今朝
目が覚めたら もう「貴方」は居なくて

何時ものポットと 今日は栄養補助食品と このPC
そして 
今日は手紙では無くカードが 置いてありました



from "Secret Admirer"


親愛なる「眠り姫」さん

余りに貴女が深く眠っているようなので
今日は此の侭出ます
貴女は「何も」考えなくて謂い

昨日はお疲れさま
今日はゆっくり休んで居て下さい
昨夜の貴女の事 帰った後で話します

眠って居ても 貴女の色は とても「綺麗」ですよ



…?
この表書きの Secret Admirer って…な なに??????
何時もなら最後に 貴方のサインが有るのですが 今日は無いや

???????



昨日
3度目の投薬をする事が出来ました
これで1クール 無事に終わった事と成ります

順調にいけば3週間後 血液の様子を見乍ら
また投薬の為に入院~外来で投薬 と云うサイクルを
あと5回 受ける事と成ります
大変な事 なんだな と云う実感の前に



… わたし 昨夜どーやって此処に帰って来たんだろうか …



最後の点滴の終わりに少しなうをやった所迄は 確かに憶えているのですが
その後 ど どうしたのかな 

全く 記憶に無い … 汗 汗



でも現に 今寝間着に着替えているし
昨日はそんなにお化粧もして居なかったけれど ちゃんと落としてあるし
今は朝で お外は明るいし
カレンダーは確かに14日 …だし…

眠り姫 と呼ばれるガラでは無い☆けれど
でもこの文面では 貴方はそんなに「心配」はしていないみたい
身体が少し痛くて だるさは確かに有るけれど

あと5回 …



昨日は朝から ハードスケジュールで
朝一番で採血 その後温熱治療の病院に移動をしました
其処で2時間程 治療を受けて
その後もう一回病院に戻り 処置室で点滴と投薬を受けて

貴方が来てくれたからいいけれど 一人だとちょっと厳しいのかも識れません



温熱治療の病院も
投薬を受けた処置室も 天井は白くて 
蛍光灯が少し眩しくて

何だかそれをぼうっと眺めて居る そんな1日でした



ひとつめの点滴が始まったのはお昼ごろ
わたしは日曜日 悪心が来て散々吐いて仕舞い その事を告げると
吐き気止め 今回は少し強めにするよう先生と相談します と
看護師さんは仰って下さって

その点滴が終わる頃 Y先生が処置室に来られて
昨日吐いたんだって? その割には数値いいですよ

流石「お強い」 と



白血球値は3300 好中球値は1310有って 共に目標をクリアして居ました
そして



予定通り 
イリノテカンはもう一度 わたしの中に少しずつ 落ちていきました



貴方は何も話さずに 唯 手を取ってくれて居て
何か話をして と言ったら 
うーん 今は何だか下手な事を言いそうな気がするな と微笑って

貴女は「話」をしたいんでしょう と 携帯を渡してくれて
時折「なう」を見乍ら(コメント…本当に何時も有り難うございます)

でも貴方が取っていてくれた左手は ずうっと暖かくて



安心を して



イリノテカンの後の点滴は 栄養剤と血液を「安定」させる為の薬
わたしは此の点滴が終わる頃 貴方が居てくれるし 投薬も終わったし
躯は ふんわりと暖かくて

少し気が抜けて
少し休むつもりで 目を閉じて



きっと その侭



日曜日
貴方とわたしは 実は少し「喧嘩」をしました

喧嘩 と言っても一方的にわたしが怒って仕舞っただけで
この人は唯
目を見開いて 驚いていました



僕は何時も貴女を 「悩ませて」 「傷つける」  と

何故か此の時この人は こう言いました
わたしの怪我や病気の事を 言ったのだと思いました
だけど



それは 違うじゃないか と 思った



肩の怪我はさておき
わたしの病気は 別に貴方の所為で なったわけじゃない
わたしの躯が 勝手に「そう成っただけだ」 と

確かに貴方の事を責めた事も有ったけれど 寧ろそれこそがわたしの身勝手で



そんな事で 貴方に悩んでなんて欲しく無い
根拠も無い事で 責めて欲しくなんか 無い



心配しないと 解らないと貴方は言った

それで 謂いと

わたしが 思った



こんなにも いろいろして貰って わたしはとても嬉しい と
こんなにも 「傍に」居て貰って

大切に されて



それなのに何故 貴方は「自分を責めるの」 と
そんなのわたし ちっとも望んで居ない

わたしが病気に成って 貴方がそんな事を思うのなら
わたしがわたしの力で 病気なんか「消して」



病気なんか絶対に 「殺してみせるわ」  と



わたしは此の時 散々吐いた後で 
顔は汚れて
喉も滲みたし 声もがらがらに掠れて

凄く疲労もして居たけれど
体温が 自分でも上がるのが解る程に お腹の底からそう叫びました



本当に心から そう思ったから

勝ちたい



生きたい  と



貴方は わたしがこう言い放った後

胃液だらけのわたしの顔を 撫でてくれて
汚れたわたしの唇を 其の侭吸ってくれた
強く 抱き締めてくれた

とても



嬉しかった



投薬は まだまだ続くけれど
此れからきっといっぱい きついことも有るだろうけれど

絶対に 耐えてやるんだ
今書いていて 改めてそう思いました
貴方は



此の時何を 憶ったのだろう



わたしたちは 確かに結婚はしたけれど
そしてほぼ4年間 確かに一緒に居たけれど
今迄普通のカップルのように 「お付き合い」をして居た訳では有りません
普通のカップルのように 一緒に笑ったり泣いたり と云うのは本当に此処暫くの事で

確かに貴方が何時か言ったように 色々順番が おかしくなって居るのかも識れない

だけど



この気持ちひとつ



それで 謂いじゃないか
貴方だって きっと



そうなんじゃないかなあ




Secret Admirer は 直訳すると「密かなファン」
少し調べてみたら

貴方の国の バレンタインの「作法」のようでした



ふふ
そうなのか
こんな事すら 実は初めての事で(一昨年迄は 義理チョコだったもんなあw)

少し くすぐったいです



貴方が帰って来たら もっと「話」をしよう
つまらなくても 何でも謂いから

そんな風に 今



思いました