今頃貴方は
何を 憶って



一体何処に 居るのでしょうか



…実は行き先をきちんと聞いていないのです 笑
此の事は 何時ものこの人の「普通」
わたしは 聞いてはいけない事

知る必要の 無い事 なのです



昨日
病院に 行きました
その前の晩は 殆ど徹夜 笑 だったにも拘らず

数値は 案外普通に良かった

…確かに「ジュース」は 効いているのかも識れません
レシピが「手紙」の中に入っていたので 今日の分は自分で作ってみました



なので
今週末から また入院をします
5クール目の 投薬です



出来るなら
少年が 日本を離れる前に 終わらせたい
其れ迄に きちんと終わらせて



きちんと 彼を 見送りたい



少年の彼女から 電話を先週末貰っていました
彼女は

選抜試験に 合格をしました



少年と同じ大学は 無理だけれど(そりゃあ…ねえ… 汗)
同じ地域の大学に 自費で留学するのだそうで

…それでも 大したもんだ☆

でも
あの方 こと お爺様の説得はこれから だそうで



貴方は恐らく この話をあの方にはしたと思います
首尾は「悪く無い」 と笑って言っていたので



上手くいけば善いな

そう心から 願っています



昨夜の 貴方の「見送り」は
此の家 からでした

わたしは「空港」へは 行かなかった
その必要は無いと そう思ったからです



迎えに来て下さった方に 貴方を 託して

普通に 何時も通りに
見送りました

何を着て欲しい? と聞いてみたら



今日は寒いけれど
「あのドレス」は 今此処に有りますか  と



貴方は 言った



何時か
貴方にパーティ用にと 見立てて貰った

リコリス色の 大きく背中の開いた ドレスでした



確かに寒いし
…あれだと傷が 見えちゃうよ  と 言ったのだけれど

構わないです
どうせ相手は  と

そうだね  と



笑って



久し振りに着た 其のドレスは
少し 大きく成って居て

貴女はもう少し太らないとね  と 笑われて



何度も キスをしてくれた
綺麗だと



そう 言ってくれた



貴女に貰った携帯は 使えないけれど
お守りに と

何時ものシルバーと 一緒に

貴方の 手の中に



貴方の好きな「リコリス」とは
日本で言うところの 「彼岸花」
其の事を 聞いた時

縁起が良く無い花なんだよ と 言ったけれど
貴方は 意外そうな顔をして



僕が知っている花言葉は 「誓い」ですよ  と

その時 そう言いました



貴方に貰った「手紙」は 
とっても長くて

日本語で 丁寧に 書かれていました

その内容を 此処に載せる必要は有りません
此れは わたしだけの 物



でもひとつ 可笑しかったのは

先日の「Fly me to the Moon」の事を この人も同じように書いていた事
この曲は

この間少年の家に一緒に行った時
少年は 指が訛る と 難しそうな曲をピアノでがんがん何曲か弾いた後
何かリクエスト無い? と ふと言ったので

貴方が 彼にリクエストをした曲 だったのです



わたしの知っていた(と云うか曲しか知らなかった 笑)その曲とは
少し 印象が違っていて

シナトラのは 端折ってるから
ホントは こんな曲 と
少年は 其のハスキーな声で

歌って くれたのでした
久し振りに聴いた 彼の歌声は 
甘くて



切なかった



手紙には

正直 此処迄書くか 笑 という程に
物凄い 正に王道の「ラブレター」振り☆ で 笑

でも
普段言えない事を書くのが 手紙だと思いますと
書き出しに そう書かれていたので 謂いや

本当に
言いたい事はきっと
貴方の 其の言葉通り



言葉では 決して追いつかない

心 と云う其の空気 そのもの



文字を目にして
染込んで来た

昨日の 此処何日かの 貴方の
欠片
そのものだと



そう 思っています



前の別れと 今の別れとは 

違うものに なりました



わたしは此れから ひとり



闘う 事を
其の花の名の下に 



誓います