お久しぶりです

本当に久し振りの更新と成りました

今日
わたしは久し振りに一人の時間を過ごしています
貴方は今日は病院
前回の診察迄は 一緒に行って居ましたが
今回は

彼に  と

少年を 呼んだのでした



正直
わたしはふたりの関係を 知っているようで知りません
彼らが何処迄「分り合っているのか」

少年が一体

「何を知っているのか」



でも
わたしは呼ばれなかった

と云う事は

知らなくても 謂いのだと



そう 理解する事にしました
相変わらず なのです 笑



今日は折角ひとりなので
此処暫くの 貴方の様子等を書こうと思います




実は多摩川の家に帰って来ています

台風が来て
去った辺りの
未だ少し 河が増水していた頃です

鬼怒川の
酷い有様を テレビで目にしたわたしたちでしたが
貴方は相変わらず
表情ひとつ 変えずに



白い家が  とひとこと



あの後知ったのですが
あの白い家 色んな流れて来るものを受け止めた
凄く頑丈な家だったのですね

本当に
酷い災害でした

被災された方に 心からのお見舞いを申し上げます



それから 何日もしない頃
視界の広い場所に行きたい  と貴方が言ったので

手近でいいし
…でも二子は お休みの間は混むよ  と
構わないと 貴方が言ったので
わたしが運転をして 小さな引っ越しをしたのでした



台風が過ぎても
雨でぐずぐずとしているのに

貴方は
わたしを傍から離そうとせず

食事の用意すら
まともに出来ない日が 長く続きましたが

戸惑いなのだろうか  と

そう
理解して



久し振りに
一緒に出たのは
何時だったか

少し残暑が戻っているような 暑い日



河原に
ひとが沢山出ていて

それを少し眺めながら
新しく出来た ショッピングセンターの方へ歩いて
暫くぶらぶらと歩いた

貴方は何時もぼうっと

遠くを眺める風をして



食べないと いけないな  と

そう 言ったのでした



まともに食事を摂るように成ったのは それからで
暫くはわたしが作っても
食べるのに覚悟が必要な じっと料理を眺めてから
少しずつ
少しずつ

口に運ぶ

だいぶん痩せて
肌も少し荒れて

髭を剃るのも辛そうで
暫くは 無精髭の侭



そうやって
何日かして

ようやっと
お風呂で 髭を剃ってあげました



さっぱりとした貴方は
この時何だか
「少年」のように
幼い顔をしていて

髪も切りに行かないと  と
短くしたら
増々童顔に成って仕舞った気がして
少し笑いました



貴女が笑うと
自然と笑う  と



そんな風に 少し笑いました



わたしは今
お仕事は最低限にして 後は休んでいるのですが

姿を見せていないと
不安がるみたいなので
何時もPCは寝室の中で

触れてもいいよ  と言うと
ベッドの中から手が伸びて
其の侭眠るような日が続いて



子供みたいだなあ  なんて
少し

不謹慎にも
嬉しく成ったのでした



病院に
何度か一緒に行きましたが
安定剤は 気分が悪く成るので
早々に 強い薬は止めにして

(顔色の悪い貴方は 本当に辛そうでした)

偽薬でいいのに

文句を言う貴方を 宥め乍ら

サプリの先生にも
お薬を作って貰った旨を伝えると
貴方は少し 恥ずかしがった風にして



余計な事を  と

少しふくれて



時々
思い出したように

昔話をしました



例えば
「悪い薬」の話

幻覚を 幻覚だと思って見る事の悲しさを

時々ふとやってくる
投与した直後の甘い陶酔への情景を

そして
それが刹那な事への 虚しさを



例えば
左半身の傷の話

顔迄 燃えて仕舞えば
自分の顔が とんでもなく嫌いなのだと

瞬時に
水に飛び込んだので
この程度で済んだけれど

本当は もっと罰を受けるべきだったと

一体
何人の人間が

その間に 命を落とした事だろう  と



例えば
花屋さんの話

彼女とのセックスは
何時からか
苦痛に成っていたのだと

でも
離れられないのは多分

共依存 なのではないのかな  と
可笑しいね



初めは 僕だけが依存していた筈だった  と



肌を合わせて
体温がどんどん下がる事への寂しさ

欲が晴れない事への苛立

苦痛だなんて
そう言ったら



彼女も苦痛だと そう言った  と



災害から
救われる人を見て

生きるのは難しい
だけど



死ぬのも案外 難しい  と



僕は
何故

生かされているのだろうか  と
よく考えます 

正直
生きているのが 辛いのです
此の侭居なく成って仕舞いたいと
何度も願っても

「何か」に
手を引かれる様に
目が覚める

でも
眩しい光に 心は褪めるのです  と



でも
貴方は

わたしに生きろと言いました  そう言ったら
そうですね  と



貴女が居なくなるのは 「困る」  と



困る?
そう聞いたら
ふふ  と笑って

案外 粘着質なのです  と
話を逸らした



でも

どんなに
汗を此の身に浴びても
熱い息を 感じても

何だか 幻の様に儚かった
此処暫くの貴方が

ようやく
戻って来たのかな
そう感じる出来事が 有りました



あの時
貴方は 何を感じたのか

わたしにはきっと一生 分らないけれど



別に
何て事は無いのです

此のお休みに
河原を一緒に歩いていたときの事

ふと見ると
夕焼けがとても綺麗で



そんな時に
ひとりのお母さんが

そんなに見詰めないの  と
笑って
ふと我に帰ると

ベビーカーに乗った 赤さんが
わたしの方を じいっと見ていて



可笑しく成って
そのお母さんは
髪が長かったから

髪が短い女が 珍しいのではないですか  とか
引っ張られて大変だから 切ろうかと思っているのです  とか

そんな事を話していて



小さな男の子は
ようやっと半年で

友人の子は もう直ぐ3ヶ月です  とか
おっきくなってね  とか
そんな事を話していて
ふと
貴方の方を見たら



貴方が

泣いていたのです



お母さんもびっくりされて
わたしも びっくりして

やだ
どうしたの  とか
言ったけれど
貴方はぼろぼろと泣いていて


すみません  とか
貴方は言うのだけれど
お母さんも何故か すみません  と謝っていて

赤さんが
つられて泣き出して

噫 ご免ね  と
大人三人がおろおろして



ご免ね
ご免ね  と

口々に
言い合った



其の夜
食事を摂る迄 ずっと半泣きだった貴方は

ごはんを食べるなり
また泣いて



ひょっとして
此の侭 幼児帰りでもしちゃったらどうしよう  と
一瞬思ったのだけれど

そう云う時なのかも

そうも 思いました



其の
何日か後

久し振りに
貴方が淹れてくれた 珈琲を飲む事が出来たり



貴方が
食事を作ってくれたり



少し前の
貴方が戻って来たみたいで
少し嬉しかった

此の侭 よくなるといいな



もう少し 見守っていようかと思います