(続き…結局書いちゃいました)


金曜日は
大きなベッドで

新妻なのに本当にスミマセン  と
わたしはYさんの隣で眠って



大人に成ると
男とはよく眠るけれど

女同士とか
…母親とか



本当は女も 女が恋しいのにね  なんて

わかるなあ  って



そうか
この人も

ひとの暖かみに飢えたひとだ  と

少し 思いました



或る時は少年を連れて
或る時はひとりで

時折 此の家にやってきて
Yさんと密かな関係を持つ時

貴方と云う人は

一緒に朝を迎える事は 決してしなかったのだと



朝に成ると
何食わぬ顔で

何も無かったように
普通に 起こしに来るのだと



ある意味 当たり前の事だけれど
その事が



時折 哀しかったのだと



多分 
樹は姉に対して
好きは好き なのだろうけれど

何て言うのかなあ  と
暫くYさんがうーん と考えたので



憧れ なのかなあ  と
何の気無しに言ってみたら

そーいうものなのかなあ
私は



顔は似たけど 姉と違って
憧れ要素はまあゼロだわね  なんて言って
くすくす笑って

でもさ
Mさんは



Yさんの事 生身の女性だって言ってたよ
愛が込もってたよ~
羨ましいなあ~♡  とちょっと突っついてみたら

どうだか
男は何でもロマンチックにしたがるのよ
こっちが欲しいのはロマンじゃなくて現実です  
なんて悪ぶるものだから



でもそう無いよ?
初恋の人と大人のデキ婚 (´艸`*)♪  と追い打ちを掛けてみたら



Yさんは
暫くわたしの方をじいっと見て

言葉を探すように
黙りこくって仕舞って





可愛いな このひと  なんて



叶わないや  なんて



思ったより無邪気な その眠り顔を見乍ら

土曜日の朝
Mさんが迎えに来て

眠いのか
無防備に甘える様を見ていたら
(すいません、何も見ていませんっ 笑)

きっと貴方も
早朝 床を後にし乍ら

そう思ったのに違いない



眠る少年を見ても

きっときっと



何度もそう思ったのに 違いない



花屋さんは
貴方にとって

生身の女 だったのかも識れない

だけどRさんは
もっと違ったのかも 識れない



決して
貴方と云う人の手には届かない

花で埋まった 部屋に眠る女性との関係は




憧憬と云う名の




「呪縛」




結局 此の時は
お兄さん
お姉さん

二人の「死因」に迄 話は及びませんでした
わたしが持つフォルダには

此の二人が接近したと思われる日付の記録から
Rさんの病気に対する医師の所見

投薬の記録
その事に対する証言



そして
それぞれに違う時と場所で亡くなったふたりの

捜査と 検死や解剖の記録
それに対する貴方個人の見解に至る迄
びっしりと 事細かに



記してある



きっと貴方は

此処迄は
話しては いないのだな  と
確信が有りました

今は必要無いと
そう 思ったのかな
それとも

でも
じゃあ




少年 には  ?





土曜日
日曜日

そして今日



ひとり 部屋で

ぼうっと
外を眺めて居ると



乾き切った空が
とっても綺麗で

低い太陽が
眩しく 暖かい影を落とす

その様子を ぼうっと眺め乍ら



ねえ
貴方

何時迄 貴方と云う人は



こんなにも 

哀しいのかしらね  と



わたしは
左手の 金の指輪に





話し掛けて みるのです