何だか
密かに好評?な
18歳のわたしシリーズ(複雑、、、、w☆)

谷崎さん と云うひとの
わたしの印象は

ひょろひょろで しわくちゃの若年寄
妙に高い声と
あらあらいやねえ と云う変な口癖
女の子大好きの 根っからのスケベ親父
(此処迄酷いなw)



家族の事で 深い悩みを抱えておられて


でも

真剣な時の 物思う横顔や
茶目っ気がある きょろっとした目や
身振り手振りが大袈裟で 話しっぷりはドラマティックで

頗るダンディな気もして 
可愛らしい所も有って



よく考えると
ユーモアや短所を 嫌味無く表現する事は
とっても「大人な技術」だと云う気もします
芥川さん(わたしの元勤め先の社長・仮名☆)を始め
谷崎さんを慕う人は 世界中に沢山居ました



そして

「師としての谷崎さん」 は



本当に 素晴らしいひとでした



スイスで
ホテルを取ったのは
ルガーノ と云う本当に小さな湖の街

でもお休みの日に成ると
セスナが湖に下りて来るような ちょっとしたリゾート地で
谷崎さんはわざわざ 此処の街をミーティングによく使っていました
(本当に田舎、今から考えると随分我儘+贅沢だ…)

街自体は本当に小さいのですが
隣町には



カジノが有って



…ヨーロッパのカジノは 社交界の交遊場
普通の人は 先ず入る事は出来ません

此の時は 時間の都合でカジノには行きませんでしたが
この年の夏
わたしはこのおじさんと一緒に 
一度だけ此の場所に足を踏み入れる事となります

これは
その少し前のお話



ルガーノからミラノ迄は
電車で行きました

一時間半…くらいでしょうか
直ぐに簡単な手続きで国境を越え(この頃はEU統合の直前)
ヨーロッパって地続きなんだ と改めて変な感動を覚えて



この旅の時に
わたしには 是非やってみたい事が有って
それは



「イタリアでの宝くじの購入」

※別にロンドンでも良かったのですが、、



簡単なロトくじは
日本ではまだまだ馴染みが少なくて

話のネタに どんなものだろうと
興味が有ったのですが
その事を話すと 谷崎さんは大笑いをして



君 変な子だねえ
君に売ってくれるかなあ もし買えなかったら僕が買うよ  と

ミラノに着いて早速
宝くじ売り場で 何リラ…だったかなあ
1000円分程の お金をわたしが出して
数枚のくじを買いました



因みに
日本国内で 海外の宝くじを買う事は出来ません
もし当選しても 現地で受け取る事が必須だし
そのお金は きちんと収益として申告をする必要が有ります





此の時は
本当に「話のネタ」に成ればいい  と
そう思っていた



だけでした



その土曜日は
本当に いいお天気で

教会や
カフェで お決まりのデートをして
谷崎さんは
わたしの買ったくじの 番号を控えてくれました



このくじ 当たったらいいね
もし当たったら 僕が此処迄取りに来るよ  と

谷崎さんが そう約束してくれた
その時点で




わたしたちは「共犯者」に なったのです




結局
その週末を スイスのホテルで過ごして
谷崎さんは 近所のアパートのホームパーティに呼ばれ

其処でわたしは 「姪」として紹介されました



…恋人じゃなかったんですか  と聞いたら

いやあ
こんなおじさんが ティーンに煩悩してるだなんて
流石にちょっと 危なくって言えないですよ  と



煩悩 ?  と



少し此処でも
不思議な「痛み」を感じ乍ら



帰りの飛行機で
わたしは僭越にも ビジネスに乗せて頂いて(今考えるととんでもない厚遇である…)
谷崎さんは 本当に慣れた風に良く眠って居て
わたしは このおじさんと一緒に居ると
最後迄 きょろきょろしっ放しで



成田で
ラウンジでお茶を飲み

別れる時に



君のお陰で
僕はとっても楽しい仕事が出来ました

良かったら
日本でも

また 会って下さいませんか  







手を取って
そう 言われたけれど
わたしは此の時 妙に恥ずかしくなって

あの
あの

電話を して下されば  と



お礼も碌にしない侭
あの日 部屋にそそくさと帰った事を

あの後
暫く



後悔 

しました