのために
エーストップが捻挫し、ぎりぎり本番に間に合ったという状況だったと思います。
そして、2010年は、決勝本番では、実は、
レイアウトWツイストは、レイアウトツイストになっていたように見えました。
そのくらい、難しい技なのです。
そのレイアウトWツイストは、2011年には2基。
さらに、2012年には、3基になりました。
そして、今年は、3基のレイアウトツイストのほかに、
XアウトWツイストが1基入りました。
XアウトWツイストと言えば、
つい2年ほどまえ、梅花女子大の選手が実施したとき、
NHK番組で「女子では女子では世界初」と紹介されていた、あの技です。
XアウトWツイストが入って、ダブルのヒネリのバスケットトスは、
去年より1基多い4基になったわけです。
ただ、ヒネリの総数としては、11→8に減りました。
これは、1回ヒネリのバスケットトスが全く無くなってしまったことと、
キックダブル(後転0回、ヒネリ2回)が無くなってしまったことによります。
キックダブルが無くなったのは、ライバル梅花高校が、キックトリプルを
出してくることが明確だったため、明らかに1ランク下になってしまう技を
あえて実施することを避けたのであろうと推測しています。
いずれにしても、バスケットトスは、ヒネリの総回数こそ減ったものの、
やはり、去年に勝るとも劣らない内容だったと言ってよいと思います。
以上、トスアップ、スイッチ、バスケットトスの3要素の解析より、
今年の箕面自由の演技の難度は、昨年以上であったと考えています。
もし、ノーミスだったら、275点くらいは行ったのではないでしょうか?
黄金世代が去ったあと、よくここまで到達できたものだと思います。
今回は1年生は1人しか加わっておらず、
即戦力となる新人が大量に入部したということでもありません。
梅花高校と競っているからということもあるのでしょうが、
それにしても、不可能なものは不可能なはずです。
去年のJAPANが終わってからすぐ、バードなどの新ワザに取り組むなど、
次のJAPANへの準備がどのチームより早く始まったように見えますし、
高校選手権、西日本大会、関西大会での苦戦がチームを強くしたのでしょう。
次は、2月の高校選手権。
また、新規性のある技に期待したいですね!
そして、関西大会で披露してくれた、あのユニークなタンブリングも、
また見せてもらいたいものです!
(技の判断は、あくまでも素人目での判定です。
もし誤りがありましたら、ご指摘頂ければ幸いに存じます)