短い
イースターのお休みで
日本に帰って来ている少年は
桜に 間に合った事を喜んで
昨日は
ふたりで お花見をしました
少し
伸びた
背も赤い髪も
少し 痩せた頬も
人混みで
わたしが倒れないように
何時もの
呼吸のように
肩を抱いたり
手を 取ってくれたり
母と楽しそうに 話をして
K君と ぎゃあぎゃあ戯れて
ごはんを いっぱい食べる
一見
何も 変わりないように見えるけれど
二人きりになると
少し
頭の位置が 下がっているような気がする
声に少し 張りが無いような気がする
目が
うろっと 泳いで
肩を撫でてみると
そのまますとんと
わたしの肩に 頭を落としました
凭れていても
いい
と 言い乍ら
重さが掛からないように
気遣ってるじゃない
そう言うと
ちょっとだけ こうさせて
と
わたしの 肩先に
額を 擦り付けて
うーん と 呟く
少年は
緊張していたのだ と
そんな風に 思いました
昨夜
一緒に寝たいと 強請られて
腕枕はいやだようって あんなに言ったのに
眠ったなと思うと
頭を寄せて来て
小さな声で 寝言を言う
肩を しっかり掴まれて
なかなか離してくれないので
仕方無いので
暫く 頭を撫でてあげると
肩を 探すように
擦り寄って来て
昨夜は
余りにしつこいので
小さなクッションさんに 犠牲になってもらって
でも
そうだよね
やっぱり
疲れるよね
彼が通う 学校は
世界中から エリートが集う
将来きっと
ずっと
顔を合わせる ライバルになる
あそこの家には
今は「はるにい」伯父さんは 居ないから
家長としての あなたは
世話をして下さるポーターさんや
警備の方々や
彼女の家からの 従者さんや
たくさんの 大人の前で
程よく我儘な子供を演じて
彼女に対する
プライドみたいなものも きっと有るだろう
友人として
長い時間
彼らが培った距離感は
彼に なかなか弱さを見せる事を許さない
あなたは 男の子だから
きっと
初めての 海外暮らしの
彼女にもうんと「何時も通りに」気を遣って
そうだよね
一見 唯我独尊の王様だけれど
あなたはそれが許される環境を 本当は自分で毎日作っている
貴方が
居た頃は
そんな小細工は 必要無かったんだよね
その位
貴方はあなたを
こんなにも 自由にさせていた
K君が
心配していたよ
あいつが甘えモードに入るときって
案外調子悪いときだよね って
今夜は
K君と一緒だから
せいぜい 弟になっちゃってね
ブロガーさんが
書いていた
キーボーディストさんの 話をしたら
へえ珍しい
知ってるんだ と
こんな曲
あんな曲
聴いてみれば って
貸してくれた CD
この曲の カヴァーをしていたよ って
彼が
掠れた声で 弾き語った
母もよく知っていた 古い曲は
まるで
あなたが
心の奥で
密かに
ずっと 求めて
願って止まない
そのものの ようでした
あなたに
想い出せる
安らかな
Homeの空は 無くなって仕舞ったけれど
どうか
溢れる想いを 解って
大きな望みを 抱かせて
心の倖せを
護って
イースターのお休みで
日本に帰って来ている少年は
桜に 間に合った事を喜んで
昨日は
ふたりで お花見をしました
少し
伸びた
背も赤い髪も
少し 痩せた頬も
人混みで
わたしが倒れないように
何時もの
呼吸のように
肩を抱いたり
手を 取ってくれたり
母と楽しそうに 話をして
K君と ぎゃあぎゃあ戯れて
ごはんを いっぱい食べる
一見
何も 変わりないように見えるけれど
二人きりになると
少し
頭の位置が 下がっているような気がする
声に少し 張りが無いような気がする
目が
うろっと 泳いで
肩を撫でてみると
そのまますとんと
わたしの肩に 頭を落としました
凭れていても
いい
と 言い乍ら
重さが掛からないように
気遣ってるじゃない
そう言うと
ちょっとだけ こうさせて
と
わたしの 肩先に
額を 擦り付けて
うーん と 呟く
少年は
緊張していたのだ と
そんな風に 思いました
昨夜
一緒に寝たいと 強請られて
腕枕はいやだようって あんなに言ったのに
眠ったなと思うと
頭を寄せて来て
小さな声で 寝言を言う
肩を しっかり掴まれて
なかなか離してくれないので
仕方無いので
暫く 頭を撫でてあげると
肩を 探すように
擦り寄って来て
昨夜は
余りにしつこいので
小さなクッションさんに 犠牲になってもらって
でも
そうだよね
やっぱり
疲れるよね
彼が通う 学校は
世界中から エリートが集う
将来きっと
ずっと
顔を合わせる ライバルになる
あそこの家には
今は「はるにい」伯父さんは 居ないから
家長としての あなたは
世話をして下さるポーターさんや
警備の方々や
彼女の家からの 従者さんや
たくさんの 大人の前で
程よく我儘な子供を演じて
彼女に対する
プライドみたいなものも きっと有るだろう
友人として
長い時間
彼らが培った距離感は
彼に なかなか弱さを見せる事を許さない
あなたは 男の子だから
きっと
初めての 海外暮らしの
彼女にもうんと「何時も通りに」気を遣って
そうだよね
一見 唯我独尊の王様だけれど
あなたはそれが許される環境を 本当は自分で毎日作っている
貴方が
居た頃は
そんな小細工は 必要無かったんだよね
その位
貴方はあなたを
こんなにも 自由にさせていた
K君が
心配していたよ
あいつが甘えモードに入るときって
案外調子悪いときだよね って
今夜は
K君と一緒だから
せいぜい 弟になっちゃってね
ブロガーさんが
書いていた
キーボーディストさんの 話をしたら
へえ珍しい
知ってるんだ と
こんな曲
あんな曲
聴いてみれば って
貸してくれた CD
この曲の カヴァーをしていたよ って
彼が
掠れた声で 弾き語った
母もよく知っていた 古い曲は
まるで
あなたが
心の奥で
密かに
ずっと 求めて
願って止まない
そのものの ようでした
あなたに
想い出せる
安らかな
Homeの空は 無くなって仕舞ったけれど
どうか
溢れる想いを 解って
大きな望みを 抱かせて
心の倖せを
護って