年々、技の難易度は上昇の一途をたどっていましたが、ついに、今年、技の進歩の
時計の針が、半年分は逆戻りしてしまうという珍しい現象が起きていました。
それは、高校部門での、ミドルへのトスアップ時のひねりです。
以下に、ここ3年のJAPANカップの高校決勝部門での集計をあげます。

例えば、高難度の代表格、1.5(フル&ハーフ)ですが、
去年の18個あったものが、今年は11個まで激減していることがわかります。
そのぶん、さらに高難度の2.0が増えているかと言うと、そうではなく、2.0は
たった1個しか増えていないので、決勝全体で難易度が下がったことは明白です。
2010年は、1チームあたりのひねり数の平均は、4.56でした。
そして、2011年には、6.56にまで急上昇しました。
ところが、2012年の今年、5.40まで落ち込んでしまったのです。
つまり、2010年まで戻ったほどではないけれど、
約半年分は、時計の針が逆戻りしてしまったわけです。
表で赤文字で示してありますように、最も下げがきつかった順に、
梅花高校 11.0回転 → 5.5回転 (5.5回転減)
箕面自由 13.5回転 → 9.5回転 (4.0回転減)
富山商業 7.5回転 → 4.0回転 (3.5回転減)
目白研心 8.0回転 → 5.5回転 (2.5回転減)
となっており、梅花高校に至っては、去年の半分しか
ひねっていません。
かろうじて住吉高校と大濠高校の2校が、ほぼ昨年並み。
大濠高校は、今年、1.5を入れてきたのは見事でしたが、全体としては、
0.5回転増にとどまっていますので、やはり、昨年並みという評価です。
一方、ひねりを無視して単なるトスアップの実施数を見ても、
2011年 → 2011年 → 2011年での1チーム平均実施数の推移が、
11.0 → 11.1 → 9.8 ですから、今年、急に、1割以上減っています。
さて、今年、何が起こったのでしょう?
仮説1は、協会から、「高難度のトスアップは、数を増やすより、
少ない実施数でいいから完成度を上げるように」とのお達しがきた。
仮説2は、協会からのお達しはなかったものの、
例えば、1.5を4基やっても2基やっても、それほど点数に差は無く、
落下での減点を考えると、高難度のトスアップの数を増やすのは
あまり得策ではないということが、なんとなく知れ渡ってしまった。
仮説3は、高難度のトスアップを増やす方向の努力は去年でピークに達し、
今年は、どのチームも、他の方向での努力に切り替えた。
完成度の点で言えば、今年は、実施数が減ったにもかかわらず、
落下数は、去年の5より1増えて6となってしまっており、
仮説1は、あまり説得力がありません。
今年のJAPANカップを見た観客は、
演技全体の充実度が去年よりも下がったとは感じていないと思います。
つまり、トスアップ以外の方向に伸びたということになります。
そうすると、仮説3でしょうか。
上がったり、降りたり、の繰り返しではなく、
トップは上がったまま勝負する! という方向ですね。
(2012.10.25) 表に加筆しました。
具体的には、1チームあたりの回転数のデータについて、前年との差を括弧で記入しました。
時計の針が、半年分は逆戻りしてしまうという珍しい現象が起きていました。
それは、高校部門での、ミドルへのトスアップ時のひねりです。
以下に、ここ3年のJAPANカップの高校決勝部門での集計をあげます。

例えば、高難度の代表格、1.5(フル&ハーフ)ですが、
去年の18個あったものが、今年は11個まで激減していることがわかります。
そのぶん、さらに高難度の2.0が増えているかと言うと、そうではなく、2.0は
たった1個しか増えていないので、決勝全体で難易度が下がったことは明白です。
2010年は、1チームあたりのひねり数の平均は、4.56でした。
そして、2011年には、6.56にまで急上昇しました。
ところが、2012年の今年、5.40まで落ち込んでしまったのです。
つまり、2010年まで戻ったほどではないけれど、
約半年分は、時計の針が逆戻りしてしまったわけです。
表で赤文字で示してありますように、最も下げがきつかった順に、
梅花高校 11.0回転 → 5.5回転 (5.5回転減)
箕面自由 13.5回転 → 9.5回転 (4.0回転減)
富山商業 7.5回転 → 4.0回転 (3.5回転減)
目白研心 8.0回転 → 5.5回転 (2.5回転減)
となっており、梅花高校に至っては、去年の半分しか
ひねっていません。
かろうじて住吉高校と大濠高校の2校が、ほぼ昨年並み。
大濠高校は、今年、1.5を入れてきたのは見事でしたが、全体としては、
0.5回転増にとどまっていますので、やはり、昨年並みという評価です。
一方、ひねりを無視して単なるトスアップの実施数を見ても、
2011年 → 2011年 → 2011年での1チーム平均実施数の推移が、
11.0 → 11.1 → 9.8 ですから、今年、急に、1割以上減っています。
さて、今年、何が起こったのでしょう?
仮説1は、協会から、「高難度のトスアップは、数を増やすより、
少ない実施数でいいから完成度を上げるように」とのお達しがきた。
仮説2は、協会からのお達しはなかったものの、
例えば、1.5を4基やっても2基やっても、それほど点数に差は無く、
落下での減点を考えると、高難度のトスアップの数を増やすのは
あまり得策ではないということが、なんとなく知れ渡ってしまった。
仮説3は、高難度のトスアップを増やす方向の努力は去年でピークに達し、
今年は、どのチームも、他の方向での努力に切り替えた。
完成度の点で言えば、今年は、実施数が減ったにもかかわらず、
落下数は、去年の5より1増えて6となってしまっており、
仮説1は、あまり説得力がありません。
今年のJAPANカップを見た観客は、
演技全体の充実度が去年よりも下がったとは感じていないと思います。
つまり、トスアップ以外の方向に伸びたということになります。
そうすると、仮説3でしょうか。
上がったり、降りたり、の繰り返しではなく、
トップは上がったまま勝負する! という方向ですね。
(2012.10.25) 表に加筆しました。
具体的には、1チームあたりの回転数のデータについて、前年との差を括弧で記入しました。